記事提供:カラパイア

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロの報復として開始されたアフガニスタン紛争は、その後13年以上の長きに渡って繰り広げられた。

公式には2014年12月28日に終結したとはいえ、それまでにあまりにも多くの血が流された。戦死者の数は米軍では2200名、他国でも3500名に上っている。

だが、悲しいことに最も大きな影響を受けたのはアフガニスタンで暮らす一般の人々で、21000名もの命が戦闘で失われたと推定されている。

こうした戦争の恐怖と暴虐の最中にあって、人々の心に美と人間らしさと希望を与えてくれた存在がある。臨戦態勢にある兵士たちが心の拠り所としたのは、アフガニスタンに生きる野良犬たちだった。

ここで紹介する米軍の兵士と子犬たちの写真は、人間らしい優しさで溢れている。

1. 子犬のアーリア

この子犬は、貨物トラックの上で震えているところを発見された。怯えた声の犬を見つけた兵士たちはウール製の帽子に入れて、面倒を見ることにした。アーリアと名付けられたこの子は、たちまち兵士たちを魅了することになる。

「みんなに笑顔を取り戻してくれたんだ」とある兵士は語る。彼はアーリアを残して帰国した寂しさから、「美人をアメリカに連れ帰るため」に支援団体パピー・レスキュー・ミッションを頼った。そして、2012年、ニューヨークにて無事再会を果たすことになる。

2. 子犬のスモーク

ドニー・エスリンガー上等兵は、2011年8月にタバコ数本でスモークを“購入”した。しかし、同年9月24日に迫撃砲によって重傷を負ってしまい、これが元で帰国を余儀なくされる。

彼の上司は、パピー・レスキュー・ミッションに連絡し、エスリンガー上等兵をはじめとする兵士と犬との絆を訴えた。「スモークは部下たちに自分たちの状況を忘れさてくれたんだ」と。エスリンガー上等兵とスモークはメリーランド州で再会を果たした。

3. 子犬に水を与える兵士

ブライス・ターナー工兵が喉の乾いた2匹の犬に水を与えるこの場面は、2011年4月に撮影された。2匹はジャラーラーバード付近の監視基地で飼われていた。

4. バッグの中の子犬

この可愛らしい子犬はマルジャの街でアメリカ海兵隊と出会い、そこから長い道のりを歩いてきた。放っておけなくなった兵士は、その後ずっとバッグの中に入れて移動した。

5. 子犬は大きくなりました

胸の温まるこの場面に陽の光が降り注ぐ。戦いを叩き込まれた兵士ですら、たちまち人の心を取り戻すことだろう。いかつい大男が相棒の唇を奪う。

6. 相棒ゲットだぜ

2010年7月、第101空挺師団の1隊が敵拠点の捜索作戦を支援するためにアフガニスタンへ駐留した。そこに参加したこの兵士は、愛らしい相棒をパトロールに連れていくことにしたようだ。

7. 軍用犬と仲間になったよ

2009年11月、第72衛生分遣隊所属の獣医トミー・コリアが、ジャルレスで出会った子犬を腕に抱く。軍用犬カービーもこのふわふわした生き物に興味津々だ。

8. 警戒体制の中で出会った子犬

首都カブール付近の検問所で撮影された楽しげな場面だが、兵士の腰にぶら下がる銃が現実を突きつける。2001年以来、この国が死と破壊で荒廃してきたという証だ。「警戒中にすり寄ってきたんだ」と撮影者はアフガンの兵士が飼っていた子犬について説明する。

9. 戦闘が激化しても子犬たちはかわらない

2012年末に撮影された、イギリス人らしき兵士が子犬と戯れるナフレ・サラジでの一幕。同年9月、ヘルマンド州のこの一帯は最も戦闘が激化した地域であった。

10. 苦楽を共にした犬たちと、母国で再会

テキサス州の慈善団体パピー・レスキュー・ミッションは、帰国した兵士と戦場で絆を育んだ犬との再会を支援している。同団体は、兵士であり犬好きでもあった婚約者にヒントを得たアンナ・カナンさんによって、2010年に設立された。

11. 公式にはペット不可だが…

公式には米軍基地でペットを飼うことは許可されていなかったが、上官たちはこうした違反を大目に見ていたようだ。おそらく、犬や猫が兵士にとって慰めであり、心の拠り所であることを分かっていたのだろう。

12. 犬と兵士の絆

「犬は兵士の士気を高め、ちょっとした責任感を与えてくれます。動物と遊んだり、共に時間を過ごすことで、気持ちを前向きに保つことにもなります」とジミー・ラビー特技兵は説明する。

彼はカンダハールのアルガンダーブ地区で救出されたスモークと写っている人物だ。

13. パトロールのお供

マシュー・トーマス上等兵と子犬のパトロール。2010年7月に撮影された。荷物が増えたことにご満悦の様子だ。

14. 大好きなロックと大好きな犬

2010年5月の2日間シフトの合間に、マルジャで子犬と一緒にロックンロールを楽しむジェームズ・R・ボージリエリ兵長。海兵隊の第6連隊に所属する彼が、同伴者を歓迎している様子が伝わってくる。

15. 激務の前のひととき

ジャラーラーバード付近の監視施設で発見した子犬を撫でるアレン・ブレイク衛生兵。すでに紹介した画像でブライス・ターナー工兵と一緒に写っていた人物だ。彼はこの撮影日から3日後、地雷を踏み重傷を負ったアフガン兵の手当を担当することになる。

16. この子犬と共に生きよう

だが、この時点では平穏なものだ。子犬たちにメロメロで、お持ち帰りする気満々だ。なお、彼の手当を受けた負傷兵は無事生還したことを伝えておこう。

17. 愛情ホルモン

研究によれば、犬などの動物と時間を過ごすことで、“愛のホルモン”として知られるオキシトシンが放出され、ストレスを軽減することができる。従軍中の兵士には大きな利点があるだろう。

兵士のポケットを満喫中のチャブズというこの子犬もまた、ガズニーで警戒にあたるこの兵士を癒していることだろう。

18. 掃討作戦中

サングラスを着用するこの海兵隊員は、2010年マルジャ南部で実施された掃討作戦中に相棒と出会った。同年初頭、この街はモシュタラク作戦という大規模攻勢の主要なターゲットであった。

19. 将官の心も溶かす

犬がもたらしてくれる、過酷な戦争からの逃避は、屈強な将官クラスの人間でさえあらがえない。2011年6月17日、パクティーカー州シャラナの戦況を視察していたケイシー・ブレイク准将だが、足を止めて2匹の犬と遊び始めた。2匹はここからほど近い場所で救助された。

20. 日常へと引き戻してくれる大切な相棒

自分だけのペットは格好の気晴らしとなる。非日常の中にあって、日常の感覚をもたらす彼らは、従軍中の兵士の士気を大幅に高めてくれる。戦場にいる誰にとっても、たとえ束の間であっても犬たちが与えてくれる戦争の恐怖を忘れられる瞬間は何物にも代えがたい。

出典:scribol

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