学校から注意を受けた“問題児”の母

アメリカ・ジョージア州に住むチキータ・ヒルさんは10歳の息子ショーン君の担任教師から、ショーン君が学校で教員に対し失礼な態度を取り、授業も真面目に受けないと注意を受けました。

かねてからショーン君の反抗的な態度に手を焼き、彼に対する躾けや教育方針に自信を失っていたチキータさんはこれを機に思い切った行動に出ます。それは、息子を警察に逮捕してもらうことでした。

もちろんショーン君が犯罪を犯したわけではないのでこの逮捕は“振り”だけのお芝居なのですが、親や先生に敬意を持つことができないショーン君が大人になってから法律さえも守れない犯罪者になってしまうことを恐れた末の決断でした。

出典 http://www.nydailynews.com

(チキータさんと息子ショーン君)

本物の警察官による偽者の逮捕劇

ショーン君の問題行動について、担任の先生は家庭訪問もしてショーン君とチキータさんと話をしました。しかし何を言われても右から左へ抜けている様子のショーン君に反省の色は無く、チキータさんは最後の望みをかけて地元の警察署へ電話をしました。

息子に熱いお灸をすえる為に、逮捕をする振りをして欲しいというチキータさんのお願いは聞き入れられ、警察官はチキータさんの自宅へ訪れる約束をしてくれました。「警察があなたを捕まえに来るわよ。」と言う母チキータさんの言葉も鼻で笑っていたショーン君ですが、現実に現れた警察官に手錠をかけられ、笑い声は泣き声に変わりました。

非難の声と母の言い分

ショーン君を”逮捕”した警察官は、パトカーの中で数分間話をして、その後彼は”釈放”されました。パトカーから出てきたショーン君はチキータさんに駆け寄り、「もう二度と悪いことはしません。」と約束したそうです。

このニュースは多くの人々の耳に届き、チキータさんには非難の声が殺到しました。更にこの逮捕劇に参加した警察官が所属する地元の警察署の責任者も、この出来事は上層部の許可を得ることなく実行されており、例え躾けのためだとしても今後警察署は協力することはできないと声明を出しています。

この一連の出来事がショーン君のためであっても、警察に手錠をかけられ、母親から引き離されてパトカーに連行されるという経験は、10歳の少年にトラウマを与えるのでは無いかという点が議論されています。

それに対してチキータさんは次の様なコメントを発表しています。

「多くの人々が、私は息子を精神的に傷つけていると思っています。でも、私は我が子を理解してます。彼に影響を与えるものが何なのか私には分かります。彼の問題行動を治す為に、精神科で薬を処方してもらうべきですか?そしてその薬の副作用を抑えるために更に息子を薬漬けにしろとでも?息子をゾンビにしろと言うのですか?

私の息子は元気で健康です。私には私なりの躾けの仕方があり、効果のある方法も知っています。

人それぞれ、自分自身のやり方というものがあるのです。

(息子を逮捕させたこと)これが私のやり方で、効果がありました。息子が将来警察のお世話になり、命を落とすようなことが無い様、悪い種を撲滅させているのです。私は決して、自分の息子に道を誤らせる様なことはしません。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

*(意訳箇所あり)

その後、ショーン君の担任の先生から彼の学校での態度が著しく改善されたとの報告があったそうです。

手遅れになる前に手段は選べない?

アメリカではここ最近、警察とトラブルになり、結果として命を落とすというニュースが多く報道されています。特にボルチモアでは一人の若者が警察に逮捕されてから死亡する事件を引き金に大規模な暴動も起きています。

チキータさんは息子を同じ目にあわせたく無い一心でこの様な思い切った行動に出たそうです。躾けの方法というのは家庭によって様々であり、他人がとやかく言うことではありません。子育てというのは大変難しく責任の重い仕事であり、我が子を正しい道へ導くためには手段も選べないのかも知れません。

もしあなたがチキータさんの立場だったら、どうしますか?

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