見るからにおいしそうなこのスクランブルエッグ。実はこれ、卵を使わずに作られているんです!!

卵、卵、卵!卵は食品業界の一大ビックマーケット!!

現在、鶏卵市場は食品業界の一大ビックマーケット。ゆで卵やスクランブルエッグ、として使われるだけでなく、ケーキやクッキーの菓子類やマヨネーズなど様々な加工食品にも使われています。

米国でのその市場規模は毎年約2兆ドル!卵の需要は伸びるばかりです。その一方で、鳥インフルエンザの蔓延による養鶏の大量死による鶏卵の値段の高騰や、昨今明らかにされてきた養鶏所の非人道的で不衛生な養鶏の管理といった道徳的な理由により、養鶏に対する需要は多いもののその供給に関しては不安定な状態が続いています。

そこで登場したのがHampton Creek社が開発した、"Beyond Eggs"という製品群なのです!!

卵を超えた”Beyond Eggs”とは??

Hampton Creek社とは創業まだ10年あまりの若いベンチャー企業です。創業者はJoshua Tetrick(ジョシュア・テトリック)さん。彼はアラバマ出身のアメリカ人。高校時代はアメリカンフットボールの選手だったりするスポーツマンであり、大学では法律を学びトップの成績で卒業。

その後リベリア政府機関に雇われアフリカに渡り、フルブライト・スカラーとしてアフリカのストリート・チルドレンに勉強を教えたりと人道支援を積極的に行っていました。

Hampton Creekフーズ社長 ジョシュア・テトリックさん

出典 http://lynk.ly

そしてアフリカで目の当たりにした「食糧難」という現実。現在世界のフードシステムは、お金が集まる先進諸国に食料を供給するルートが優先され、紛争や天候不順による食糧難で飢え死にする人が多いアフリカを初めとした肝心の発展途上国には食糧供給が後回しにされる、という現実があります。

もし、食料の値段が下げれれば、もし、供給量をもっと手軽に作り出すことができれば。そこでテトリックさんが考え出したのが卵を使わない卵だったんです!

この卵を使わない卵は、最安値の鶏卵一つあたりのコストと比較しても18%も安く、卵の加工食品として代表されるマヨネーズの価格を5%も下げることができるのです!!

その上、鶏卵を飼育することによる二酸化炭素の排出削減、コストパフォーマンスしか意識しない非人道的な養鶏所の淘汰、そもそも養鶏を使う必要が無いので鳥インフルエンザの蔓延防止にもつながり、安定した供給と量産が可能であり、そういった安心感からもリスクコストを下げることができたのです!

また養鶏の飼料用穀物も不必要になることから、その分その穀物(とうもろこしや雑穀など)を発展途上国の飢えて苦しんでいる人たちに回せるわけです。

チームはプロフェッショナル・サイエンティスト集団!

食べ物を取り扱う、といってもHampton Creek社は特殊です。卵を使わない卵を作り出すために、チームはシェフだけでなくプロの科学者集団で構成されています。つまり、何をしているかというと卵と同じたんぱく質をラボで作り出すために卵の構造を科学的に追及して研究しているのです!

そこはまさに実験室

出典 http://www.wired.com

Hampton Creek is rebuilding the chicken egg using natural plant proteins. The aim is to systematically create something that’s cheaper, healthier, and far easier to produce than the real thing.

ハンプトン・クリーク社は自然な植物からのたんぱく質を用いて鶏卵を再生産しています。その目的は安くて、より健康的で、本物よりもずっと簡単なものをシステム化して作り上げることです。

出典 http://www.wired.com

そう!鶏卵を構築するたんぱく質は植物が持つたんぱく質を利用しているんです!!

植物性タンパク質は、大豆などの豆類や、米・小麦などの穀物に多く含まれています。動物性タンパク質の90%以上が体内で活用されるのに比べて、植物性タンパク質は体内での活用率が若干さがり70~90%となります。

しかし、植物性タンパク質にはコレステロールが含まれず脂肪量も低いので、成人病の予防やダイエットに効果があります。とくに腎臓病や糖尿病になるリスクを抑える働きがあると言われています。

出典 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp

確かに大豆は「畑の肉」と言われますしね!コレステロールや脂肪分がない分、健康的なたんぱく質ですね!!

食べ物の未来:ジョシュ・テトリック@TED

出典 YouTube

家畜自体や排泄物から排出される二酸化炭素の量、家畜に与える飼料を作るために排出される二酸化炭素の量、家畜を飼っているために生じる二酸化炭素の量…など食肉用、鶏卵用として飼われている家畜(牛、豚、鶏など)の数は膨大です。

その膨大な家畜を食べさせるためには、さらに膨大な量の飼料が必要になり、飼料には農薬が大量に使われ、石油も使われます。そして家畜に関連する二酸化炭素排出量は、世界全体で排出されている総量のおよそ50%にも上るのです!!   

これは、驚きですよね!!!TEDトークの中でテトリックさんは繰り返し言います。"What does feeding 7.1 billion look like today? "「71億もの人々を食べさせる現状はどのようなものなのでしょうか?」

食料システムの破綻、医療システムの破綻、エネルギーシステムの破綻…数々のシステムの破綻を指摘するテトリックさん、でも彼は言います。

「僕にとってシステムの破綻なんかどうでもいいことなんです。ただ、アフリカで出会った一人のこの少女を救いたい。」

ビルゲイツも認め、世界の大富豪も次々と投資!

世界の大富豪は、クリーンで次世代のフードシステムを担うHampton Creek社に次々と投資し始めています。

世界一の大富豪 ビル・ゲイツからの事業投資を獲得!

出典 https://www.youtube.com

Hampton Creek社の製品を試食するビル・ゲイツ氏(右)

アジア随一の大富豪 リー・カーシンもHCに投資

出典 http://www.hamptoncreek.com

アジア随一の大富豪、Horizons Venturesの会長 リー・カーシン氏(右)にエッグレス・スクランブルエッグを実演試食するテトリック氏(左)

シリコンバレー初の人口食品にメディアも大注目!

既成概念を打ち破れ!そこに新たな道が開ける

今まで、「卵を、卵を使わずに作る」なんて考えたことがあったでしょうか?自分が持っている「当然」という概念に気付き、より良い未来を作るためにそれを打ち破る。テトリックさんの”新たなフードシステムを構築する情熱”に世界が反応し、そして世界が動く。

現状を変えたければ、現状に甘んじること無かれ!という強いメッセージをテトリックさんからいただいた気がします。

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関西出身・ラトビア共和国在住のナチュラル派公式ライターの“なチュらと”です。
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