記事提供:カラパイア

複雑なフィヨルド地形を持つノルウェーでは、トンネルの数も多い。ノルウェーにはトンネルが900本以上あり、少なくとも33本の海底トンネルがある。ノルウェーの国の大きさから考えれば、それは驚くほど多い数だ。

その中でも車が走行する道路トンネルにおいて、世界最長なのが「ラルダール・トンネル」である。その長さは24.51kmもあり、潜り抜けるのに20分以上はかかる。

ランダールトンネルは、ラルダールとアウルランの村をつなぎ、首都のオスロと国内で2番目に大きい都市のベルゲン市を結んでいる。

1992年6月にノルウェー政府は、雪やフィヨルドに左右されず都市間を結ぶ全天候型の信頼できる交通網が必要だと考えた、このトンネルの設置にとりかかった。

トンネルを構築するエンジニアが直面した難問の1つには、「どうやって20分もの単調な運転中、ドライバーの注意をとぎれさせないか?」ということがあった。これはとても重要な課題で、これをクリアしないとドライバーは集中力を失い事故につながる。

そこで単調さを壊すために、まっすぐな道路中に時折わずかなカーブが作られ、6キロメートルごとに、大きな「青の洞窟」をもうけた。

この「青の洞窟」によって単調さはこわれ、新鮮な景色を見てドライバーは休憩を取る事が出来る。またこの「青の洞窟」は、Uターン地点としても使われ、また閉所恐怖症を起こさせないための休憩場所ともなる。

ラルダール・トンネルは照明にも特別な注意が払われている。

トンネル自体には白色光が使われているが、「青の洞窟」では青と黄色の光りを使い、ドライバーに6km毎に昼の光りを浴びている様な錯覚を与え、そして「洞窟」内にある下からさす黄金の光は日の出のような錯覚を与える。

ドライバーが不注意や居眠りで正面衝突をしないように、各車線とセンターラインとの境目には、そこを車が走ると大きな音が出る素材が使われている。

もう一つの懸念は換気だ。トンネル内の空気の質は換気と浄化の2つによって保たれている。巨大な換気扇がトンネルの2つの入り口から空気を入れ、そして汚染された空気はアウルラン側のトンネルの終わりから18kmに位置する換気口から送り出される。

また、ラルダール・トンネルは空気処理プラントが併設された世界初のトンネルでもある。アウルラン側のトンネルから9.5kmの位置にある100m規模の「洞窟」内に設置されたプラントで、トンネル内の空気から塵と二酸化窒素を除く事が出来るのだ。

ランダールトンネル走行動画

出典 YouTube

出典:amusingplanet

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