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Doctors Me編集部です。女性は妊娠中に「副乳」というしこりが小さい胸のようなしこりが体にできることがあります。今回は、その副乳について考えていきましょう。

■ 副乳は哺乳類のミルクラインの名残!?

乳房の正常な存在部位は両側前胸部ですが、ときおり通常とは異なった場所、多くはわきの下や正常乳房の下内側に、乳頭・乳輪あるいは乳腺組織が存在することがあり、これを副乳といいます。

動物の哺乳類は沢山の子どもを出産するので、沢山の乳頭があります。そのミルクラインの名残だと思えば分かりやすいでしょう。左右両方ある方、片側だけに見られるケース、女性だけでなく男性にもある場合もあります。

■ 生理前には、はれや痛みを感じることも……

副乳は、正常乳腺と同様、ホルモン分泌に反応するため、女性では生理前の黄体期には副乳腺がはれてきたり痛みを伴うことも。また、妊娠授乳期では、副乳腺も成長し乳汁を産生することもあります。

ただし副乳には母乳が出る乳口がないことも多いので、中に乳汁がたまって乳腺炎を起こすこともあります。妊娠すると色がエストロゲンの作用で濃くなるので、それで気づく人も多いようです。

■ 副乳は放置しても大丈夫?

副乳は基本的には正常乳腺同様、病気が生じなければ放置しておいて大丈夫です。

前述のように女性ホルモンの影響により痛みを生じることがありますが、多くは一時的なものであり間もなく消失します。痛みが強い方や持続する方に対しては、ホルモン剤や漢方薬を投与する方法もあります。

■ 問題が或る場合、何科を受診すればいい?

わきの下にしこりがあった場合、他に考えられるものとして、

・リンパ腺の病気(炎症によるもの、他臓器のがんからの転移、リンパの悪性腫瘍等々)

・汗の腺や皮脂腺の病気(ほとんどは良性)

などもあり、その正確な診断は難しいので、素人判断は危険です。この場合、乳腺専門医か皮膚科を受診するのが最良の方法であると思います。

■ 日常生活で気をつけること

副乳腺のある方の場合、乳がん自己検診の際には副乳腺も触ってみておきましょう。副乳にできる乳がん(異所性乳がん)は極めて稀であり、乳がん全体の0.4%程の頻度で、そのうち3分の2はわきの下にできます。

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