記事提供:東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

フローレンスの駒崎さんが紹介されていたのですが、わが東京都北区でも「病児保育」の助成が使えるようになりました!

【驚愕】文京区に続き、北区もフローレンスの病児保育が「半額」に!!駒崎弘樹公式サイト:病児・障害児・小規模保育のNPOフローレンス代表

そもそも、病児保育ってなんじゃらほい?

子育て経験がない人ってガチでそのレベルからなんですが(私も以前そうでした!キリッ)、基本的に熱を出したり病気になったお子さんを保育園は預かってくれません。医療ケアが専門ではありませんし、他のお子さんに感染するリスクも高いからです。

なので、お子さんが熱を出したり病気になると、保護者の方は仕事を早退してお迎えにいったり、翌日の預け先が確保できなければ欠勤を余儀なくされるわけですね。

そんな理屈が頭ではわかっているかもしれませんが、なかなか「理解」までは進んでいないため、

「子どもの病気を言い訳に仕事を放棄されても困る」
「預かってくれるところに預けておけばいいではないか」
「これだから、子持ち女性は使えない!」

などの会話が社内で頻繁に飛び交ったりするわけです。これ、古い企業の中年男性同士の会話だと思いますか?

女性が9割の会社で、女性管理職でも同じ発言をしているのが、我が国の実態です。(これは私自身が、そうした光景を少なくない回数見てきました)

事程左様に、子育てへの「無理解」は根強いものがあります。

ここには家庭を持たないキャリア女性と子育て女性との対立もあるのですが、その話はまた別の機会に…。

こうした困った時に、病気のお子さんを預かってくれる心強い味方が「病児保育」になります。しかし残念ながら、その機能をもっている施設は極めて少数です。

・特別なスキルを持った人材や設備が必要になる
・ニーズが一定ではないため、採算が取りづらい(病気の子どもが常にいるとは限らない)
・ゆえに、病児保育施設の設置は自治体にとってコストが非常に高い

などが、設置が進まない主な理由と言えます。実際、ここ北区でも病児保育を実施している施設はなんと「0」。

どうしても病気になったお子さんを預けたければ親族や友人に頼るか、越境して他の地区にある保育施設まで行く、あるいは割高な専用ベビーシッターサービスを利用する必要がありました。

こうしたニーズが一定ではない施設を「箱モノ」として持ってしまうのは運営コストが非常に高いため、前述の駒崎さんや私が政策提言しているのが

「病児保育バウチャー(利用料金の助成)」です。

これは子どもが病気をした際、家まで来てくれる居宅訪問型サービスを利用すると、その利用料金を一定額まで行政が助成する仕組みのことです。

出典 http://www.city.kita.tokyo.jp

これなら行政は維持コストがかからない、利用者は安くサービスを利用できる、民間業者は採算を取りやすくなって事業に参入が容易になるなど、一石三鳥の解決策と言えます。

まだまだ23区でも導入が限られる中で、北区がいち早くこれを取り入れたことは高く評価されるところです。

ちなみに私、都議会の平成24年度決算特別委員会で、こうした病児保育バウチャーを基礎自治体任せにするのではなく、東京都が主導して都内全域で実施するべき!と提言しましたが、

>保育サービスにおける個人への利用費助成につきましては、在宅で子育てをしている人との受益と負担の公平という観点も含めまして、現在の施設に対する補助、児童手当制度との調整、低所得者に配慮した利用方法などについて、多くの課題があると認識しております。(平成二十四年度各会計決算特別委員会第二分科会速記録第六号

という答弁にて一蹴された過去を持ちます…。

要は利用する人は得するけど、利用しない人は恩恵を預かれない、そうした行政サービスは不公平だからやらない!というわけですね。

そんなことを言ったら多くの行政サービスだって同様ですし、「受益と負担の公平の観点」というならすでに認可保育所に入れた家庭と入れなかった家庭に彼我の差があるというのに、まったく納得できないお役所回答です。。

結局は既得権や規制との闘いになると思うのですが、今後も粘り強く、財源に余裕のある東京都による実施を訴え続けていきます。

なお、そんな病児保育現場の実態について、病児保育士を主人公にした面白いマンガがありますので、ぜひ読んで見てください!

37.5℃の涙 コミック 1-3巻セット (フラワーコミックス) / 椎名チカ

私は特に、第三話の化粧品売り場の美容部員女性が主人公の話で、本当にリアル過ぎて泣けました…。(私の前職は化粧品ブランドなので)

こういう「接客業」はシフト制なので、欠勤や早退で穴を空けると他のスタッフに負担がかかるんですよね。

最初の方は子育てに理解があった店長やスタッフたちも、子どもの病気による欠勤が続くと度重なるしわ寄せに徐々に敵になっていき、最後は無言の圧力で退職を迫られる…。

そんな光景をリアルに目にしてきただけに、病児保育バウチャーの充実や周囲の理解・環境整備が進むことによって働く女性・保護者たちが輝ける社会が実現することを強く強く願ってやみません。

そのために、休会中も政策提言のためにネタを仕込むぞー!それでは、また明日。

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