実は、「おかゆいところありませんか?」という質問は、単純に痒いところを聞いているだけでなく、もっと深い意味があるってのを知ってました?

美容室や理容室で髪の毛を洗ってもらうときに、よく「おかゆいところありませんか?」って聞かれることがありますよね。そんなとき、みなさんはどうこたえていますか?
「あ、(そういえば、頭頂部がちょっと痒い気もするけど)いえ、大丈夫です」
なかなか、「ここが痒い」っては、言えないですよね?第一、場所の説明が難しい。「頭のてっぺんから分け目にそって後方に12センチくらいいって、そこから右方向に5センチ進んだところの、半径2センチくらいのエリアが痒いです。もうちょい右。あ、そこそこ。」そんな説明をするくらいだったら、自分で掻くわ、と。

というわけで、【痒い場所】って説明しづらいですし、もし場所を的確に伝えられたとしても、ちょっと掻いてもらって、「で?」となりますよね。

でも、この「おかゆいところありませんか?」には、いくつかの大切な意味と意図があるのです。

コミュニケーションの手段として

ひとつは、コミュニケーションの一環として、礼儀的に聞くと言う意味。それが決まりだから、常套句だから、美容室で聞かれるいつもの質問だから、逆に聞かれないと「あれ?なんで聞かれないんだろう?」というような感覚。ファミレスで言うところの、「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」くらいの、儀礼的な台詞として。「首周り、苦しくないですか?」「体勢つらくないですか?」とのセットで「痒いところはありませんか?」というコミュニケーションとして。

頭髪の傷や湿疹等のチェック

もうひとつは、頭髪に傷や湿疹等がないか等のチェックです。ヘアカットの最中に頭皮を傷つけていないか。頭皮に負担をかけていないかなどをチェックしています。

そのシャンプーが頭皮に合っているかの確認

そして最後、これは一番重要なことなのですが、実はシャンプーが肌にあっているかを確認する目的があります。頭皮に合わないシャンプーをもし使ってしまった場合は、即時にそのシャンプーの使用を止め、洗い流す必要があります。

洗浄力の強いシャンプーの場合、シャンプーのしすぎは頭皮の水分や皮脂を奪い、乾燥や痒みの原因となることも。アルカリ性のシャンプーで洗浄した場合は、弱酸性のリンスを使って頭皮のpH(ピーエッチ/ペーハー)を中和します。

自分にあったシャンプーやリンスを選ぶことは大切ですが、美容室や理容室の場合は、個々のお客様に合ったものを用意することは難しいので、頭皮に合わないシャンプーを使ってしまった場合にすぐに洗浄を中止して洗い流せるように、「おかゆいところありませんか?」とあえて聞くのですが、この際に「このシャンプー、お客様のお肌に合ってますか?」という聞き方だと、「そういえば、頭の一部が痒いかも→きっと肌に合ってないんだ!→やめて、いますぐシャンプーやめて!」と、大事になってしまうので、あえて「痒いところ」があるかだけを聞くということ。

出典 http://www.photo-ac.com

以上のことを頭に入れて、こんど髪の毛を洗ってもらうときに「おかゆいところありませんか?」と聞かれたら、笑顔で「えぇ、大丈夫です」と答えましょう。ただし、本当にシャンプーが頭皮に合わなかったら、聞かれる前に「すみません、頭全体がちょっと痒くなってきました」と伝え、すぐにシャンプーを洗い流してもらいましょう。

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週末を利用して、趣味の創作活動をしています。写真が好き、文章を書くのが好き。ブログを書いています。
本業は、外資系のデジタルマーケティング代理店でコミュニケーションデザインをしています。
ネバダ州立大学 アート学部 陶芸彫刻学科卒
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