出典 http://woman.infoseek.co.jp

男性、女性なんて、関係ありません。

こちらはアンドレア・ペジックさん、23歳。両親からいただいたのは、”アンドレイ”という男性の名前でした。そう、彼は、いや彼女はトランスジェンダーなのです。しかも、今やファッション界で最も注目されているトランスジェンダー。その理由は・・・?

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こちらは”アンドレイ”さんの頃。やはり美しい・・・

1.かの一流誌に・・・

「ヴォーグ」。これまで数々のスーパーモデルたちを輩出してきた、言わずと知れた一流ファッション誌。このアメリカ版の5月号に、アンドレアさんは”史上初のトランスジェンダーモデル”として掲載されたのです。これは本当に”革命的”なこと。掲載に関して、彼女は嬉しさと、そして誇りとを、次のように語っています。

「実は、たくさんの人に私の特集ページはなくなるはずだって言われていたんです。だから今の私の気持ちがわかるでしょう!こうして歴史を作ってくれた編集者であるアナ・ウィンター、トニ・グッドマン、パトリック・デマルシェリエ、ヘレナ・スリックに感謝します。

何より、忘れられがちな社会的マイノリティーの女性を尊重してくれてありがとう。そして他のファッション業界にもこういった扉を開いてくれたことにも感謝します。」

出典 http://www.hollywood-news.jp

今回ヴォーグに掲載されたことで、彼女はモデルとしての自信をグッと高めたことでしょう。ファッション界は意外にも保守的。アンドレアさんの他の追随を許さない美しい個性と、その個性を武器にモデルを続けていくのだという勇気こそが、ファッション誌の巨塔ヴォーグをも動かしたに違いありません。

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氷のようなまなざしがステキです・・・

2.最初から順調。

高校時代はプロム”クイーン”とプロム”キング”の、なんと双方に選ばれたことがあるアンドレアさん。元々中性的で美しい魅力を放っていた彼女は、17歳でスカウトされます。その後は人気雑誌に登場したり、名だたるデザイナーのショーに出演したり。順調なキャリアを歩んできました。紆余曲折ありそうなモデル業界で、珍しいことではないでしょうか。
 
ご存じ、モデル業界は非常に厳しいものですが、それだけにモデル自身に個性を求める傾向が強くなってきた近年。アンドレイ(当時は)・ペジックさんが登場したのは、正にそんな業界全体の変革の時期なのです。時も彼女に味方したといえるのかもしれません。彼女のおかげで、中性的なモデルを起用するという、ひとつの大きな動きがファッション界に巻き起こりました。

いつの時代どんな世界にも、先駆けとなる人物は必要なのですね。ですがアンドレアさん自身は、天職ともいえるモデルというキャリアを冷静に考えているようです。

「今のところモデルの仕事を楽しんでいるけれど、10年後は果物の収穫を仕事にしていると思うよ。5つの大陸から迎えた養子たちと一緒に、オーストラリアの奥地に住んでいるだろうね。」

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まだアンドレイさんだったころに語った言葉です。売れっ子モデルでありながら、多くのモデルたちの現実を目の当たりにしてきたからこそ、若いながらも”その後の”人生設計に思いをはせるようになったのでしょう。このようなしっかりした考えがあったからこそ、現在のアンドレアさんがあるのかもしれません。

出典 http://www.elle.co.jp

手術を受けたばかりのころ。胸中スッキリ、でしょうか?

3.そしてついに。

いつも女の子になることを夢見ていたというアンドレアさん。雑誌のインタビューに対して、自分の物語を世界にシェアしたいというコメントをしました。自らには社会的な責任があると感じ、告白することで性が障害となる問題がなくなればと願ったのです。

常に注目を浴びるモデルとして、社会に対し責任を感じるとは。職業に対する真摯な姿勢があるからこそ、及びモデルという仕事を本当に愛しているからこそ、そのような気持ちになるのでしょう。尊敬に値しますね。こうしてアンドレアさんは、ついに性転換施術を決心するのです。

「今は本当に幸せ。こんなに心地よく感じたことはない。」

出典 http://www.elle.co.jp

こちらは術後の彼女のコメントです。さわやかな風が心の中を吹き抜けている様子がわかります。

自分の体を居心地よく感じることが最大の夢だったというアンドレアさん。自分に正直になり、それに合わせたキャリアを積んでいこうと思い始め、決意した手術。性を自在に行き来していた時代から、女性一筋(?)で生きていくことを選んだ現在。でもなおアンドレアさんは、性について真剣に考えているようです。


4.悩める人々へ。

出典 http://news.aol.jp

これからも、ときには男性モデルとして登場してほしい・・・

10代のころ、検索サイトを見て、自分と同じように性で悩み苦しんでいる人がたくさんいることを知ったというアンドレアさん。性についてだけではなく、様々な悩み苦しみを抱える人々に勇気持って欲しい、悩まず苦しまずに前へ出て欲しい。そいうした思いで今回、性転換手術をしたことを公表したようです。

「最近ジャン=ポール・ゴルチエのショーで中国に行ったんだけど、(自分がいた建物の)外には100人あまりの子供たちが手に花や贈り物、そして手紙を持って手を振ってくれた。

一番感動したのは、人里離れた場所に住んでいて、両親からの理解もなく、追い詰められたと感じている人が、自分と話をすることで安堵のようなものを感じてくれたことだった。」

出典 http://news.aol.jp

社会に対する自身の影響力を、中国という異国で直に感じ取ったアンドレアさん。時代も味方してくれる彼女は、国や民族、性別を問わず、自分の物語をシェアしたことで、これからももっとたくさんの人々に励ましと感動を与えていくことでしょう。彼女の(いや彼でも構わないのです。)たぐいまれなる美しさがそうであるように・・・

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香港、台湾、中国そしてタイが大好きで、アジアをこよなく愛する心の旅人。英語は仕事で、中国語は趣味。スピリチュアルや占いにもちょっとうるさいライター。自身のレーダーがとらえた情報を、考察をまじえつつ発信していきます。

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