出典 http://www.gettyimages.co.jp

生活する上で避けて通れないのが、お金の話。共働き家庭では、扶養範囲を超えないようにシフト調整する女性も多いのではないでしょうか。女性がパート勤務をしている家庭の多くは、配偶者の社会保険に加入していると思います。

しかし、来年の10月からは社会保険への加入要件が変わるため、女性自身が被保険者となるケースが増えると言われています。

そこで今回は、社会保険の加入要件がどう変わるのかについて紹介したいと思います。

現在の社会保険加入要件

出典 http://www.gettyimages.co.jp

まずは、現行の社会保険加入要件から説明します。

(1)労働時間

1日の所定労働時間が、一般社員の概ね4分の3以上(一般社員の所定労働時間が1日8時間であれば6時間以上)の場合に該当します。日によって勤務時間が変わる場合は、1週間で合計し、所定労働時間のおおよそ4分の3以上である場合に該当します。

出典 http://www.nenkin.go.jp

正社員が週5日勤務、40時間労働であるとすれば、週30時間以上働いている場合はパート・アルバイト勤務であっても社会保険の加入対象になります。

(2)労働日数

1か月の勤務日数が、一般社員の所定労働日数の概ね4分3以上であれば該当します。すなわち、その事業所で同じような業務をしている一般社員の概ね4分の3以上勤務している場合に該当します。

出典 http://www.nenkin.go.jp

労働日数も加入要件の一つです。週に3日以上働いている場合も社会保険の加入対象に該当します。

しかし、個人経営の企業など小規模の会社の場合は、そもそも企業自体が社会保険に加入していないこともありますので、この限りではありません。

これらの条件が、来年10月からは次のように変わります。

平成28年10月からの社会保険加入要件は…

出典 http://www.gettyimages.co.jp

1. 週所定労働時間が20時間以上

2. 年収が106万円以上

3. 月収が88,000円以上 

4. 雇用期間が1年以上

5. 企業規模が従業員501名以上(*平成31年9月30日までの時限措置)

出典 http://www.kojima-jimusho.com

これらの加入要件の変更によって、今までは社会保険に加入対象外だった人も、加入対象になるケースが増えると見込まれています。

現在パートで働いている人が気になるのは、「保険料をいくら取られるのか」ということだと思いますので、大体の目安を調べてみました。

毎月88000円稼いでいる場合の保険料

出典 http://www.gettyimages.co.jp

健康保険料 約4400円

厚生年金保険料 約8400円

出典 http://www.kyoukaikenpo.or.jp

協会健保(東京都)の現在の保険料率を参考にしました。これらの他に、雇用保険料を含めて大体13000円程が天引きされることになります。

そんなに天引きされたら手取り減るじゃん!

出典 http://www.gettyimages.co.jp

「私、いくら稼げばいいの?」という声が聞こえてきそうなので、法改正後のボーダーラインについても調べてみました。

妻の収入が103万円を越えると夫の配偶者特別控除の金額が段階的に減っていきます。

(妻の収入が105万円で夫の配偶者特別控除36万円、妻の収入が110万円で夫の配偶者特別控除31万円、妻の収入が115万円で夫の配偶者特別控除26万円といった具合です)

出典 http://www.corevalue.jp

夫の収入が1000万円以上でなければ、103万円を超えたからと言って控除される金額がいきなりゼロにはなりません。

106万円未満ならセーフ!

出典 http://www.gettyimages.co.jp

ここで注目したいのは妻の年収130万円までは控除額増えても妻自身の手取りは確実に増えていくということです。

妻年収103万円の手取りは(以後全部所得税・住民税控除後の金額です)約1,027,900円
妻年収105万円の手取りは約1,045,400円
妻年収110万円の手取りは約1,089,300円
妻年収125万円の手取りは約1,220,900円です。

出典 http://www.corevalue.jp

社会保険に妻自身が加入することにならなければ、妻の手取りは増えます。

ですから、夫の社会保険の扶養から外れないという前提であれば、106万円未満に抑えれば良いということになります。

では、妻自身が社会保険に加入する場合で、手取りが増えるボーダーラインはいくらなのでしょうか。

社会保険加入で手取りを増やすなら125万円が目安!

出典 http://www.gettyimages.co.jp

現在は、160万円以上稼がないと夫婦の手取りが増えないのですが、手取りが増えるパート収入のラインが125万から130万円くらいと下がりそう

出典 http://manetatsu.com

現在よりも、手取りが増えるハードルは下がって125万円程からになるのでは、と言われています。ご自身のライフスタイルに合わせて、考えたいところですね。

ところで、社会保険に妻自身が加入することによって、得られるメリットについてはご存知でしょうか?

出産育児給付金がもらえる

出典 http://www.gettyimages.co.jp

出産して育児休暇を取る場合、社会保険に入っていれば次のような給付金がもらえます。

育児休業給付は、一般被保険者が1歳又は1歳2か月(支給対象期間の延長に該当する場合は1歳6か月)未満の子を養育するために育児休業を取得した場合に、休業開始前の2年間に賃金支払基礎日数11日以上ある月(過去に基本手当の受給資格決定を受けたことがある方については、その後のものに限ります。)が12か月以上あれば、受給資格の確認を受けることができます。

出典 https://www.hellowork.go.jp

パート・アルバイトとしての雇用形態であっても、過去2年間の間に通算1年以上雇用保険に加入していれば、育児休業給付金というお金がもらえます。

また、老後に受給する年金においてもお得なことが分かりました。

厚生年金の方が多くお金をもらえる!

出典 http://www.mpn.jp

扶養範囲で得られる年金は、基礎年金の部分になります。しかし、自分で社会保険に入ると厚生年金保険分が上乗せされるため、金額が多くもらえるのです。(加入期間や給与額で金額は変わります)

障害認定の基準が緩い

出典 http://www.gettyimages.co.jp

国民年金の障害基礎年金の場合には、年金を受取れる条件が1級~2級の障害が残った場合となっていましたが、障害厚生年金の場合には、「1級~軽度の障害まで」と、受給対象の範囲が広くなっています。

出典 http://www.kokumin-nenkin.com

病気や怪我をして、障害が残った場合にもらえる障害年金は、障害の程度で受け取れるかどうかが分かれます。社会保険に加入していない場合に、軽度の障害が残ってしまったら受給できないのです。

しかし、加入していれば軽度の障害でも受給できるので、万が一の時にも安心ですね。

ここまで読んで、自営業や個人事業主の場合も気になりますよね。その場合は…

国民健康保険には扶養の概念がない!

出典 http://www.gettyimages.co.jp

夫が自営業者など「国民年金の第1号被保険者」の場合には、妻も年収の有無にかかわらず第1号被保険者として保険料を納めなければいけません。

健康保険についても同様です。自営業者などが加入する国民健康保険では、世帯の収入と人数で保険料が決まり、扶養という考えはありません。

出典 http://www.horribleville.com

この場合、将来の年金受給額を考えると、むしろ社会保険に加入した方がお得なのかもしれません。

ご家族で相談してみることをオススメします。

おわりに

出典 http://www.gettyimages.co.jp

手取りの金額は、生活をしていく上で軽視できません。しかし、社会保険に入ることは長期的に見ると決して損なことではないと言えます。

各家庭のライフスタイルや、ライフプランに合わせて選択してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたユーザー

週休二日制 このユーザーの他の記事を見る

動物が大好き。会社員であり、流浪のライターとしても活動。
興味を持ったことを色々書いてみます。

権利侵害申告はこちら