「白人」警官による「黒人」発砲殺人事件

アメリカ・サウスカロライナ州で、職務質問中に逃亡した黒人男性に白人警官が発砲、死亡させる事件が起きました。

黒人男性は運転中の車を停められましたが、警官が一時パトカーへ戻った隙に逃亡。後を追った警官に発砲され死亡しました。一部始終がその場に居合わせた人によって動画が撮影され、防衛とは言えない状況下で凶器も持たない男性に発砲した警察官は殺人の罪に問われています。

被害者が黒人であり、警察官が白人であったことからこの事件は人種問題に発展し、事件発生以来無くならない人種差別と警察への批判が連日報道されています。

そんな中、あるアフリカ系アメリカ人の若い男性がFacebookに投稿したビデオが反響を呼んでいます。

もう一つのシナリオ-白人警官に車を停められた黒人男性

22歳の黒人男性、ウィル・スタックさんは駐車場から左折しようとしましたが、目の前の道路は渋滞中でした。しかし中央分離帯は空いていたためそこから左折車線へ車を走らせたところ、白人の警察官に止められました。

ウィルさんは、その時の一部始終をビデオに向かって説明しています。

"Now, I will say that why he was here with me, I made sure my hands were on the steering wheel, I made sure to speak very politely as I always do. I did what he told me to do. I handed him the information and I sat here and waited and turned my music down,"

「警察官といる間、僕はハンドルに両手を置いて(*凶器に手を伸ばそうとしているという誤解を招かない為)、いつも通り礼儀正しく対応し、警察官の命令に素直に従い、求められた書類を手渡し、カーステの音量を下げました。」

出典 http://www.wistv.com

短時間の事情聴取

“A few minutes later, the guy comes back. He hands me my stuff and explains the median needs to be open for emergency vehicles. I was in the wrong and I didn’t realize it. I just did out of habit. He gave me a warning and I was about my way.”

「数分後警察官は書類を確認して僕に返しながら、中央分離帯は緊急車両の為に常に開けておかなければいけないことを説明してくれました。僕は知らずに間違いを犯しましたが、ついいつもの癖でそうしてしまったのです。警察官は、警告だけ与えて僕はすぐに解放されました。」

出典 http://www.ijreview.com

"The point of this is to say that I am an African American male, this gentleman was Caucasian. There were no problems. He did his job, I did what I was supposed to do, and that was it."

「僕が明確にしたいのは、僕はアフリカ系アメリカ人の男性で、この警察官は白人だったのです。僕たちの間に何も問題はありませんでした。警察官は彼の任務を遂行し、僕は僕の義務を果たした。それで事は済んだのです。」

出典 http://www.wistv.com

偏見で人を判断してはいけない

'I feel like people need to understand that not all officers are crooked, not all officers are racist, bad people, and not all people who get shot or Tasered or arrested by officers are innocent victims.'

「僕は人々が、全ての警察官が不公平で、人種差別主義者で悪者だというわけではないこと、そして警察官に撃たれたり、スタンガンで攻撃されたり、逮捕された全ての人々が無実であるわけでは無いことを理解すべきだと思うのです。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

'Just because you're black doesn't mean you're a victim, just because you're white doesn't mean you're a racist, just because you're a cop doesn't mean you're a bad person. This world really needs to stop putting labels on people and things and see them as who they are: people doing things. Ignorance has no color. God doesn't see color. Why should we?'

「黒人だから被害者というわけではない。白人だから人種差別主義者であるわけではない。警察官だから悪者であるわけではない。

世間は人々や物事に偏見を持つのを止めて、その人の言動を見て判断するべきだと思います。無知であることに肌の色は関係ないのです。神は肌の色など見ていません。私たちもそうあるべきです。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

共感と批判の声

Facebookに投稿されたウィルさんのビデオは100万回以上視聴され、大きな反響を受けています。

警察官による黒人男性への発砲殺人事件は大々的に報道され、その大部分がこの事件に関係する特定の人物ではなく、「白人の警察官」に対するバッシングが主となっているのです。

しかしウィルさんのビデオに残されたコメントは、彼の主張に賛同する人々の声が大多数です。

「まさにその通り!100%同感です。あなたの考えは素晴らしい。親御さんの育て方が良かったのでしょうね。ご家族も誇りに思っていることでしょう。」

「素晴らしい。私が感じていることをそのまま説明してくれています。」

「尊敬とは与えてなければ受けることはできないもの。よく言ったものです。あなたは若いのに本当に聡明な人です。重要なメッセージをありがとう。」

「アーメン!」

出典 http://www.dailymail.co.uk

しかし賞賛の声が圧倒的に多いものの、反対の声も上がっています。

*下段

「悪いけど、この人が一体どんな世界に住んでいるのか分からないわ。明らかに、誰が偏見を作り出したのかという歴史ってものを知らないのね。世間知らずだわ。お願いだから止めてちょうだい、若い黒人のお兄さん...」

出典 http://www.dailymail.co.uk

正しい判断力を持つことの大切さ

インターネットが普及し、ニュースのソース元も増えたことで正しい情報を手に入れることは一昔前よりは簡単になりました。

しかしながら情報が膨大になった分混乱も増え、ニュースの記事は中立に見えても、表現の仕方によって情報を受け取る側の心理を巧みに操っていることもあるのです。どんなに多くの記事を読んでも、真実は当事者にしか分からないこともあります。

物事の受け止め方は千差万別。最終的には、個人の判断に任せられます。

殺人事件は法廷で裁きが行われますが、思い込みや偏見で更なる悲劇を生み出さないためにも、正しい判断力を一人ひとりが身につけることが大切なのではないでしょうか。

こちらの記事もどうぞ

この記事を書いたユーザー

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス