女性の格好をする男性のことを「男の娘(おとこのこ)」や「女装子(じょそこ)」と言います。彼女たちは、女装が好きなだけでセクシャリティとしては女性が好き、ということも少なくありません。

そこで今回は、「男の娘」として初めてAV女優となった大島薫さんについて紹介します。

男性とは思えない愛らしいルックス

出典 http://blog.livedoor.jp

写真を見る限り、男性とは思えないという方がほとんどではないでしょうか。

しかし、大島さんは身体にメスは入れていませんし、ホルモン注射もしていないとのこと。つまり、身体的には男性そのものだと言うのですから、驚きを隠せません。

では、公式ブログで公表しているプロフィールも見てみましょう。

生年月日:1989年6月7日 (25歳)
生まれ:ブラジル
身長:165 cm
体重:53 kg
3サイズ:B85/W76/H90

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セクシャリティとしては、男性も女性も恋愛対象というバイセクシャルを公言しています。にしても、このプロフィールだけでは、謎に包まれた部分が多い…。

そこで、大島さんが今までどんな人生を送ってきたのか、特に気になることについて公式ブログを中心に紹介します。

女装を始めた時期

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ボクは高校生のときから女装をしていたんですが、当然恥ずかしがり屋さんなカオルちゃんは、お家の中だけで着替えて写メったりするだけで満足していました。

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はじめは自宅だけで女装をし、徐々に女装での外出を練習するようになったそうです。

しかし、これだけ女性に近いと危ない目に遭ったことも…外出の練習中に見知らぬ男性に追いかけられたというのです。その時のことも次のように明かしています。

そのとき、動転したボクの口から出た言葉は、

「……あの、ボク、男ですよ」←

彼のメガネの奥の瞳がわずかに見開かれました。そして、次の瞬間、寂しそうな顔で去っていきました。

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「ボク、男ですよ」は危険を回避するための呪文!

しかし、その呪文が効かないこともありました。

勤務先で襲われたことも…

大島さんは、完全個室制のメンズサロンで女性として勤務していたことがありました。

男子禁制の職場だったため、お客さんはおろか職場にも自身の本当の性別は伏せて働いていたのですが、なぜか男性とカミングアウトしても退かないお客さんがいたようです…。

性別に関係なく、大島さん自身のことが好きだったのでしょうね。

女性よりも女子力が高い

一般的に女性が持っていると思しきグッズを、大島さんが持参していたようです。なんだか身につまされる話だな…涙。

親は女装を知っている?

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大島さんのご家族は現在海外で暮らしており、お母様がクリスチャンという理由もあって女装をしていることは内緒にしていたそうです。しかし…

母親「〇〇さん、二年前に駅であなたを見かけたっきりだって言ってたわ」

薫「二年前……(女装する前か)」

母親「そうそう。声をかけようと思ったら電車に乗っちゃったから、結局話せなかったって嘆いていたわ」

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お母様の元同僚が、大島さんに会いたがっているという会話から、事態は急変します。

母親「そうなの。なんか顔が真っ白だったって言ってたわ。体調でも悪かったの?」

薫「いや、そんなことはなかったよ?時期的に肌が白かったとかじゃないの?」

母親「っていっても、あなた、メイクしてるじゃない?」

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…バレてる!完全にバレてる!

AV女優になったきっかけ

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“女装もの”を続けていくうちに、自分がやりたいのは男性ではなく、女性としてエッチすることだって気づいたんです。

ただ、ゲイビデオ業界って、実はいろいろと規制が厳しいので。なので、ほかのジャンルに移ろうという話になりました。

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元々は、ゲイビデオの“女装もの”でデビューしたのですが、女性として行為を行うことを求めていることに気付き、ゲイビデオの業界から転身したとのこと。

自分のやりたいことを思い切り表現するための選択だったようです。

生涯の目標

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有名になったあととのことですが、有名になっていくこと、知名度を上げて行くことは、常に考えていたいですね。

「有名になること=発言力を持つこと」です。どれだけ正しいことを主張しても、それに耳を傾けてくれる人がいなければ、その声は広まりません。

それとは逆に、間違った主張でも、知名度のある人が言えば、たとえ否定されても様々な人にその考えが届きます。

ボクの主張が、隅々まで響き渡るように、常に自分を広める活動は続けていきたいです。

ボクの良いところは、「ボク」という存在がそのままボクの伝えたいことになるところです。

ボクという人間は男性でありながら、女性の格好をし、男女ともに愛せる存在です。

出典 http://ask.fm

大島さんは単に女装がしたいだけで、“女性になりたい”わけではないのです。

しかし、ある企業の面接を受けた際にそのことを話すと「男性扱いでいいの?」「性同一性障害の人に失礼」「ゲイなの?」などと言われ、カテゴライズしなければ理解されない世の中に疑問を持ちました。

男性が好きだからゲイだとか、女性が好きだからノンケだとか、女の子の格好がしたいから性同一性障害だとか、「性」について悩んでる皆さんに、そんなもので自分を決め付けないで欲しいのです。

ボクはこの主張によって、社会が変わる必要はないと思っています。いままで通り、履歴書の欄には男女の記載を義務付けてていいし、トイレも男女兼用でなくて構いません。

ただ、もしなにか変えていきたいと思うのであれば、どうか「あの人はゲイだからヒゲを生やしてる」だとか、「あの人は女になりたい人だから、女子トイレを使う」ではなく、その人自身を見てください。

出典 http://ask.fm

そして、自分をカテゴライズしなきゃと焦っている全ての人に伝えたいです。「自分が良いと思ったことをしてください」と。

あなたはノンケでもなく、ゲイでも、バイでも、ビアンでも、性同一性障害でもなく、それを好きだと思ったから選んだのですよ、と。

そんな本当の意味での、「自由」の象徴に、ボクはなりたいです。

出典 http://ask.fm

自分の意思で、好きだから選んだだけ。そんな「自由」の象徴になりたいとのこと。

カテゴライズで様々なことを決めつけられるのは、それがマイノリティーなものでなくとも気分がいいものではありません。その人自身を見て欲しい、という言葉にはそんな願いも込められているのではないでしょうか。

そんな大島さんは、2015年6/1付でAV女優としては引退しました。発表時のブログには、こんなことが書かれています。

大切なのは僕を見て、誰かが何かを考えるというプロセス

出典 http://blog.livedoor.jp

以前、新宿の某所で行われたトークイベントで来ていたファンの方に、こんなことを言われたことがあります。

その方は非常に中性的な方で男物の服を身に纏ったその人を僕は最初、女性なのか男性なのか判断しかねておりました。

会場にいる方々全員と握手をする際に、その方もいらっしゃいました。

男物を着たその方は、女性的な声で

「大島さんを見て、好きな服を着ていいんだって思いました」

と、僕の手を握り、そう仰いました。

出典 http://blog.livedoor.jp

僕を見て、様々なことを思う方がいます。良いことも、悪いことも。

大切なのは、僕が正しく理解されることではなく、僕を見て、誰かが何かを考えるというプロセスです。

そのために、僕はより多くの方にお会いし、より多くの方に見られたいと願いました。

AVの引退は決してマイナスではなく、より活動の場が増えるのだと捉えていただければ幸いです。

出典 http://blog.livedoor.jp

賛否両論、様々な意見があるということを受け止めた上で、自分の存在をきっかけに誰かが何かを考えてくれることが大切だと仰っていました。

今後は芸能方面を中心に活動するそうです。

このブログの中では、知名度を上げるきっかけになったAV女優という肩書きが、時として諸刃の剣になっていたことも明かしています。

今後はその肩書きがなくなったことで、さらに活動の幅が広がるのではないでしょうか。

これからの活躍に期待したいと思います。

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