転職をお考えの皆様、若しくは雑学として。タクシーの運転手になる方法を元運転手の筆者が教えます!

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以前ほど稼げなくなったとか、規制緩和で増えすぎたタクシーを減車しているとか、色々な話が聞こえるタクシー業界ですが、今まで本業の不振だけが理由で倒産したタクシー会社は無いそうです。

実は会社そのものは古いところも多く、労働組合などもしっかりしていますし、歩合給なので頑張らなくてはなりませんが、まだまだ魅力のある仕事ですし、何しろ交通機関として絶えることが無いものですので、重要な仕事です。

今から目指してみようとする方には是非読んで頂きたいですし、一般的な知識として目指さない方にも読んで頂けると雑学ネタとしても参考になると思います。

では、どの会社にしようか

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都内では、タクシー会社が新旧、大小色々ありますが、約360社と言われています。耳にすることもあるかと思いますが、4社(大日本帝国)と言われる会社が大手です。大和・日本・帝都・国際です。この会社だけで法人タクシーの約3割の車両数を占めます。

この中で、大和交通は東証二部の上場企業。日本交通はタクシー保有台数都内首位など、それぞれの会社に特徴がありますが、大手4社に関しては基本的に黄色地に赤い線が入ったデザインの車両が採用(最近、黒塗りも多い)されています。

そして、他の法人タクシーですが、比較的中小の事業所が多いです。多くはチェッカーや東京無線等の無線グループで車両の色分けがされていて、朱色地にチェックの線が入ったデザインがチェッカー無線、緑地に白い線が入ったデザインが東京無線の車です。

よく街で見かけると思います。その他、沢山の無線グループがあって、例えばお客様がチケットやクーポンをご利用の場合、その車両が使えるかどうか判断しながら選んで乗って頂いています。

ですので、チケットやクーポンや無線が、自分が営業したいゾーンで有力な会社を考えることも一つです。一例を挙げると、NHKで並びたいと思った場合、4社のタクシーしか入れません、他は降ろすことしか出来ません。

城山ヒルズはMK専用乗り場があり、他の法人タクシーは並べません。等、細かい決まりがあったりしますので、選ぶ際に気になったら調べてみてください。

ところで、給料はどのくらい?

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給料は歩合給です。一応、基本給だのボーナスだのと明細上はなりますが、ハッキリ言って稼がないと入りません。自分の売上から約4割引かれたくらいが額面給与だと思っておけば、そんなにガッカリしないと思います。

どういうことかというと、初乗りのお客様730円の場合、それを売り上げた運転手は、ザックリですよ。

730×0.6=438

ということで、約438円が運転手の額面給与になると考えて差し支えないでしょう。会社によって歩合率に差がありますが、実際、クレジット手数料や、通勤自家用車の車庫代、組合費、回送時の高速代など、運転手負担の経費の有無が左右する場合があります。

そして、月給で考えると、まあまあ真面目にやる人の売上で、一日辺り4万~5万くらいがいいところと言われています。

タクシーは一日働いて一日明け日、その他公休が月6回や7回あるのが普通と思われます。よって実働は月に12勤務程です。ですので、一日の平均売上4万のドライバーは、4×12=48で、月商48万円。給与となると、48×0.6=28.8万円が額面給与になります。

当然年収は28.8×12=345.6万円程となります。(ボーナスと称されるものがある場合、月の給与から天引きでプールされ、それが後程溜められて支給されるだけです)

因みに一日の売上が5万だとしたら年収432万程となります。年収を増やすためには一日の売り上げを日々頑張ることと、月に1~2回休日に出勤して勤務回数を増やすことなどが出来ます。

実際は毎日7万くらい売る運転手もいます。休まず働けば推定年収650万程度いきますし、気力の無い仕事を毎日してしまうと、年収は200万が精々な運転手もいます。

では、面接・採用の流れ。

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タクシー会社を選びました。給与のことも何となくわかりました。そしたら、決めた会社にアタックです!!

筆者は、タクシー運転手は通勤時間も仕事にした方が良いと思うので、家から最も近いタクシー会社に勤務しました。それも一つですが、先述したチケットや無線とターゲットとした品川・銀座あたりがあまり相性が良くなかったので、選んで乗ってもらえるタクシーにはなかなかなれませんでした。

で、話を戻して面接です。先ずは会社に電話を一本。「求人雑誌で拝見したのですが・・」等から入りましょう。あとは、通常の会社やお店などの面接と一緒です。スーツを着て清潔な身だしなみでいきましょう!!

必要な書類が恐らく履歴書等でしょうから、それらを準備して臨みましょう。

採用が決まったら。

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意外に思うかもしれませんが、先ず健康診断に行かされます。その結果で決まると言ってもいいくらい、健康であることが運転手にとって重要になります。

筆者は24歳の時と29歳の時にタクシー運転手を志しましたが、実は、24歳の時は健康診断で採用されませんでした。「元気になったらまたおいで!」と人事担当者に言われましたが、何が悪かったか分かりません。数か月後トヨタの子会社に入社できました。

因みに入社後も、年に2回は健康診断があります。健康に注意をするのは人の命を預かる交通に従事する者として当然です。しっかりやりましょう。

いよいよ研修!

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タクシーに必要な二種免許も持ってなく、周辺地理も自身が無い…不安がいっぱいですね。でも、多くのタクシー会社では育成に力を入れていて、むしろ経験者より、これから頑張る全くの新人さんを大事にする傾向すらあるように感じます。安心してください。

座学で交通法規を学んだり、事故や交通安全についての講習や、プロとしての心得など、この期間に勉強します。

殆どが中途採用という事情から、毎日のように人の出入りがあり数人入社する度に講習会を行う会社や、他のタクシー事業者と共同で講習会を行う会社など色々なケースがありますが、どこへ行ってもきちんと真面目に受講しましょう。

そして全ての運転手に東京タクシーセンターでの講習もあります。ここで、プロとしての常識、法規、地理検定受験の勉強をします。最終日には地理検定の試験が実施されます。思いのほか難関ですので、一生懸命勉強しないとなりません。

その他、会社にもよりますがハイ・タク学校の様な職業訓練校にも通います。

プロの免許「二種免許」の教習場に通います!

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採用が決まりました。健康診断もクリアしました。タクシーセンターの講習も受講して地理検定もパスしました。その後は、乗客の命を預かる安全運転の技術を実地で学びます。二種免許の資格取得をする為です。

二種免許受験時に意外と難しい「深視力検査」

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参考程度にYOUTUBEを載せておきますので、これで練習になるかどうかは別として、イメージしておいてほしいと思います。

筆者もプロ・ドライバーは引退しましたが、免許は二種も大型も持っていますので、免許更新の際、この深視力検査にいつも悩まされています…

二種免許に合格したら、いよいよ配属!

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ここまで、面接の日から実は1ヶ月くらい経過しています。その間の生活費はどうすればいいのだろうかが切実な問題だと思います。

筆者も思いましたが、多くの会社は研修期間中の生活保障をしてくれることや、交通費や資格取得費用などの負担をしてくれます。日当で1万円とか、運転手になるまでにいくらとか決まっている会社もあり、生活は安心してください。どうにかなります。

いざ!配属です。初めての乗務の日はメチャクチャ緊張します。読者の皆様も見たことがあるかもしれませんが、運転手が二人乗っているタクシーです。

あれは、運転しているのが新人で、助手席に乗っているのがベテランです。初日は二人で仕事をします。そこで、運転の注意点、仕事の取り方などを営業の中で学びます。一般企業で言うOJTになります。

二日目の勤務からは、プロのドライバーです!

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さぁ!デビューです!!タクシーの運転手になりました!!会社を出て出発です。筆者もこの時のことが忘れられません。

筆者は船堀というところから葛西駅までのお客様が最初のお客様でした。「お客さん、スミマセン、僕、今日からタクシーの運転手なんです。葛西駅まで教えて下さい。スミマセン。」と言って、親切なお客様に教えて頂きました。

それからも色々なドラマがあるんですが、タクシーは本当に素敵な仕事です。また時々タクシーネタは書いていこうと思います。

もしこれを読んでタクシーの運転手になられる方がいらしたら!本当に頑張って下さいね!!事故・営業違反に気を付けて!勤務前日のお酒も程々に!しっかり稼いで自分や家族の暮らしを支えて下さい。最後までお読み頂き有難う御座います。

この記事を書いたユーザー

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東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

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