笑顔はいつまでも続くはずだった

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子供に先に逝かれることほど、親にとって辛いことはない。しかも予期していない場合は尚更だ。イギリスのウェールズに住むコニー・バトン(22歳)は去年4月に最愛の息子シェイ君を亡くした。

シェイ君は、病院で細菌性髄膜炎と診断されたその4時間後に息を引き取ったのだ。

弟が病院に行ったその翌日

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シェイ君が亡くなる日の前日、8ヶ月の弟ハービーが高熱を出したため、母コニーはシェイ君を祖父母に預けて、ハービーをニューポート市内の病院に連れて行った。実はハービーは3カ月も早く生まれた未熟児で、感染症を起こしやすく、胸に度々問題があるので頻繁に病院に連れて行かなければならなかった。

しかし、血液検査の結果異常なしとわかった。それでも検査に12時間も付きっきりになってしまい、コニーはハービーとすぐに病院から帰った。

その翌日、今度はシェイ君の具合が悪くなった。そして次の朝の6時までにはシェイ君の体に紫色の湿疹ができていたのだ。「これは絶対におかしい!」そう直感したコニーはすぐにシェイ君を病院に連れて行った。

シェイ君は、病院で細菌性髄膜炎と診断された。どうにも手の施しようがない、と言われてなんと4時間後に息を引き取ったのだ。

偶然の恐怖

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シェイ君が亡くなってちょうど1年後、今年の4月14日にハービーが肺炎で同じ病院に運ばれた時、コニーは恐怖を感じた。もしこのままハービーまで失ってしまったらー。しかしハービーの肺炎は治り、無事に退院することができた。

今はまだ何も考えられない

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デイリー・メール紙のインタビューで「あなたはまだ若いし、もう一人子供を欲しいと思うか」という質問にコニーはこう答えた。「今はまだ何も考えられない。シェイが亡くなってまだ1年しか経っていないし、今でもシェイに帰って来て欲しいと思ってるわ。どんなに愛してるかあの子に伝えたいの。」

毎日シェイ君のお墓を訪ねるコニー。おもちゃを置き、シェイ君に今日あったことを話しかけるという。「こんなことあったよ、あんなことしたよ、って。弟のハービーはどうしてた、とかも色々話すんです。シェイはいつも空から私たちを見てくれているって信じてるの。」

しかし、市役所からシェイ君の墓に置いてあるおもちゃを片付けるように言われたのだ。それに大きなショックを受けたコニーは市役所に抗議する。「息子が亡くなって1年しか経ってない私たちの悲しみを理解しようとしてくれないなんて。」

市役所側としては「ガラスでできたおもちゃなどが置かれていると、掃除スタッフや、芝刈りのスタッフが怪我をしてしまうかも知れない。そうなる前に対処しなければならない。」とのことだった。

しかしコニーは言う。「義理の母が手作りで、ガラスのフレームを作ってくれたの。中にシェイの写真が入ってあるんです。家族が思いを込めて作ったものを片付けることなんてしたくない。それに、お墓の周りには芝生もないし、いつも綺麗にしてるから何の問題もないはずよ。」

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このことを知った1700人もの人が、シェイ君のお墓をそのままにしてほしいという署名をし、市役所に提出した。更に4600人が市役所の規則についてウエブ上で抗議した。

役所には役所の決まりごとがあるのかも知れないが、最愛の息子を亡くした母親の気持ちを汲み取れないほど役所は冷たいと考えたくはない。たくさんの人が署名したことが報われてほしい。

シェイ君は、墓前に置かれたおもちゃでもう二度と遊ぶことができないのだ。子供でも大人でも、亡くなった人にリスペクトを捧げることは、人として必要なのではないだろうか。

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シェイ君が天国で安らかに眠ってくれることを祈ろう。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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