フランスはチーズ大国。フランスを旅行した方の中には、食料品店やレストランで、そのチーズの豊富さに驚かれた方も多いことでしょう。

かつてフランスでは、一年の日数(365)と同じ数だけ、チーズの種類が存在すると言われていました。しかし、現在フランスに存在するチーズの種類はそれよりも遥かに多く、1200以上の品種が登録されているそうです。

フランスでは、それぞれの地域にそれぞれのチーズがあり、製造技法や原料が伝統的に守られています。フランスの地方を旅行する際には、郷土料理、銘菓、ワインやブランデーなどのお酒を味わうと同時に、チーズを堪能するのが大きな楽しみとなります。

さて、そんなフランスチーズの中で、日本人の間で最も知られ、最も好まれているのは、周りが白くてフカフカの、真丸い「カマンベール」ではないでしょうか。

カマンベールと言えば、白くてまーるい日本でもお馴染みのチーズ。

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カマンベールは、フランスの北西部にあるノルマンディ地方のチーズです。

実はこのカマンベールは、「カマンベール村」というフランスの一つの村名に由来しているということをご存知でしょうか。フランスのチーズの多くが、その発祥の地の名前を付けられており、このカマンベールも、なんと同じ名前の村が存在するのです。

パリから車で西に約200キロ。人口200人ほどの本当に小さな村で、フランス人にもあまり知られていません。周りには何もなく、牧場が続いています。

この牛たちがカマンベールの原料を生み出しています。

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カマンベール村は、見渡す限り牧場の続くノルマンディー地方の一角に位置します。

村の入口。CAMEMBERTと書いてカマンベールと読みます。

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こちらが、そのカマンベール村の入り口。「Camembert」と書いて、「カマンベール」と読みます。本当に「カマンベール」という村があったんですね!

本当に小さな村ではありますが、有名チーズ発祥の地ということで、村の中心には立派なカマンベールの博物館があります。

博物館前には、ズラリと並ぶカマンベールのラベル。

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並んでいるラベルの中には、有名どころのPRÉSIDENTなどもありますね。

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博物館の中では、カマンベールの製法などが詳しく説明されています。

カマンベール村の中で生産された貴重なカマンベール。

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現在、カマンベール村で、カマンベールを作り続けている製造業者はたった一件となっています。本物のカマンベール村のカマンベールは、フランスでも非常に珍しいものです。Fabriqué à CAMEMBERT(カマンベールにて製造)と書かれています。

カマンベール村のカマンベールに限らず、ノルマンディ地方の指定された四県で原材料から育てられ、生産されたものを、フランスでは「Camembert de Normandie (カマンベール・ド・ノルマンディー)」と呼びます。これ以外の場所で作ってもAOPマーク(上の写真で赤と黄色の丸いメダルの保護原産地呼称マーク)が付けられません。

本場のカマンベールは日本のものに比べると、大きく、皮に厚みがあり、匂いもきついですが濃厚で、常温で置いておくと中が自然にトロッと溶け出します。

日本でも、デパートなどにあるチーズ専門店で取り扱っています。本物のカマンベールを試してみたい方は、是非「Camembert de Normandie (カマンベール・ド・ノルマンディー)」を探してみて下さい。

いつものカマンベールにひと手間加えた、「カマンベールの丸焼き」はいかがでしょうか。

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また、カマンベールで一工夫したい方は、「カマンベールの丸焼き(Camembert rôti)」なんていかがでしょうか。

作り方はいたって簡単。カマンベールの上にベーコンを載せて、オーブンに入れて数分待つだけ。もし、カマンベールの容器がフランス製(木製)であれば、そのままオーブンに入れられます。フランスパンでとろける部分をすくいながら、お友達とワイワイ食べたら、とっても美味しいですよ。是非、お試し下さい!

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フランス在住。美味しい物、オーガニック商品、エコ製品が大好きです。

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