国際空港といえばどこの国や地域においても訪問客が最初に目にする建物です。一歩出た時の雰囲気で、その国がある程度印象づけられると言っても過言ではありません。

それで空港建設には名のある建築家を起用、たくさんのデザインのなかからコレというものを選ぶわけですが、その中でも特に印象深い、芸術の域に達しているかもしれないとも思ってしまうような世界の空港をご紹介します。

1. マイアミ国際空港(アメリカ・フロリダ)

出典 http://www.designrulz.com

ハーモニック・コンバージェンス(調和の収束)と名付けられた光の通路は建築家であり作曲家でもあるクリストファー・ジャネイ氏の作品です。色と音で南フロリダを抽象的に表したものだそうです。

2. スワンナプーム国際空港(タイ・バンコク)

出典 http://en.wikipedia.org

航路の拡大等に伴ってドンムアン国際空港が手狭になったために着想され、1970年代前半には用地買収まで進んでいたものの、政変や通貨危機などで何度か挫折しかかり、2006年にようやく全面開港しました。いたるところにタイならではのモチーフが見られます。

3. シャルルドゴール空港(フランス・パリ)

出典 https://www.flickr.com

航空機の発着回数の多さからヨーロッパで一番忙しい空港とも呼ばれるパリの表玄関。この写真はターミナル2Eで、2004年5月に屋根が崩落し死者を出すという痛ましい事故がありました。

現在は当初使われていたコンクリート部分をより強度のある鉄骨と差し替えて構築し直し、2008年3月から再オープンしています。

4. チャトラパティ・シヴァージー国際空港(インド・ムンバイ)

出典 http://blog.2modern.com

2014年にオープンしたばかりの新しい第2ターミナルで、ニューヨークの設計事務所SOM(Skidmore, Owings & Merrill)の作品です。インドのシンボルであるクジャクをモチーフにしたものだそうです。

インド人と結婚した親戚がいて、個人的にはインド=ボリウッドの極彩色の印象が強いので、真っ白でピュアな感じがとても意外に思えます。

5. オヘア国際空港(アメリカ・イリノイ)

出典 http://www.news.com.au

ユナイテッド航空、アメリカン航空のハブで計8本の滑走路を持つ巨大空港。この動く歩道を彩るネオンが楽しくて、ターミナル間を移動するモノレールがあるのにわざわざこちらを通る人が多いそうです。

シカゴは風の町、また冬場は雪も多く、寒い時期には遅延や欠航が多い空港です。室内を明るくすることは大事なのかもしれません。

6. ドバイ国際空港(アラブ首長国連邦)

出典 http://www.skyscanner.com

何かと話題の多いドバイは国際空港もゴージャス!去年2014年には国際線旅客数がロンドン・ヒースローを抜いて世界首位になったそうです。

こちらは2008年にオープンした第3ターミナル。椰子の樹が入った植木鉢、いったいどうやって世話しているのかなんて、いらない心配もしてしまいますね。

7. サン=テグジュペリ国際空港(フランス・リヨン)

出典 http://slo-hostel.com

「星の王子さま」の作者でパイロットでもあったアントワーヌ・サン=テグジュペリがリヨン出身であるところから名前がついた空港です。この角度から見ると巨神兵みたいですよね。

2010年に高速鉄道TGVが乗り入れたので、それまでのシャトルと比べ、とても便利になったそうです。

8. バラハス国際空港(スペイン・マドリード)

出典 http://commons.wikimedia.org

マドリードの行政区バラハスにあるためついていたマドリード=バラハス空港という名称で親しまれてきましたが、2014年に亡くなった、スペイン民主化最初の首相アドルフォ・スアレス・ゴンサーレス氏の偉業を讃えるために「アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港」と改名されました。

2006年にオープンしたこの第4ターミナルはものすごく広いので、移動時間にはかなり余裕を見て行った方がいいそうです。

7. ミュンヘン国際空港(ドイツ・ミュンヘン)

出典 http://www.aviationcv.com

正式名をフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港といいますが、政治家の名前を記念してつけられたもので、作曲家ヨハン・シュトラウスとは関係ないそうです。

こちらは1999年にオープンした、中央エリアと第2ターミナルの間にあるエアポートセンターで、年末にスケートリンクが設えられ、クリスマス・マーケットが開催されているところです。

8. シャンハイ・プードン国際空港(中国・上海)

出典 http://www.hlwong.com

以前からのシャンハイ国際空港が手狭になったことを受けて1999年にオープンした、いわゆる新国際空港です。写真は第1ターミナルで、他の空港では流線型や曲線が多く使われているところ、直線を使ったデザインが面白くて選んでみました。

9. クウェート国際空港(2016年完成予定)

出典 http://openbuildings.com

こちらは現在建築中の国際空港完成予想図ですが、砂丘の中に入ったら陽の光が透けて見えて来た、というような感じが素敵で、フライングですが載せてしまいます。

ちなみに現在の空港ターミナルの写真はこちら。

10. マラケシュ・メナラ空港(モロッコ)

出典 http://thewondrous.com

2008年にオープンした空港で、世界で最も美しい空港の1つとして常に名前があがります。

でももとは第二次大戦中には米空軍が、今は閉鎖されてしまったカサブランカ・エアフィールドはじめモロッコ各空港そしてアフリカへの通過点としていた空港で、現在の透かしのレース模様からは想像できないほど厳つい場所だったのでしょうね。

マラケシュは、ヒッチコック監督でジェームズ・スチュワート主演の名画「知りすぎていた男」での重要な通過点でもあります。

昔から多人種が往来する地点はハリウッド映画にとっても魅力的だったようです。マラケシュの旧市街は世界遺産にも登録されています。モロッコ、いつか行ってみたい国です。

11. クアラルンプール国際空港(マレーシア)

出典 http://muzemagazine.com

1998年にオープンしたこの空港は、黒川紀章さんのデザインによるもので、帆布のように見える屋根の部分の材質は木だそうです。車も事務所も黒、自分でも「黒の服しか着ない」と言っていた黒のイメージがある黒川さんですが、自らを陰として他の色すべてを輝かせるための黒だったのかもしれませんね。

12. デンバー国際空港(アメリカ・コロラド)

出典 http://www.lonetreephotoclub.com

外観の息をのむような美しさもさることながら、導入した自動荷物処理システムの不具合により1993年の開港予定が1995年に延びてしまったということで有名な空港です。予定通りに行けばかなりの人員カット、経費削減に役立ったと言われています。結局システムは正しく作動することなく諦められたと聞いています。

実際に動けば、映画「トイ・ストーリー2」の荷物のシーンのようになったはずだと思います。

おまけ・羽田空港

出典 http://airlines9.blogspot.com

羽田空港に降り立った外国からの旅行者が撮影した写真です。きれいなのは知っていましたが、こんなに未来的だったとは。いつも通過点として下ばかり向いて荷物を引っ張っているから、気がつかないこともあるんですね。

もうすぐゴールデンウィーク。どこか遠くへ旅に出たいですね…。

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