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日本で生まれた「絵文字」がそのまま英語で「Emoji」として認知され、世界中に広まっていることはよく知られています。

では、各国でいちばん多く使われている絵文字は?『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』で、興味深いレポートが紹介されています。

世界は、笑顔と愛でできている?!Emojiレポートを読み解く

Sushi(寿司)、Samurai(侍)、Kawaii(かわいい)…など等、日本語がそのまま英語として用いられるようになったケースは多々ある。

Emoji(絵文字)もその1つ。

携帯電話で文章のメッセージをやり取りできるようになったかなり初期の頃から、日本で生まれた『絵文字』は、近年、いつの間にやら、世界中に普及した。

アメリカでは、2013年8月に人気ポップシンガーのケイティ・ペリー(Katy Perry)さんが、ほぼずっと『絵文字』を交えた歌詞だけが表示されるという、極めてユニークな新曲のミュージック・ビデオを公開して大きな話題を呼んだこともある。

出典 YouTube

〔ご参考〕日本生まれの「絵文字」(Emoji)、アメリカで大ブレーク中

それから約2年が過ぎつつある今、『絵文字』は、ますますアメリカに定着。もはや、アメリカだけでなく、スマートフォンでメッセージのやり取りをする習慣がある先進諸国では、すっかり『絵文字』は当たり前のものになっているようだ。

このような状況の中、世界の国々の様々な言語において、どのような『絵文字』が最も使われているのか、言語別(英語、スペイン語については国別にも統計を取っている)に調査したという、その名も

絵文字レポート」(Emoji Report)というレポートが、アプリ・メーカーのSwiftkey社から発表された。

英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、トルコ語、マレーシア語など等、この広い世界には、多様な言語が存在する。

「コトバは文化の一部」
であり、言語が異なれば、日常的に頻繁に使われる表現や言い回しや、単語も変わってくる。

例えば、英語では、

I love you.

という表現は非常に一般的で、恋人や夫婦間ではもちろんのこと、親子や兄弟姉妹、さらには、友人の間でも、よく用いられることがある。小さな子どもがパパやママに

I love you, Daddy!

とか、

I love you, Mommy!

などと言っている様子も、普通に日常的に見かけたりする。

でも、日本語では、まぁ、普通、ほとんど

「私はあなたを愛しています。」

という表現は、日常生活の中で使われることはない。友人や、親子、兄弟姉妹の間ではもちろんのこと、夫婦や恋人同士でも、

「私はあなたを愛しています。」

などと、滅多に言わないだろう。そもそも、

「愛する」

というコトバ自体、日常生活の中で、ほとんど使われることはない。

なぜ、こういう風になるかと言うと、要するに、

「コトバは文化の一部」

であるためだ。

コトバとしては、日本語にも英語の「Love」と同じ意味と定義される「愛する」という単語はあるけれど、文化的、慣習的によく使う単語と、そうでもない単語が存在するわけだ。

じゃぁ、『絵文字』の場合はどうなのか?やっぱり、文化によって、人気の絵文字は変わるのか??そんな素朴な疑問から、この調査レポートは作られた。

オーストラリア人が多用する絵文字がヤバい

この調査レポートによると、大方の予想通り、頻繁に使われる人気の絵文字は、言語及びその背景にある文化によって、変わってくる、とのこと。

今回、明らかになった主な興味深いポイントは、以下のとおり。

◆カナダ人

今回の調査対象となった国々の中で、最も絵文字を活用する(日本語は含まれてない)。人気の絵文字はアメリカ人にかなり近い。

◆フランス人

ハート型の絵文字(愛の意味)をやたらに使う。その頻度は、他言語の平均値の4倍!!にもなっている。

◆アラビア語スピーカー

お花や植物の絵文字が頻繁に用いられており、その頻度は、他言語の平均値の4倍以上になっている。

◆ロシア人

ロマンティックな絵文字をよく使う。その頻度は、他言語の平均値の3倍。

◆オーストラリア人

お酒好きが多いのか、お酒関連の絵文字を他言語の平均値の2倍使う。また、麻薬の絵文字の使用頻度も、他言語の平均値の65%高い。

◆アメリカ人

ランダムな寄せ集めの絵文字のカテゴリーの中に、人気の絵文字が散在する。例えば、ドクロ、誕生日ケーキ、炎、テクノロジー、同性愛(LGBT)関連、お肉、女性的なキャラクター絵文字(female-oriented emoji)などである。

なお、当該レポート内では、詳しく分析や考察はつけられていないが、アメリカ人が、「ランダムな寄せ集めの絵文字」を頻繁に使う理由は、

やっぱり、アメリカという国が、世界各国から多種多様の文化や価値観を持つ様々な人種や民族が集まって作られた移民国家であることと大いに関係があるだろう。

多様な価値観を持つニッチなグループが無数に存在するため、それぞれのグループ内で通用する個性的な絵文字の利用頻度が、他言語の平均値と比べると高くなると推察される。

いずれにしても、やはり、それぞれの言語や文化によって、頻繁に使われる人気の絵文字が変わってくる、という現象は、興味深い。人気の絵文字から、それぞれの言語や文化の持つ特徴をより深く知ることもできるだろう。

ところで、ここでクイズを1つ。逆に、世界で最も頻繁に使われている絵文字とは何でしょう?

答えは、ニコニコ笑顔マーク(英語で言う、smiley、カテゴリーとしては、happy face)。

しかも、その人気ぶりは突出しており、笑顔関連の絵文字をまとめた「happy face」カテゴリーは、全体の44.8%にも達する。

ちなみに、2位は悲しい顔「sad face」カテゴリーで、全体の14.3%。

悲しい顔は、明らかに1位の笑顔の逆の意味、裏返しであり、この1位、2位だけでも計59.1%と6割近くを占めるという事実は、やっぱり、ニコニコ笑顔は、言語や文化の違いを超えて、広く世界中で受け入れられているということだろう。

3位は、フランス人に大人気のハート型の絵文字が12.5%と続く。この上位3位までだけでも計71.6%と7割超だ。

絵文字の世界は、笑顔と愛でできていると言っても良いだろう。

ところで、もう1つ興味深い情報がある。上述の通り、世界で最も頻繁に使われている絵文字、

『ニコニコ笑顔マーク』

は、今回調査されたすべての言語別(英語、スペイン語については国別も含む)のランキングにおいて、ある1つの国を除いて、1位になった。

その唯一の例外となった国は、フランス。フランスでは、『ニコニコ笑顔マーク』よりも、愛を意味するハート型の絵文字の方がもっとも人気がある、という結果になったのだ。

なるほどー。さすがフランス。それだけ、日常的に愛をささやく機会が多いってことなのだろう。

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