愛情の反対は憎悪?いいえ、それは無関心です!

普段は、おかしなイタズラばかりをして視聴者を楽しませているユーセフ(Yousef Saleh Erakat)さんですが、今回はある社会問題に一石を投じました。

この動画を見れば、海外から日本にやって来た人々が、なぜ日本の良さを語りたがるのかが理解できるような気がします。

気候も温暖で、人々の心も開放的で余裕に満ちているはずの西海岸。ホームレスにも優しいのかと思いきや……。助けてくれる人はなく、路傍に立ち尽くす子供の姿があるばかりです。

1時から5時までの間にこの子供に話しかけてきたのは、たったの1人だけでした。

違う見方や考え方に溢れているのが社会です

ユーセフさんが、ある女性にこの実験の意図を説明している場面があります。(1分35秒辺り)そこで交わされる会話が、まるでこの社会を物語っているかのように感じられました。

ユ「アメリカの子供に対して、あたかも自分の子供を世話するように、食事が出来るだけのわずかなお金を与える人がいるかどうかを観察しています」

彼の言葉を聞いて女性が持論を展開します。

女性「ストリートには290万人の物乞いがいるのよ」

彼は、明らかに彼女の言葉に不快感を表します。

ユ「290万人の物乞いがいても、子供がお金を乞う姿を見たことがありますか?」

それでも女性の無関心さは変わりません。

女性「子供の物乞いも大勢いるわ」

ユ「これまで、一度として子供の物乞いを見たことはありませんよ。ルイビトンやメイシーのバックを持っているような人が、(お金を恵んで欲しいと少女に言われても)お金など持っていないと言うのですよ」

しかし、終始女性はユーセフさんに賛同することはありませんでした。女性との討論もほどほどに、ユーセフさんはカメラを自信の顔に向けると語り始めます。

ユ「今、女性と論じていた事こそが、我々が変えて行かなければならないことなんです」と。

少女の目にはなぜか涙が溢れてきました

ただホームレスを演じているだけとはいえ、あまりにも無関心な人々を前にして、役の子供も遂には泣き出してしまう始末です。(驚くことに、子供は男の子ではなく女の子でした)

何か言いたいことはないかと訊かれた彼女は、「これがこの社会の実態よ」と訴えます。

偶然その場に本物のホームレスの男性が登場します

ところが、ビデオを回してゆくうちに、思わぬハプニングが生じます。本物のホームレスの男性がフレームインし、突然芝生の上に泣き崩れてしまったのです。ここで急遽ロケは中止となり、ユーセフさんはこの泣いている男性に近寄り理由を訊きます。

男性の話によると、警官が彼の犬を連れて行ってしまったらしいのです。(ライセンスが無くては犬を飼えず、ホームレスは犬用のライセンスなどは持っていません)そこで、ユーセフさんは警官に立ち会って、どうすれば犬を開放してもらえるのかを訊き出します。

ここで話は一件落着。ユーセフさんは、彼に$100紙幣を一枚握らせて、更に後々の話を聞くために携帯の番号も教えます。

社会を変えるのは、我々一人一人の考え方です

ユーセフさんは問いかけます。「同じ国に住む子供すら助けられずに、誰がその国を助けるのでしょうか?」と。

いつもは数百万の人々を楽しませ、自身も満面の笑みと共にビデオを終えるユーセフさんですが、この日は心持ち寂しげに見えました。

ただし、一つだけ良いこともありました。例のホームレスの男性から、愛犬を無事に取り戻せたとの連絡が入ったそうです。

おわりに

動画の冒頭にジョン・F・ケネディーの言葉が紹介されています。

"If a free society cannot help the many who are poor, it cannot save the few who are rich."

直訳すると、「自由な社会が多くの貧しい人々を救えないなら、少数の富める人は救えない」となります。

このことわざについては様々な解釈が可能です。その内の一つを引用すれば、「貧しい人が多くなれば困るのは富める人だ。だから貧しい人を一人でも少なくするべきだ」となります。JFKは亡くなっているので、今となってはその真意の程も分かりません。

仮に、小型の魚が絶滅したとします。すると、危機に瀕するのは中型の魚です。しかも、中型の魚がいなくなれば、必然的に大型の魚にも影響が出ます。

人を魚に例えるのは失礼ですが、ケネディー氏が言いたかったのは、ひょっとするとこんなことだったのではないのでしょうか?

最近のアメリカでは、ランダム・アクト・オブ・カインドネス(Random Act of Kindness:不特定の人に親切にする行為)がもてはやされているようです。ペイ・フォワード(Pay Forward) などもそうでした。

しかし、依然としてホームレスの数は増える一方で、社会的地位による偏見は後を絶ちません。華のある話は尾ひれがついて拡散されますが、本当に知るべきことにスポットは当たりません。変化には時間がかかるとはいえ、それほどは待てないのも実情です。

ピケティではないにせよ、そろそろ真剣に人類の未来を考える頃なのかもしれませんね。

ホームレスチャイルド

出典 YouTube

ダンボールには、「欲しいのは妹にあげる食事分だけです」と書かれています。

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今季おススメのアニメは「うしおととら」。海外ドラマでは「ブラックリスト」。これまでに見た映画の中では、個人的トップ10の常連である、「フィッシャー・キング」です。

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