記事提供:長谷川豊 公式ブログ

僕が司会を務めるTOKYO MXの「バラいろダンディ」。情報トークバラエティー番組として完全な「独自路線」を突き進んでいるが、それをけん引しているのが各曜日に配置された「自由すぎる」コメンテーター陣の発言だ。

何より、「9(く)レイジーだぜ!」を標ぼうに掲げるMX。

キー局では絶対に出来ないであろう「言論の自由」をこれでもか、とばかりに濫用する。ちなみに、昨日1日のニュースをトップ10形式で振り返るコーナーでは、ネパールの地震には1秒も触れないまま、第1位のニュースが

「ちゃぶ台をひっくり返して始まる風俗があった」

だった。なんでも、ふしだらな格好をした女性がちゃぶ台の前を歩き、客の男性はちゃぶ台をひっくり返す。「そんなふしだらな娘に育てた覚えはないわ!」

そこからプレイスタート

と言う、心底どうでもいいニュースが昨日の1位だった。司会者としてある意味鍛えられている。

で、そんな番組なのでコメンテーター陣も極めて自由闊達な議論を展開するのだが、時として、その自由さが「おぉ、なるほど…」とうならせる議論を産むときがある。

特に、昨日の統一地方選後半戦のニュースに対する議論は秀逸だったので、ここで紹介したい。

番組では「統一地方選から見る候補者・当選者たちの質の低下」について議論がなされた。

確かに。これは新聞各紙でも問題視されているケースも少なくなく、中には「ミスコンのようだ」と揶揄する論調まである始末だ。

それに対して一橋大学卒で人気漫画「だめんずうぉーかー」の作者でもある倉田真由美さんが

「私の知人の話なんだけれど、『俺、会社をリストラされちゃったよ、もう区議にでもなろうかな~』と言っていた」

というエピソードを披露。逆に言うと、それだけ誰でも候補になれるし、あまりにも質が低下しているという現状を嘆いたのだが、それに対して武井壮さんが指摘したコメントに、スタジオみんなが唸った。

武井壮さんは現在テレビに出ずっぱりで、「百獣の王」として面白いコメントも多数しているのだが、本来、大学では法学部を卒業し、アメリカ留学も経て英語はペラペラだったりする相当に頭のいい方だ。

あまりそういう部分をひけらかす人ではないが。で、その武井さんが指摘したのが次の点である。

「自分は選挙に出る候補者には…国家試験ってことでなくてもいいのだけれど…何らかの試験的なフィルターをかけるべきだと思うのです」

まとめるとこういうことだ。

人が人を裁く裁判においては、裁判官であっても弁護士であっても検察官であっても、難関な国家試験を突破し、その後研修を繰り返し、それこそ血のにじむような苦労を経て、資格を得る。

でも、それは当然だ。人が人を裁く『法』を管理するのだから、苦労して当然である、と。

しかし、政治家に何故それがないのか?政治家は法どころではない、超巨額な『予算』を預かり、そもそも『法』を作り上げる権力すら保持する(立法府)。

人を動かし、国を動かす絶大な権力を持つ、そんな政治家たちには…

最低レベルの国家試験などのフィルターがあってもしかるべきなのではないか?

という疑問を呈したのだ。

それは確かにその通りだ。統一地方選の結果を見るまでもないし、これは地方議員だけではない。国会議員も同じで、「顔が可愛い」というだけで公認候補となり、当選。

様々な問題に対して何の知識も持たないまま初登院する議員も少なくない。

おとうちゃま、おじいちゃまが議員さんだった、というだけで口を開けたまま当選し、そのまま年間3000万円以上の議員歳費をもらい続けるバカ2世議員は僕の知る限り、国会内に3分の1はいる。

人のため!

と懸命に訴えたところで、地盤も看板もなければ当選なんてしない。賢明で、能力があり、最低限の常識のある人間は、日本では政治家などにはなりはしない。

保障がなさ数ぎるからだ。普通の人は就職し、会社に勤めるなり、自分で起業する方が圧倒的に有利だし、何よりも生活も安定する。

つまり、日本では、「一般的な常識がなく」「ちょっと変な方向に突っ走ってる人」以外は政治家などは目指さないという土壌が、少なからず出来上がっていることは事実なのだ(もちろん、そうでない素晴らしい政治家も少数ではあるがいることは押さえておく)。

そして、今回の統一地方選でもわかったように、「立候補」を「誰でも出来る」状態にしてしまっているために、地方などでは議員定数に立候補者数が追い付いておらず、事実上の無投票再選となっている地域も多数存在している。

そういう人間のために税金を払って、議員をしてもらうメリットなどあるのだろうか?

せめて、最低レベルの常識や時事問題にまつわる知識は必要なのではないか?昨日の僕の番組における武井壮さんの問題提起は的を射ており、全面的に同意できるものだった。

東京限定の番組でもあるし、地方の方は見ていないはずなので、こうして僕のブログ上でシェアしたい。皆さんはどう思っただろうか?

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