記事提供:ガジェット通信

東京都足立区入谷で、当時3歳の皆川玲空斗(りくと)君をうさぎ用のかごで監禁し、2013年3月口にタオルをまくなどして窒息死させ遺体を捨てたとして、父親の皆川忍容疑者(31)と妻の朋美容疑者(28)が監禁致死と死体遺棄容疑で逮捕された事件。

※参考 妻は「致死容疑」を認めていない!?マスメディア報道と食い違う足立区男児不明事件

他メディアの報道では、夫婦で共謀して監禁、致死に至ったとされています。

しかしガジェット通信のインタビューによれば、母親である皆川朋美容疑者は夫が玲空斗君の口にタオルを巻き窒息死させた夜、早く寝てしまっており、致死には関係していないと述べています。

ガジェット通信では、母親である朋美容疑者の現在の心境を知るべく、岩崎弁護士に質問を託しインタビューを実施しました。

朋美容疑者「(監禁は)忍さんがやり始めました」

―まずは、玲空斗君を亡くしてしまったということに対する率直なお気持ちをお聞かせください

皆川朋美容疑者(以下・朋美):とてもかわいそうに思っています。今も夫である忍さんは好きです。ただ、今は、素直に好きとはいえない。

正直に今回の事件のことを話して、罪を償ってくれれば、忍さんとはまた一緒に暮らしたいという気持ちもないわけではありません。

当時は、忍さんが好きという気持ちが強かったので、死体遺棄までしたが、今思うと、玲空斗にはとてもかわいそうなことをしてしまったし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

―玲空斗君の監禁致死と死体遺棄を疑われて逮捕されました。まずウサギ小屋に入れようというきっかけは、忍容疑者と朋美容疑者のどちらから言い出したことなのでしょうか?

朋美:忍さんがやり始めました。

玲空斗は、外食に連れて行ってお腹いっぱいになった後でも、なんでも食べてしまっていました。砂糖やゴマ油、生のシシャモを食べることもありました。

玲空斗は、知的成長が遅かったので、単語しか話せず、お腹が空いたとも言えません。そのため、勝手に食べられないように、ケージに入れるようになりました。

報道にあるように、2~3日に1回しかご飯を与えなかったのは、事件から1か月前の2月くらいからのことです。

―ウサギ小屋に入れるということが、「しつけ」の範疇を超えて、「監禁」「虐待」という意識はなかったのでしょうか?

朋美:そのときは思いませんでした。玲空斗が亡くなったことで、虐待にあたるものだと感じるようになりました。

朋美容疑者「タオルを巻いているところは目撃も加担もしていません」

―忍容疑者が「口にタオルを巻いた」ところを目撃していますか?その行為に加担をしていますか?

朋美:ケージに入っていたことは見ています。

その後、私は寝ました。朝、忍さんに起こされると、玲空斗が口にタオルを巻かれている姿を見ました。息をしておらず、亡くなっているようでした。

そのため、玲空斗の口にタオルを巻いたことについては、目撃も、加担もしていません。

―忍容疑者は次女に暴行した容疑で実刑判決を受けています。その時から「家族が危ない」という意識はなかったのでしょうか?

朋美:玲空斗が亡くなった時から、そういう意識が出ました。それまではありませんでした。

暴行や監禁を行ったのは、次男、次女だけで、他の子には特に暴力をふるうこともしていません。

次男と次女が、知的に成長が遅れていて、それで忍さんが怒ることが多かったです。次女への暴行については、私はいつも止めていましたが、かばいきれませんでした。

―他のお子さんたちと結果として離れ離れとなっている現状について、率直なお気持ちをお聞かせください。

朋美:とてもかわいそうに思いますし、私も大きな責任を感じています。

私があの日、寝ていなければ、今とは違う現実があるのではないかと考え、あの日に寝てしまったことを後悔しています。

智美容疑者「生活の基盤を作って、子どもたちを返してもらえるよう頑張りたい」

―朋美容疑者自身、生活保護を不正受給したことで執行猶予つきの判決を受けています。定職を探すなど、働く意志はなかったのでしょうか。

朋美:働く意志は今でもあります。コンビニをはじめ、アルバイトの面接に行くなど、就職活動はしましたが、どこにも採用されませんでした。

―今後の裁判で主張したいこと。罪を償った後にどのような人生を送っていきたいと考えているのか、お聞かせください。

朋美:仕事をするなどして、生活の基盤をまずは作っていきたいです。そして、現在児童福祉施設に入っていて、会うこともできない子ども達を1人でも多く返してもらえるように頑張っていきたいと思っています。

起こるべくして起こった事件

朋美容疑者の右手人差し指には、客としてホストクラブで出会った夫の名前である「忍」の文字のタトゥーが入っています。

数年前、子どもが産まれた後入れたタトゥーで、子どもの名前ではなく、夫の名前であるあたりにいまだ夫に「入れ込んでいる」朋美容疑者の気持ちが伺えます。相当夫に惚れていたということなのでしょう。

また、月の半分を家族で外食に行っていたという皆川夫妻。生活保護費の多くがそこで使われてしまっていたようです。

知的成長が遅れていたと朋美容疑者が述べている次女と次男の玲空斗君は、事件が起こる1~2ヶ月前から外食時には留守番をさせるようになり、

玲空斗君はうさぎのケージに入れ、次女には犬の胴輪(ハーネス)を身に着けさせて身動きを取れないようにしていたといいます。食事を2~3日に1回しか与えなかったという報道もあります。

まさに人としての尊厳を奪うような虐待が行われていたと言わざるを得ません。

外食費と同じく、家計を圧迫していたのがペットの存在です。玲空斗くんが入れられていたケージでは元々うさぎが複数羽を飼っていたのですが、いずれも短命だったといいます。

このような皆川家の生活を知ると、家族や生き物への愛情の向け方や金銭感覚が常軌を逸しており、「起こるべくして起こった事件」と言わざるを得ません。

しかし一方で「監禁」と「監禁致死」では罪状がまったく違うのも事実。

マスメディアでは先行して母親である朋美容疑者も「致死」に加担したかのような報道がなされていますが、本人はガジェット通信のインタビューに対し加担していないと述べています。果たして事実はどうなのか。公正な裁判が望まれます。

※画像は朋美容疑者の収監先・警視庁西が丘合同庁舎(筆者撮影)

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