人との間に素晴らしい友情を築き、貢献をした犬を表彰する「Friends for Life」賞の2015年大賞に、食肉として殺される寸前に救助された保護犬の「ミラクル」が選ばれました。

違法な犬の食肉加工寸前に救助

ミラクルは食肉用としてタイ国内からヴェトナムのハノイに密輸入された犬のうちの一頭でした。犬たちはタイ東北部の街から違法に捕獲されたり盗まれたりした犬で、何百頭もの犬が悲惨な状況で運ばれている途中でした。

彼らを待っているのは酷い苦痛を伴う死 、そして人間に食べられるという最後です。恐怖を与えた方がおいしくなるなどの迷信が信じられており、撲殺されるなど悲惨な死を迎えるのです。さらに、こうして捕まってしまう犬の大半が人間を信用している犬なのです・・・。

ミラクルはその違法な密輸入により運ばれている途中で、動物の違法取引と戦ってきたプーケットに本拠地がある愛護団体、タイのソイ・ドック協会によって保護されました。

自閉症の少年のソウルメイトに

ミラクルの写真をFacebookで見たスコットランドのストラスグラスに暮らすアマンダさんが、ミラクルの里親になることを申し出たことにより、ミラクルはアマンダさんの家族になることになりました。アマンダさんには6歳になる自閉症の息子カイル君がいます。カイル君は話すことができませんし、家族とも意思の疎通をすることは難しい状態です。

しかしミラクルがやってきたことで奇跡が起きました。ミラクルは、言葉を話せないカイル君と特別な関係を築くことができたのです。ミラクルとカイル君の間には言葉を交わさなくても理解しあえる何かがあるのです。

「彼がかんしゃくを起こしたりするとミラクルは、カイルのそばに横たわり、さわったりなめたりします。ミラクルはカイルが何を望んでいるか分かっているようなのです」と母親のアマンダさんは話します。「カイルはミラクルが来てくれたことでとても幸せそうです。彼らはソウルメイトなのです。」

出典 http://www.nationmultimedia.com

世界がミラクルの献身を評価

ミラクルの献身とカイル君との素晴らしい友情が評価され、オンライン投票の結果、ミラクルが「Friends for Life」の大賞を受賞することになりました。人間にむごい目に会わされながら、愛情を失わなかったミラクル。これからもカイル君の心の支えになり続けるでしょう。

「Friends for Life」は、世界最大級のドッグショー「Crufts」で授与されました。ペットフードメーカーの「ユーカヌバ」がスポンサーとなっており、優勝賞金の1500ポンドはミラクルを救ったソイ・ドッグ協会と自閉症患者のために使われるそうです。

すし詰めにされ、運ばれる犬たち・・・、目を背けたくなる光景です。今もまだこのようなことが行われていることに、胸が傷んでなりません。過酷な状況を少しでも打開しようと努力している人々に感謝します。

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