国歌とは、ある国を象徴する歌として採用されている非常に重要な楽曲です。民族の歴史、文化、誇りといったものが凝縮された唯一無二のものです。そのため、重要なセレモニー等での「国歌斉唱」は荘厳でとても感動的なものが多いのです。

そこで今回は思わず鳥肌がたってしまいそうな「国歌斉唱」を紹介したいと思います。合唱団等による斉唱も含みます。

イギリス

God Save the Queen

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英国国歌『神よ女王陛下を守りたまえ』セント・ポール大聖堂にて、女王陛下御臨席のもとでの国歌斉唱です。思わず鳥肌が立ってしまいそうな美しい国歌斉唱ですね。

その歴史は古く16世紀まで遡るものであり、現在においてはイギリス及びその属領、英連邦諸国において、国歌あるいはそれに準ずるものとして扱われています。恐らく世界で最も有名な国歌の1つでしょう。

おお神よ我らが慈悲深き女王(国王)陛下を守りたまへ

我らが気高き女王(国王)陛下よとこしへにあれ、

神よ女王(国王)を守りたまへ

君に勝利を幸を栄光をたまはせ

御世の長からむことを

神よ女王(国王)を守りたまへ

出典 http://ja.wikisource.org

ロシア

ロシア連邦国歌

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ロシア連邦『ロシア連邦国歌』祖国防衛記念日式典での国歌斉唱です。旧ソ連邦の国歌である『祖国は我らの為に』を旋律はそのままに、歌詞を変更したものとなっています。荘厳なメロディで知られるロシア国歌ですが、合唱団の美声と相俟って、その素晴らしさたるやもはや芸術の域にまで高められていますね。

ロシア、聖なる我らの国よ

ロシア、愛しき我らの国よ

力強き意思は、大いなる光栄は

汝が持てる物は世々にあり!

讃えられて在れ、自由なる我らが祖国よ

幾世の兄弟なる民族の結束よ

父祖より授かった民族の英知よ!

国よ讃えあれて在れ!我等汝を誇らん!

出典 http://ja.wikipedia.org

フランス

ラ・マルセイエーズ

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フランス『ラ・マルセイエーズ』前半は独唱、後半から斉唱に入ります。フランス革命時の革命歌であり、マルセイユの義勇兵が広めたことから、この名前がついています。その歌詞のあまりの過激さから、一度作り直した方が良いのではという意見もあるようですが、楽曲として聞く分には素晴らしいものではないでしょうか。

さすがは芸術の国フランスですね。この場にいたら男性の声に飛び上ってしまうに違いありません。

日本語訳

行こう 祖国の子らよ

栄光の日が来た!

我らに向かって 暴君の

血まみれの旗が 掲げられた

血まみれの旗が 掲げられた

聞こえるか 戦場の

残忍な敵兵の咆哮を?

奴らは我らの元に来て

我らの子と妻の 喉を掻き切る!

出典 http://ja.wikipedia.org

一番のみ

イタリア

イタリアの兄弟

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イタリア『イタリアの兄弟』こちらも芸術の国イタリアです。1946年の共和制以降に伴い、それまで国歌として制定されていた『君王陛下行進曲』にかわって採用されました。まるで国民性を反映するかのように、とても陽気で元気が出るようなメロディですね。一度は歌ってみたいものです。

イタリアの兄弟よ、イタリアは今目覚めた

シピオの兜(かぶと)を頭に戴き

勝利は何処にあらん

主が創りたもうたローマの僕(しもべ)

我がイタリア その美しい髪を捧げよ

さあ隊列を組め、我等は死をも恐れない

イタリアが呼んでいる、そうだ!

出典 http://www.world-anthem.com

チェコ

我が家何処や

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チェコ『我が家何処や』こちらチェコの国歌です。チェコスロバキア時代の国歌の一番をそのまま国歌として採用しています。ベースにオペラで使用されたメロディを採用していることもあり、とても美しいですね。雰囲気もばっちりです。思わずうっとりしてしまいそう…。

我が家何処や

我が家何処や

水は草原を横切り

松は岩にざわめく

庭には春の花が輝き

眼前に広がる地上の楽園

これぞかの美しき国

我が家チェコの国

我が家チェコの国

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ポーランド

ドンブロフスキのマズルカ

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ポーランド『ドンブロフスキのマズルカ』こちらはポーランドの国歌です。幾度となく国家滅亡の憂き目にあっているポーランドですが、この曲は第三次ポーランド分割によって国土のすべてを消失した際、ドンブロフスキ麾下の亡命部隊の軍歌として作曲されたものです。まさにポーランド魂が込められた曲と言えるでしょう。

本来はとても勇ましい曲なのですが、こちらの国歌斉唱ではとても美しい楽曲に仕上がっていますね。

ポーランドは、まだ滅亡してはいない

我らが生きているかぎりは

いかなる外国の軍勢が強奪しようとも

我らは剣で奪い返す

進め、進め、ドンブロフスキ

イタリアの地からポーランドへ

我々はあなたの指揮に従う

あなたの下に我ら国民は結集する

出典 http://ja.wikisource.org

ハンガリー

賛称

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ハンガリー『賛称』こちらはハンガリーの国歌です。「神よマジャール人を祝福し給え…」から始まる有名な曲です。この曲の大きな特徴は国の誇りを謳い上げるのではなく、神様への直接の嘆願を表現しているということでしょう。

美しいの一言です。まさに鳥肌モノですね。

おお、神はマジャール人を祝福したまう

汝の豊かで良き励ましを以て!

汝の癒しを以て、助けをください、

戦うべき敵が現れしところにて。

かくも長く、汝が罰せし、マジャールの民を、

安息の時へと運びたまえ

過去と未来の罪によって

汝に苛まれし我らマジャール人を

出典 http://ja.wikipedia.org

デンマーク

麗しき国

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デンマーク『麗しき国』こちらはデンマークの国歌です。デンマークには2つの国歌があり、1つはこの『麗しき国』であり、もう1つは『クリスチャン王は高き帆柱の傍に立ちて』です。前者は市民用国歌として、後者は王室歌として採用されています。

王室歌とは王室や皇室をたたえる歌のことであり、世界にはその歌をそのまま国歌として採用している国も多いですが、デンマークのように王室歌とは別に国歌を制定している国歌もあります。こちらも美しい曲ですね。王室歌も良い曲ですので是非聴いてみてください。

麗しき国がある

磯の香り満つ東(バルト海)の岸辺に

ブナの木が誇らしげに枝を広げる

丘や谷に風が優しく吹き降りる

古(いにしえ)の人々はデンマークと呼んだ

女神フレイアが住まうところ

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ノルウェー

我らこの国を愛す

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ノルウェー『我らこの国を愛す』こちらはノルウェーの国歌です。この曲の歌詞は日本でも有名なノーベル賞作家ビョルンスチャーネ・ビョルンソンが書いたものです。ノルウェーにおいては、ビョルンソンは国家の独立に大きく寄与した人物としても知られているそうです。国歌と言えば、勇ましいものや荘厳な歌詞が多い中、とても詩的で美しい歌詞ですね。

そう、私たちはこの国を愛している

それは、岩だらけで、

海の波風の中で聳え立つ

その幾多もの家庭とともに

それを愛し、それを愛しそして思い出せ

私たちの母達と父達と

過去の時代のサガを

私たちの地に夢を送る、

過去の時代のサガを

私たちの地に夢を送る、夢を送る

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オランダ

ヴィルヘルムス

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オランダ『ヴィルヘルムス』こちらはオランダの国歌です。その旋律歌詞ともに歴史は非常に古く、最古の楽譜はなんと1570年代のものがあり、世界で最も古い国歌として知られています。

(世界最古の歌詞は君が代であると言われています)オランダにおいて、国歌は軽々しく歌うものではないとされているようで、非常に厳かな場においてのみ斉唱されるそうです。歴史の重みを感じさせるとても感動的な国歌斉唱ですね。

ウィルヘルム・ヴァン・ナッソウ

我はオランダの由緒正しき血筋

永遠に祖国に忠誠を誓おう

オラニエ公 我は何ものにも臆せず自由なり

スペイン国王への忠誠を誓う

出典 http://www.world-anthem.com

いかがでしたか?もしよろしければ下記リンクで「失われてしまった国歌」も聴いてみてください。

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