ティーコージーとは

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ティーコージーとは、ティーポットにかぶせるウールやニットで編んだカバーのことである。最も伝統的なのは厚めの布で作られたもので、その歴史は古い。

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紅茶がイギリスに伝わったのは1660年代。ティーコージーがイギリスで使われたのはそれからなんと200年以上も後の1867年であった。当時、ヴィクトリア女王のお茶飲み友達であったベッドフォード侯爵夫人が持ち込んだのが始まりと言われる。

ベッドフォード夫人は大のお喋り好きであったために、アフタヌーンティー時にせっかくの温かい紅茶が冷めてしまうのを嫌がり、このティーコージーを作ったと言われている。(恐らく召使いに作らせたのであろう)

19世紀後半には一般庶民に広がる

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実はこのティーコージーを使うのは、ティーバッグでお茶を入れた時に限られている。リーフティーを入れたポットにこれを被せると、お茶が濃くなり過ぎてしまうのだ。イギリス庶民はティーバッグを使うことが多いため、このティーコージーが活躍した。

今ではおばあちゃんしか使わない

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この伝統的なティーアイテムともいえるティーコージーだが、残念ながら今ではほとんどの人は使っていない。おばあちゃんぐらいだろう。おばあちゃんは時々趣味でこのコージーを手編みしたりする。ほとんどの人がマグカップにティーバッグを直接入れて飲むため、ティーポットの出番がなくなってしまったのだ。

昔ながらのB&Bではまだ使っているところも…

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カントリーサイドなどのB&Bでは昔ながらのイギリスの古き良き雰囲気を残している所があるので、ブレックファストの時なんかにティーコージーを被せたティーポットが出てくることもある。そんな時はなんだかちょっと嬉しくなってしまうのだ。

出典 https://cosytea.wordpress.com

あなたがイギリスを旅した時に、もしこの伝統的なティーコージーを被せたティーポットでお茶を飲むことがあるなら、ちょっと「当たり」のような気分を味わえるだろう。

それは、どこかの村で、誰かのおばあちゃんが、せっせと編んだティーコージーかもしれない。イギリスの寒い冬を過ごすための、まさにこれぞ「おばあちゃんの知恵」として今も細々と受け継がれている。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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