世界一長い距離を飛ぶ渡り鳥のキョクアジサシを知っていますか?この鳥は1年の間に地球の北極圏と南極圏の間を往き来する壮大な旅人。この小さな鳥がたった1年で北極圏と南極圏を旅するなんて想像できませんね。

では、田邊優貴子さんの「すてきな地球の果て」で紹介されてる一節から、キョクアジサシの生態とスケールを見てみましょう!

この地球上の果てから果て、南極から北極まで旅をする鳥がいるなんて…信じられない、どんな鳥なのだろう。

出典 http://www.poplarbeech.com

初めてキョクアジサシという鳥の存在を知ったのは、私が初めて南極に行く約1年半前だったろうか。そして、その話を聞いて心から驚き、心から感動したのを覚えている。

このキョクアジサシ、北極で繁殖するものは北半球が夏の間に北極に行って子育てをし、子育てを終えると、その後、夏を迎える南半球のずっと果て、なんと南極まで渡りをするというのだ。そしてまた、南極の夏の終わりとともに、再び北極を目指して渡りをする。

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ついに間近で会えた!

私のすぐ目の前の水際を、2羽のハマシギがくちばしで砂浜をつつきながら歩いている。ほんの少しだけ湿った潮風が心地いい。あのアザラシも、ただこの心地いい風を感じたかったのかもしれない、仰向けになって夏の太陽をただ浴びたかったのかもしれない・・・そんなことを思いながらしばらく砂浜でたたずんでいると、

「ギギギギギギギギ───」

後ろのほうから不思議な声が聞こえた。とっさに振り向くと、少し離れた辺りを散策していた仲間の一人が小さな鳥から猛攻撃を受けていた。彼の頭上すれすれを3羽の鳥がくるくると旋回しながら猛スピードで飛んでいる。

翼はグレー、体は白、頭は黒い帽子をかぶっているかのようで、くちばしは燃えるような赤。空中で巧みに上下左右、さまざまな方向にターンしながら、ヒラヒラヒラヒラとまるで舞うような飛び方をしている。

あぁ、ついに間近で会えた。

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キョクアジサシって、どんな鳥?

キョクアジサシ(極鯵刺、学名:Sterna paradisaea)は、チドリ目-カモメ科に分類される鳥類の一種。最も長距離の渡りをする鳥の一つとして知られ、1年のうちに北極圏と南極圏の間を往き来する。

体長は35cmほどで、ハトくらいの大きさ。 成鳥の夏羽は嘴(くちばし)と足が赤、頭が黒、背中は薄い灰色。冬羽と幼鳥は嘴と足が黒く、後頭部が黒くなる。 アジサシに似ているが、嘴と足が短く見える。さらに、夏羽では嘴と足が赤いので区別できる。

出典 http://ja.wikipedia.org

キョクアジサシの行動範囲

出典 http://ja.wikipedia.org

赤:繁殖地(夏季の集結地)
青:冬季の集結地(夏の南半球)
緑:渡りのルート

世界を旅するキョクアジサシ

出典 http://blogs.yahoo.co.jp

夏の北極圏で繁殖したキョクアジサシは、太平洋東部と大西洋東部に分かれて南半球へ渡って行き、その距離は往復32,000kmにもおよぶと言われています。

その姿は日本でも見かける事もできるようですが、実際はルートから外れてやって来たキョクアジサシに限り、目撃できた場合はラッキーのようです。もし見かけたら、この偉大な旅人にエールを送ってあげたいものですね♪

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