母から子への愛情が歪んだ心理状態の怖さ

代理ミュンヒハウゼン症候群(Munchausen Syndrome by Proxy)とは、近親者などを病気に仕立て上げ、病院を転々としながら注目を浴びたがる、虚偽性障害の一つです。

代理ミュンヒハウゼン症候群は、主に幼い子を持つ母親に見られ、母親が子供を不当な薬物投与や傷害行為などで病気にさせ、子供を病院に連れ回します。

出典 http://hanzaisinrigaku.net

虐待のひとつかというとそれ以上の犯罪に繋がる結果になるほど、深刻な病です。病気だから許されるのかというと、私は許されないと思いますが非常に巧妙且つ「いい母親」に見えてしまうため発見が難しいそうです。

病気の一種ですが、精神疾患になります。

元々そういった病気だったというわけではなく、きっかけが個々に存在し、一旦入ってしまったスイッチは気付かれるまで切れない恐ろしい病です。

代理ミュンヒハウゼン症候群は虚偽性障害の一種

孤独感や寂しさを癒すために、嘘をついて病気のふりをする人がいるのです。これが虚偽性障害と言われている人たちです。

要するに仮病なのですが、虚偽性障害と言われるものになりますと、単なる仮病とはレベルが全然違うのです。「お前、そこまでやるのか」というような凄いことを、平気でやってのけるのです。

出典 http://homepage1.nifty.com

いわゆるすぐ嘘をいう人、見栄っ張りで自分の手柄のような話しをする人、嘘だと明らにわかるのにいう人、いろんなタイプの人がいますよね。ところが、感じた事の無いほどの「越えられない壁」をスルリと越えてしまった嘘をついてしまう人がいるのです。

「嘘をつくこと」に対して、「嘘をついている」という認識さえなくしてしまう場合もありますので、本人にとっては「真実」にすり替わっています。何が本当のことなのかわからず、かといって明らかな嘘が見え隠れしていると信憑性をなくし人は寄り付かなくなるのですが、巧妙な嘘に騙されしまう人が意外と多いのです。

作り出した病で子どもを病院に連れまわす身体的虐待

代理ミュンヒハウゼン症候群とは、小児の症状を大げさに訴え、人工的に病的状態を作り出して小児に不要な検査、治療を受けさせ、苦痛を与える身体的虐待の一型である。

出典 http://munchausen.seesaa.net

母親は子どもの事を案じて必死に病院を巡ります。症状は母親自ら作り出したもので、子どもは苦しんでいる事が多いようですが回復しても悪化するという繰り返し。これと言った根本的な病名等々がなく、症状は悪化の一途を辿るそう。

異様にこだわるのは母親が同室での完全看病を希望し、病状等の結果で死亡してもその原因を探るべく必死に動くこと。調べる事で自分の行いが発覚する事を恐れないそうです。

周りから見ると、必死に看護をしている状態にみえ「かいがいしく世話をしているお母さん」「大変ね、大丈夫?」と知らない人からでも心配され、賛美され、そういった状態に満足するそうです。

沢山の人が病気だと自分をかまってくれる、心配してくれる。そんな状況を作り出したい。

ミュンヒハウゼン症候群患者に見られる妄想的信念は、『体調が悪ければ悪いほど他人が愛してくれる・自分が弱々しく振舞えば振舞うほど他人が助けてくれる』というものであり、詐病や虚言は『自分を弱く見せかけるための演出』として繰り返される傾向があります。

本当はどこも悪くないのに病院への通院・入院を繰り返し、病院に長く通っていることを周囲の人たちに喧伝して、みんなが見ている場所で副作用の強い薬をわざと飲んだりもします。

出典 http://www5f.biglobe.ne.jp

ミュンヒハウゼン症候群は本人が病気などでつらい状態を演出しますが、代理ミュンヒハウゼン症候群の場合はつらい症状を代理で子どもがする症状です。

虐待の一種でもあり、発覚したときにはかなり重症になっているケースが多く、最悪は死亡している場合もあるようです。発覚後に、あぁ代理ミュンヒハウゼン症候群だったんだ・・・と背景を探ってやっとわかるくらいなので(基本的には世話をする母親に見えるため)発見が難しいと思われます。

環境に恵まれている人でも発症の可能性がある。

代理ミュンヒハウゼン症候群は、どういったきっかけで発症するのかなどの詳しい事はわかっていないようで、解決策というのは明確に無いようです。金銭的・社会的に貧窮している人がなるのかというと、そういうわけではなく安定した状態、恵まれた人でも発症する事があるそうです。

精神的な疾患で発見も難しく、全てが露呈すると母親は育児を放棄してしまうことが多いようです。また、同居する家族は仕事などで不在が多く、発見が遅くなってしまうケースがほとんどのようです。

代理ミュンヒハウゼン症候群 実際の症例とは?

2歳1ヶ月の男児。発熱、下痢で過去2回の入院歴あり。

今回も同様の症状で入院した。下痢は入院後に増悪し、中心静脈栄養管理を要した。下痢の軽快後経口摂取を開始するとすぐに下痢が再燃した。

全身状態と検査所見とは矛盾し、母親の下痢に対する激しい訴えは続いていた。

母親は付き添いで入院管理していたが完全看護にした頃からは明らかな下痢は出現しなかった。その後、下痢の再燃はなく食事も経口可能になった。

母親は次第に面会にも来なくなり、離婚と親権放棄を希望した。

出典 http://munchausen.seesaa.net

こちらの症例の場合、お子さんはどうにか無事だったようですが不必要な医療行為を男児にさせ続け、医療関係者は見ていくうちに矛盾点を見つけています。

ところが、症状自体は改善することなくおかしな話になっていたところ、偶然なのか完全看護にしたおかけで母親との接点がなくなりました。病気の原因だった母親(下剤を飲まされたのでは?)から離れたためもちろん回復。

その後、病気が発覚したためなのか離婚と親権放棄という極端な結果です。

まだ自分で意思を明確に伝えられない年齢の子どもが対象になるため、余計に発覚が遅れ、ギリギリの段階になって判明するケースが多いようです。ある程度の年齢の子どもが対象だったとしても、普段は厳しく産まなきゃよかったなどと言うのに、病気になるとかいがいしく世話をするため子どもは懐いてしまうようです。

非常にデリケートな病気なのです。

家族でコミュニケーションを意識的にとろう!

仕事で忙しいお父さん、事後とも育児もと大変なお母さん、小さい子ども世話はてんてこ舞い。でも、コミュニケーションを忘れちゃダメなのです。小さなことでもいいんです。小さなメモ帳を買ってきて、お互いにちょっとしたことを手紙に書くだけでもコミュニケーションです。

いつも「おつかれさま」という同じ一言だとしても、貰ったら嬉しいです。

全力で寂しいと叫んだ結果病気になり、追い詰められた行動によって子どもにまで影響が出てしまうなんて、こんな悲しいことはありません。パパもママも一年生からスタートです。子どもと同じ歳が親としての歳ですから、子どもとなんら変わりありません。

交換日記、馬鹿らしいかもしれませんがはじめてみませんか?

小さな変化や溜め込んでしまったストレスなど、色々なことのはけ口をパートナーにすることはできません。ですが、手を差し伸べお互いに支えあっていくのが家族でありパートナーです。「寂しさ」から生まれる病気ならば、寂しさを解決し満たしてあげる事が重要なのかもしれません。

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