脳卒中という言葉を聞くと、どうしても中年以降の年齢を思い浮かべてしまう。若い人たち、特に10代ではあまり一般的ではないからだ。しかし、一般的でないからといって、ならないわけではないのだ。

それはある日突然

出典 http://www.dailymail.co.uk

イギリスのエセックス州に住む13歳のエリザベス・キス(写真右)は、家族の友人の結婚式当日朝、激しい頭痛に見舞われた。結婚式に参加するため、支度をしていたエリザベスは、シャワーを浴びた後、急に襲った頭痛に不安を感じ階下に降りて母に言う。

「ママ、頭がすごく痛いの。そう言った瞬間、娘は床に崩れ落ちました。そして麻痺を起こして動けなくなってしまったんです。」母のダニエルさんは語る。「娘が倒れた瞬間に、脳卒中という言葉が頭をよぎりました。でもまさか、13歳の娘が脳卒中になるなんて、という気持ちもありました。」

エリザベスさんはケンブリッジの病院へと搬送される。そしてCTスキャンの結果、脳内の血管に血だまりができていたことが明らかになった。

脳血管疾患に共通するのは、脳を栄養する頭蓋内の血管(血流)に異常が発生し、出血による炎症・圧排または虚血による脳組織の障害により発症することである。

出典 http://ja.wikipedia.org

脳卒中と診断した医師は、エリザベスは若いので手術は必要ないと判断する。脳内に血だまりはあっても、血液の流れをよくするアスピリンを注入して治療を続ければ手術をせずに良くなる可能性があると家族に話した。

「私、死ぬの?」

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集中治療室で治療を続けていたが、数日後に容体が悪化。医師達は手術を決行した。「私、死ぬの?」そう不安そうに聞いてくる娘をただ励まし続けた家族。その家族の愛とサポートがあって、エリザベスは術後わずか10日で立ちあがることができるまでに回復したのだ。

「ドクターからは、回復までに少なくとも6週間はかかるって言われていたんです。でも10日で立ちあがった娘を見て、この子はきっと大丈夫、そう確信しました。」

入院中のリハビリも順調に進んで、脳卒中で倒れてからわずか3週間後、エリザベスは退院することができた。暫くして、数時間だけ学校に行くことができるようになった。リハビリを受けながら車椅子の生活だ。

「絶対また歩けるようになりたい!」

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イギリスでも、18歳以下の脳卒中の確率は低いとされている。10万人に5人の確立だ。若い人の間では、特に遺伝的な理由により起こる場合もある。特に心臓病などを患っている両親からの遺伝が多いとされる。その他、細胞組織の異常によりなる場合もある。

エリザベスが病院で治療をしている間、両親は「Sick Children's Trust(病気の子供支援)」というチャリティ団体のサポートにより、宿泊施設を提供されていた。自宅からケンブリッジまでかなりの距離があったため、通うことは困難だったからだ。

脳卒中で倒れてから約1年。エリザベスは今後もリハビリを続けて行く。100%完治する可能性は今はまだわからないい。しかし、本人の懸命な努力により、素早い回復力をみせているという。9月からは皆と同じ時間帯で授業を受けることも可能だ。

「絶対にまた歩けるようにないたいもの、頑張るわ!」きっと治ると信じてエリザベスは今日もリハビリに励むのである。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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