記事提供:和食ラボ

映画『エイリアン』のモデルになったとも言われている「ワラスボ」をご存じでしょうか。 国内では有明の名物となってますが、見た目とはウラハラに、めちゃくちゃ美味しくいただけるとのウワサ。 

今回は、「ワラスボって何?」という方も、一度見れば、食べれば、忘れられなくなる不思議な食材をご紹介します。

これが有明に棲む海中エイリアンだ!

●ワラスボ(ハゼ科)学名Taeniodes rubicundus地方名(方言)スボ、ジンキチ主な漁場河口域を主とする沿岸域一円漁期5~10月主な漁法あんこう網、がた羽瀬、手押し網、すぼがき等

出典 http://www.jf-sariake.or.jp

ムツゴロウと並ぶ有明海の珍魚。ただ、ムツゴロウと違って内臓や血管が透けて見えるような紫色のぬるぬるとして気味悪いうなぎ状の体と、歯がむき出しになった醜悪な面構えはあくまでもグロテスクである。

それにしても、映画「エイリアン」の怪物はワラスボをヒントにしたに違いないと思えるほどそっくりである。しかし、左右の腹鰭が合わさって吸盤状になっていることからムツゴロウやハゼクチ等と同じようにれっきとしたハゼの仲間である。

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干潟やその周辺の柔らかい泥に4~9個の入り口がある巣穴を掘ってすんでおり、目は著しく退化し皮膚の下に隠れてしまっている。鱗もほとんどなく、痕跡が残っているだけ。

潮が満ちると巣穴から出て、小魚、エビ、カニ、貝等何でも食べる悪食で、特に、アゲマキにとっては天敵とも言える魚である。

産卵期は6~9月で、ムツゴロウ等と同じように巣穴の中に卵を産みつけ、ふ化するまでオスが卵の世話をする。

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有明名物エイリアン、その正体は「ワラスボ」。一度見たら忘れられないどころか、夢にまで出てきそうなユニークなビジュアル。全貌を見たい!という好奇心旺盛な方は、動画をどうぞ。

出典 YouTube

「ワラスボ」は食べられるエイリアンだ!

泥地に住んでいるため、結構泥臭さが残るらしいです。なので内蔵を取って干物にすることが多いのだとか。でも新鮮なやつだと、刺身・みそ汁・握り寿司・味噌焼きなどにもするそうです!

出典 http://sima-niger.net

新鮮なものはお刺身でもいただけるとか。意外にもお味はイケる!と評判のようです。

和食の定番みそ汁の具にもなる!

ワラスボは生きているのを料理しますので、昔から「嫁泣かせ」の食材のひとつでした。頭を取り、内臓を出すときには肝を別に取っておき、身はぶつ切りとします。ワラスボはおいしい出汁がでますので、少量の味噌で味を調えましょう。

出典 http://www.jf-sariake.or.jp

嫁泣かせと言われてしまうのも納得のビジュアルですが、こちらもお味はなかなかのものだそうです。もし新婚の奥様が旦那様に作ったら、とんだサプライズになりそうですね。

ワラスボ(生きたもの)2匹
玉ねぎ80g
ジャガイモ120g
ねぎ12g
味噌32g
水400cc

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作り方

ワラスボは頭と尾を先に取り、ブツ切りにして、内蔵を取り出しておく。鍋で内臓を炒め、ワラスボを加えてさらに炒め水を加えてひと煮立ちさせ、玉ねぎの薄切りとじゃが芋の薄切りを加えて煮る。

野菜が柔らかく煮えたら、味噌を溶き、器に盛って小口切りのねぎを散らす。

1. 身はぶつ切りしたら塩でよくもみ洗いします。(この下準備をすると特有の臭みがなくなります。)

2. 鍋に取り出した肝を乾煎りして、塩もみしたワラスボを加えて炒め、水を加えてひと煮立ちさせます。

出典 http://www.jf-sariake.or.jp

出汁やふりかけにも重宝する「干しワラスボ」

生の調理はちょっと…と言う方には、保存のきく「干しワラスボ」。お土産としても人気です。

普通、内臓を取って丸ごと干物にし、食べ易い大きさに切って揚げたり、あぶったりして食べるが、ビールのつまみに最高である。

その他、干物を粉状にしたり(もくさい)、煮つけで食べたりする。また、めったにお目にかかれないが、刺身もおいしい。

出典 http://www.jf-sariake.or.jp

干しワラスボを砕いてふりかけにすると、出汁がまた美味だとか。

干しワラスボはこのほかに、粉にして、胡麻や青のりなど混ぜてふりかけにして食べている。カルシウムが豊富で子どもたちに喜ばれています この料理は酒のつまみとして、地域では古くから「集まりごと」の一品として食べられていました。

出典 http://www.jf-sariake.or.jp

初心者も食べやすい「干しワラスボの揚げ甘辛」

しっかり下味をつけてから揚げにすると、食べやすいようです。

材料(4人分)
干しワラスボ40g
揚げ油適量
醤油小さじ2
砂糖大さじ1
味噌32g酒
小さじ2

ワラスボは頭と尻尾を取り、軽く包丁の背などでたたいてから、3cm長さに切っておく。

油で軽く揚げる。鍋に調味料を煮立て、2の揚げたワラスボを加えてさっと取り出す。

出典 http://www.jf-sariake.or.jp

ちなみに、こちらの干しワラスボは、東京都内だと、阿佐ヶ谷にある九州・佐賀のアンテナショップ「竹八」で購入できます。

「竹八」へのアクセスはこちら

かなりのインパクトがあるビジュアルですが、今日まで食べられ続けているからには、見た目とはウラハラに、そのお味の評判は上々。勇気と興味のある方は、ぜひお取り寄せしてみてください。

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