イタリア人の夫と結婚して8年、交際期間も入れるとイタリア人の夫と一緒にいること11年の筆者。自身の経験を通して、また、筆者のまわりにいるイタリア人カップルを見て、「日本人同士のカップルとは違うな」と思ったことがいくつかあります。

国が変わればカップルのあり方も変わる?今回は筆者が感じたイタリア人カップルと日本人カップルの違いをご紹介します。

怒鳴り合いの喧嘩も日常茶飯事!イタリア人カップルは言いたいことをハッキリ言う

筆者がまだイタリアで学生をしていた頃、イタリア人カップルの住む家の一室を借りて住んでいました。

ある日、部屋にいると、大きな声が私の部屋の外から聞こえてきました。どうやら一緒に住んでいるイタリア人カップルが喧嘩をしている様子…。男性も女性も大きな声で怒鳴り合っていました。こんなに大きな声で怒鳴り合っている男女を私はこれまで見たことも聞いたこともなく、どうしたものかと怒鳴り声が聞こえなくなるまで部屋の外に出ることができませんでした。

その日の夕飯時、険悪なムードを覚悟して、部屋を出て2人のいるキッチンに向かうと…。「怒鳴り合っていたのは本当にこの二人だろうか?」と思うほど普通の2人。いや、むしろ仲のいい2人に戻っていました。

その後のイタリア生活での経験で、イタリア人カップルは喧嘩をするときはお互い言いたいことを言い合い、途中感情的になって大きな声になる(怒鳴る)のだと分かりました。

日本人カップルは喧嘩をするとどちらが黙り込んだり、どうして相手が怒っているのかわからなくてもとりあえず謝ったり、できるだけ言い争うことを避けようとするカップルが多いのではないでしょうか。

イタリア人は全く逆で、どうして怒っているのか、自分はどう思ってるのか、相手にどうして欲しいのか、はっきり言葉にして言うカップルがほとんどです。だから、怒鳴りあいの喧嘩に発展してしまうことも日常茶飯事ですが、言いたいことは全部言うからか、喧嘩の後は何もなかったかのように仲直りしているカップルが多いです。雨降って地固まるということでしょうか?

筆者も、夫と付き合い始めた頃は、怒ると黙り込んでいましたが、イタリア人に“どうして怒っているのか自ら察して欲しい”と望むのは無理なようで…「どうして怒ってるの?」「どうして怒ってるか言ってくれないと分からない!」と夫から繰り返し言われ、どうして怒っているのか説明するようになりましたが…確かに、どうして怒っているのか説明していると、どうしても気持ちが高ぶって声が大きくなってしまいますね…。今では少し、イタリア人カップルの気持ちが分かります。

イタリア人カップルは相手を誉めるのが基本!

日本人というのは他人の前で謙虚でいるために、自分の身内を誉めることはなかなかありません。パートナーのことで心にもないことを人前で言ってしまうなんてことも日本人は多いのではないでしょうか。

しかし、イタリアやおそらく他の欧米諸国では、自分の家族やパートナーをたとえ謙遜だとしても人前でけなすことはまずありません。むしろ自慢します。親しい友達と話していて、思わずパートナーの愚痴、欠点を言ってしまったとしても、「でも、料理は上手なんだ。」「でも、家のことをよく手伝ってくれるわ。」などなど、フォローの言葉も忘れないことが多いです。

イタリア人は自分の子供もよく誉めます。たくさん誉められて育ったイタリア人たちは誉められることに慣れていて、だからこそ相手の誉めるべきところも見つけるのが得意なのかもしれません。

だから、日本×イタリアのカップルはちょっと大変です。日本人である手前、人前でイタリア人パートナーのことを誉めない、むしろけなすということが時々あります。日本の“謙遜”を知らないイタリア人パートナーは「僕はそんなにダメな夫(恋人)なの?」と、本当にショックを受けてしまうことも。

イタリア人の前でイタリア人パートナーのことを謙遜とはいえけなすのは控えたほうがいいのと、日本人の前でイタリア人パートナーの欠点を言うときは「日本には“謙遜”という文化がある」ということを説明しておいたほうがいいですね。

イタリア人カップルはいつも一緒 イタリアでは同伴が基本!

日本の結婚式は夫婦一緒に招待されるとは限りませんよね。例えば、奥さんが花嫁の友達なら奥さんだけ結婚式に招待され、ご主人のほうはお留守番なんてこともありえます。

そのことをイタリア人に言うと「日本人は冷たい!」「それは失礼だわ!」とほとんどのイタリア人が言います。

確かに、ここイタリアでは、恋人がいる人や結婚している人は、結婚式やパーティーなどのイベントはカップルで招待されるのが普通です。もちろん、イタリア人も男友達同士で、女友達同士で出かけることはありますが、多くの場合はパートナー同伴です。

日本人は恋人がいても、結婚していても、「1人の自由な時間が欲しい」という人がイタリア人より多いような気がします。

イタリア人カップルは同じ時間、同じ空間を共有することがカップルには必要であり、それが幸せだと思ってる人が多いように思います。仕事で離れているときも、休み時間など1日に何回もパートナーに電話をかけるイタリア人も多いです。筆者としては「どうせ家で会うじゃない。」と思ってしまうんですけどね。それは日本人的考え方なのかもしれません。

だから、イタリア人からすると日本人は恋愛に対して少しクールに見えるようです。

日本に多い“単身赴任”はイタリア人からするとおかしなことみたいですよ。

イタリアでは女性が優先!

イタリアではマンマ(お母さん)が強い風潮があるからか、大抵のイタリア人カップルは女性のほうが強いです。

日本人の筆者からすると「わがままだなぁ…」と思ってしまうイタリア人女性の言動でさえも、怒らずに、それが当然かのように受け入れているイタリア人男性を見ていると感心してしまいます。

イベントからも“女性優先”が伺えます。

2月14日恋人たちのイベント、バレンタインデー。日本では女性が男性にチョコレートやプレゼントを送りますが、イタリアでは“恋人たち”のイベントのため、お互いにプレゼントを交換するか、またはほとんどの場合、男性が女性に何かプレゼントを贈ります。イタリアではバレンタインデーに女性が男性にプレゼントをしなくても何も言われませんが、男性が女性に何もプレゼントしないと、かなりマイナスポイントになるようです。

3月8日国際女性デー。日本でもここ数年浸透してきたイベントのようですね。イタリアではずいぶん前からこの国際女性デーには男性がミモザの花を女性に贈ります。でも、不思議なのは国際女性デーはあっても国際男性デーはないことですね。

結婚記念日も夫から妻へのプレゼントのほうが豪華というのが普通ですし、子供が生まれたときも男性が出産した女性に感謝をこめてプレゼントを贈るというということがあります。

それらのイベントに加え、誕生日、クリスマス…と、他にもプレゼントを贈るイベントがあるわけですから、男性のほうがプレゼントを用意しなければならない機会が圧倒的に多いように思います。

いかがでしたか?

筆者はイタリア在住で、イタリア人に囲まれ生活しているため“イタリア人”という括りで紹介させていただきましたが、おそらく、これらのことは他の欧米諸国でもいえることだと思います。

お互いを思いあう気持ちは日本人もイタリア人も差はきっとありませんが、その言動には大きな差があるように思います。イタリア人カップルのようなタイプがいいか、日本人カップルのようなタイプがいいかはそれぞれの好みですね。

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2004年よりイタリアはフィレンツェに住んでいます。
イタリア人の夫と黒猫1匹との生活。
日本語講師としてイタリア人に日本語を教えています。
魅力的なイタリア、不思議なイタリア、海外から見た魅力的な日本、不思議な日本を中心にお伝えしていきます。

普段のイタリア生活についてはアメブロに書いています。
http://ameblo.jp/firenzefungo/

トスカーナ、フィレンツェ観光に関してFirenze in Tascaというトスカーナ、フィレンツェ個人旅行サポート会社のサイトにて記事を執筆中。
http://firenzeintasca.com/

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