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皆さんは「国の花」と言われて何を想像するでしょうか?「国花」を 広辞苑でひくと、

『その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花』

出典 http://sirabee.com

「国家を象徴する」「国民に愛好される」、この2つが重要なポイントのようです。

■桜と菊、日本の国花はどっち?

パスポートの紋章や皇室の象徴「菊」なので、国家を象徴するという意味では「菊」の印象が強い方も多いかもしれません。

一方で、国民が最も愛するという意味では「桜」の方が勝るのではないでしょうか。「桜ソング」は世の中に溢れていますが、「菊ソング」は、あまり聞いたことがありません。

また、桜の開花は毎年ニュースで予想されますが、菊の開花時期を把握している方はそう多くはないでしょう。(菊は仏花に使われることが多く一年中見かけられます)。

■気になる答えはまさかの…

実はどちらの花も「国花」なのです!じつは日本において、公式に定められた国花はありません。そもそも国花の多くは、法的な公式性はないようです。

国花について広辞苑では『桜または菊』、明鏡国語辞典では『サクラ・キク』と記載されていて、他国でも2つ以上の国花を持つ国があります。

たとえば、アメリカには国を象徴する花はありません。原因として、アメリカの国自体が広く地域によって植生が全く違うことや、多数の民族から国が成り立っていることが挙げられます。そのかわりに、「州の花」が決められているそう。

■桜と菊にゆかりの深い神社といえば「靖国神社」

桜と菊どちらとも、ゆかりの深い場所としては靖国神社が挙げられます。 靖国神社の紋は皇室と同じ「十六八重表菊」の紋。もともと靖国神社は、戊辰戦争で亡くなった人々を弔うためにできた東京招魂社が始まりでした。

桜の開花宣言は各地の標本木の桜が5~6輪咲くと出されます。東京の標本木は、この靖国神社。戦時中は、散る桜の花というのは、軍人の死の象徴でした。軍人にとって、靖国神社で毎年咲く桜が、戦死後に靖国にまつられる姿を連想させたのです。

■パスポートと皇室では「菊」の御紋は違う

皇室が使用する菊の紋は「菊の御紋」と呼ばれています。パスポートの菊と菊の御紋はそっくりなようで、じつは違うデザイン。

パスポートの菊は「六一重表菊」菊の御紋「十六八重表菊」。菊の御紋は花弁と花弁の間に、さらに花弁が見えます。(下記のイラスト参照)

出典 http://ja.wikipedia.org

菊は奈良時代に日本に渡来し、美術・工芸における文様として多く使われ始めたのは平安時代から。皇室が菊の紋を使用するようになったのは鎌倉時代の後鳥羽上皇からと言われています。

身の回りの様々なものに菊の紋章を用いた後鳥羽上皇。武技に関心が強く、自分が作った刀剣に名を入れずに16葉の菊の紋を彫ったことから、後鳥羽上皇の作成した刀剣を菊御作(きくござく)と呼ばれています。

春の桜と秋の菊、どちらも日本を象徴し、日本人に愛されている花であることに間違いはないでしょう。

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