実は簡単じゃない直通運転、知られたくない不都合な事実

大阪市営地下鉄を民営化して、泉北高速を直通運転しようと言う構想があったりしました。

まぁ、その前にはげたかファンドに売り飛ばそうとした事実を有権者は忘れていませんが、大阪維新の大阪都構想の時にはそういったことも無かったことにされていましたね。(^^ゞ

御堂筋線は泉北高速鉄道と直通乗り入れできるのでしょうか?

出典blackcat Photo

桃山台駅を千里方面に向けて出発する、北大阪急行。大阪都構想では、民営化の上で泉北高速鉄道と直通運転を図って利便性の向上を図ると言っていましたが、実現には多くの困難が伴いそうです。

簡単に線路を延ばせない不都合な真実1

簡単に「なかもず」から線路を延長してつなげば終わりと言う問題じゃないんですよね。まず一つは、地上以上に地下は満員だということです。現在、地中には水道管・下水道管・電話ケーブル・等など多くの施設が敷設されています。

最近はキャブ化という事で電気も地中にケーブルを這わせるようになっており、さらに地下は賑やかになっています。さらに、高速道路や高架橋などを設ける場合、当然のことながら基礎として高架橋下に深く基礎を打ち込みますよね。

当然高層マンションなどでも深い杭を打ち込みますので、そうしたところも避ける必要があります。やむをえない場合はそれなりの補強だったりしますよね。だから、簡単にトンネルを掘りますといっても、簡単に線路を延長できない。

京阪が中ノ島まで延伸したときに別線を引いたのは、戦略的な事情というよりも、淀屋橋からの延長が出来なかったからです。淀屋橋を出るとすぐに御堂筋線走っていますよね。
実は、御堂筋線と、京阪電車ほぼ同じ高さに電車が来ているんですよね。

車の交差点よろしく、線路を直交させて信号で運転できたら中ノ島までの延長も簡単?だったかもしれませんけどね。笑。実際に、阪急西宮北口駅の今津線と神戸線は平面クロスさせている時代がありましたが、高速運転する地下鉄であまりにも非現実的ですよね。

阪急に西宮北口駅にあった、平面交差

出典 http://ja.wikipedia.org

阪急神戸線を横切る、今津線

さらに大きな問題が…線路の幅が違う

さらに、不都合な事実。実は、大阪市営地下鉄と泉北高速の線路幅が違うんですね。もともと、泉北高速鉄道は南海電車が直接建設する予定だったのですが、当時重大事故を連発していたこともあり、経営的に厳しかったこともあり、大阪府が中心となって設立した第3セクターの大阪府都市開発株式会社により建設されました。

当初は、乗務員を含めて南海電車に委託していた時期があり、会社が違うことによる初乗り運賃の加算で日本一高い泉北線といったキャッチフレーズを受けていました。
乗客にとっては、駅も含めて業務委託されているため運賃が高い区間という印象を持ったと思われます。

泉北高速鉄道にも乗り入れる南海6001系

出典blackcat Photo

南海電車に乗り入れるために、泉北高速鉄道は線路幅をそろえています。ちなみに、南海電車の線路幅は、関西空港線を見ていただくと解りますが、JRと同じ線路幅です。

大阪市営地下鉄はゆえに直通運転が簡単に出来ない。

それじゃ、線路を引き直せばいいやと仰られると思いますが、それだけではないんですね。さらに不都合な真実があるのですが、その辺はまあ明日にでも書かせていただきます。

泉北高速に乗り入れる、南海電車の車両

出典blackcat Photo

線路幅の違い、それ以外にも多くの問題を克服して直通運転は出来るのか?

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加藤 好啓 このユーザーの他の記事を見る

初めまして、鉄道ジャーナリストの加藤好啓です。
特に旧国鉄【日本国有鉄道】の歴史に詳しく、自分なりに鉄道の年表サイトなども運営しております。
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