対岸はギリシャ、クロアチアへ繋がる青い海が広がり、古代ギリシャとも接点が深い歴史あるイタリア・プーリア地方。イタリア半島の南部、ちょうど長靴のかかとの部分に当たる場所です。

この地は可愛らしいとんがり屋根の町並みが有名ですが、オリーブやオリーブオイルが美味しいことでも知られる場所です。生産量もイタリア国内第1位。そのイタリア・プーリア地方のオリーブの木が、細菌の被害によって危機に瀕しています。

問題になっているのは、オリーブの木を枯死させる細菌「ピアス病菌」の広がりです。

1892年に発見され、カリフォルニアでブドウの木に甚大な被害をもたらした細菌が、
2013年10月から南イタリアのプーリア州で猛威を振るい、これによって樹齢500年のオリーブが枯死しているといいます。

このまま放置しておけば、他の地中海諸国やイタリア国内の他のオリーブ生産地域に広がっていくことが懸念されている状態です。

イタリア最古のオリーブ畑の多くは、500年をさかのぼる歴史を持っています。しかしそのほとんどが植物がしなびる病気を引き起こす細菌「ピアス病菌」に感染している状態です。

現在は細菌の広がりを抑えるために感染した木を伐採し、焼畑にするという対抗手段が取られておりますが、オリーブの栽培者は「そんな事をしても細菌の拡大は止められない」として、政府の破壊計画に反対しています。ピアス病菌自体に対する有効な対抗手段がまだ確立されていないのが現状なのです。

出典 http://www.dailymail.co.uk

次々と伐採されていく樹齢500才のオリーブの木

食の安全・安心のための欧州委員会は「我々は直ちに効力を決定的な措置を取らなければならない。当然のことながら、これが最も有効な手段であり、それは生産者にとって非常に苦痛であるが、影響を受けるすべての木を除去する必要がある」と発言しています。

出典 http://www.dailymail.co.uk

オリーブの木に広がりを見せる細菌・ピアス病菌

EUで第2位のオリーブオイルの生産国であるイタリア。その中でも最大のオリーブオイル生産地であるプーリオ州のピアス病の感染拡大は、今後のオリーブオイルの価格へ影響する可能性も危惧されています。

日本のオリーブオイルの輸入国は、イタリアが45パーセントを占めています。このままの状況が続けば、いずれ市場価格にも影響が出てくるかもしれません。

風味豊かなオリーブオイルと、芳醇なワインの産地として知られるイタリア有数の地域プーリオ州。なんとか細菌の拡大に歯止めがかかってくれる事を祈ります。

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