イギリスのデイリーメール紙は、先週海外で起こった驚くべき出来事をセンセーショナルに報道した。ブラジルのサンタカタリーナ州で、一人の男性が脳の手術中になんとギターを演奏したというのである。

脳腫瘍の手術中に

出典 http://www.dailymail.co.uk

ブラジル人のアンソニー・カルカン(33歳)は、息子を授かって15日後に自分が脳腫瘍であると診断された。手術中、麻酔医により部分麻酔を打たれただけのアンソニーは、なんと自慢のギターでビートルズの「yesterday」を弾き、医療チームを感心させたというのだ。

そもそも、なぜ、そんなことが起こったのか。今回アンソニーの手術をしたジーン医師は言う。「患者を起こしたまま手術をすることにより、脳が起きている状態になるわけです。彼がギターを弾き、手を動かし、歌ったり話したりすることで、脳内の感覚をコントロールするエリアを上手く避けて腫瘍を摘出できるのです。」

ギター歴20年のベテランではあるが…

出典 http://www.dailymail.co.uk

本当にそんなことがあっていいのだろうか。アンソニーはこの手術中、なんと6曲も弾いたという。ギター歴20年のアンソニーは、まず初めに、生まれたばかりの息子のために作った曲を披露し、その後お得意のビートルズナンバーに入った。

そして更にブラジル国歌まで弾いたのだ。そして医療チームからのまさかのアンコールで再度国歌。「手術中、頭は痛くはなかったけど、ギターを弾いてる手が疲れて痛くなって途中で休憩したよ。」

なんと過去にも!

出典 http://www.dailymail.co.uk

去年、イギリスでは2009年に、アメリカで起こった同様の記事を報道している。プロのヴァイオリニスト、ロジャー・フリスクも、なんと手術中にヴァイオリンを弾いたのだ。フリスクは「本能性振戦」と診断されての手術だった。

本態性振戦(ほんたいせいしんせん)は、原因不明の不随意な律動的な体の動きを起こす疾患である。

出典 http://ja.wikipedia.org

彼の場合、非常に小さいチップを脳内に埋め込むという非常に困難な手術をしなければならなかった。そこで医師達は、フリスクにヴァイオリンを弾かせることで、一部脳が動き、正確なエリアを特定できたというのだ。

今回、アンソニーを手術した医療チームは「皆を驚かせてしまいましたが、手術は無事、成功しました。」と答えている。それにしても手術室にギター持ち込みとは、なんとも大胆である。

日本では考えられないようなことだが、患者に楽器を演奏させることに、医学的に特別な理由があるならば、今後も世界中でこのような光景が増えそうな予感がするのは筆者だけだろうか。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス