キングコングの西野亮廣(にしのあきひろ)さんは、2013年にキングオブ低好感度に不本意ながら選ばれました。ツイッターにつぶやけば「つぶやくな」と書かれ、「おはよう」とつぶやけば「起きるな」と書かれてしまう。そんな西野さんが、子どものために開催されたTEDxKidsで語ったトークが面白く、そして深いのです。

ネタバレになりますので詳しくは書きませんが、子どもたちの心を得意の面白トークで鷲掴みにした後、あっさりとまとめた最後の言葉に彼の哲学が見え隠れします。

子どもたちとのやりとりが面白い

俺こんな話しに来たんちゃうねん。西野さんトリだから、いい話してください、って言われてんねん。だから、そのいい話します。ヨットってなんで進むかご存知ですか?

(「エンジン!」by子ども)

いやいや。あいつ風で行きよんねん。あの帆で進む。あのシーツみたいなやつ。ヨットは風で進むの。帆で風を受けて進む。追い風だったら真っ直ぐ進む。じゃ向かい風だったら?向かい風でも帆をいい感じに操作すれば斜め前に進める。向かい風でも、風が吹いていたらとにかく前に進める。一番大変なのは風がないとき。風がないとヨットは進めないから、漕がなきゃいけない。

(「息で進めばいいのに」「扇風機で進む」by子ども)

息で進めるわけないしょ。扇風機なんかないの!もう、時間ないんだから。君ら、むっちゃ参加してくるな。人生でも同じ。ヨットは僕ら。追い風は才能だったり、環境だったり。勉強ができるとか、スポーツができるとか、お金持ちだとか。

日本に生まれたことも追い風かもしれないね。勉強しようと思ったらできる環境があるから。向かい風は嫌なこと。コンプレックスになってることね。チビとか、太っちょとか、ブサイクだとか、勉強ができないとか、スポーツができないとか、学校でいじめに遭ってるとか。

この嫌なことが向かい風。向かい風でも角度を変えるとヨットみたく前に進めるの。マイナスな力をプラスに変えて、嫌なことも笑い話にするのが芸人としての僕の仕事。相方がバカだということも、USJでの失敗談も。僕がそうしなかったら、皆さんの今日の笑いも存在しなくなっちゃう。

(「なんでそんなに笑い話にするの?」by子ども)

いや、俺芸人なのよ!俺これで飯食ってんの!マイナスの力を進む力に変えて飯食ってんの。

出典 https://www.facebook.com

子どもたちの最高のつっこみが炸裂しつつ、最後の言葉が深イイです。

向かい風もうまく使えば才能なのです。

出典 https://www.youtube.com

人間追い風が吹いているときは誰だって快調に前に進めます。でも、試されるのは向かい風が吹いているときの身の振り方です。マイナスの出来事が起きたとき、西野さんのように「これはネタになる」とにんまりできたら、逆境に強い人間になれるかもしれません。

よい一日を。

動画はこちらです

出典 YouTube

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Amebaみんなの編集局公式ライター。札幌在住。三人娘の父。TED翻訳者。カナダで二年間「にほんご」を教えた経験から、北米で話題の記事や動画について紹介します。気に入ったらTwitterやFacebookでシェアしてください。Thank you.

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