殺処分ゼロがピンチ!

北海道旭川市では、2012年に動物愛護センターが設立されて以来、犬の「殺処分ゼロ」を達成してきました。ところが今、その殺処分ゼロの継続が難しい状況に追い込まれています。

全国でもめずらしい殺処分ゼロを達成

北海道旭川市では、2012年に動物愛護センター「あにまる」を設立。犬や猫の収容スペースをこれまでの6倍に増やし、殺処分ではなく譲渡に力を入れてきました。その結果全国でもめずらしい犬の「殺処分ゼロ」を達成しました。

このことはひとつのツイートから拡散し、マスコミ等にも取り上げられ、全国に知られるようになりました。

身勝手な飼い主による多頭飼育崩壊

今回、旭川市の殺処分ゼロが危機的状況に陥っている原因は、身勝手な飼い主の無責任な行動によるものです。市内のある個人宅で飼育されていた50匹以上の犬を収容することになったため、収容可能数を超えてしまったのです。

この犬たちは避妊・去勢をしないまま家の中で飼育されており、汚物があふれる劣悪な環境で暮らしていました。動物愛護センターの収容能力は28匹。現場にはまだたくさんの犬が取り残されており、近所から苦情がでていることからも引き取らざるをえない状況。里親が決まらなければ、殺処分される可能性もあるのです。

1匹でも多くの犬が助かることを願ってやみません。里親希望などお問い合わせは、旭川動物愛護センターまで。

電話番号0166・25・5271

頻発する多頭飼育崩壊

動物保護のボランティアをしていると、多頭飼育崩壊の現場に関わることは珍しくありません。多くは飼い主の飼育可能数をはるかに超えた頭数を飼育することによって、飼い主が保健所に持ち込む、あるいは近隣の苦情により保健所に収容され殺処分されます。

共通して言えるのが、避妊・去勢をしていないため数がどんどん増えてしまうこと。そして、数が多いことにより食事も行き届かず、栄養状態が極めて悪く、満足に歩くことができない犬や猫もいます。世話も全くされていないため、汚物にまみれた劣悪な状況で飼育されているのです。

多頭飼育崩壊した多くの飼い主は、「かわいそうだったから。自分はいいことをしている」と言いますが、増やしに増やした挙句に保健所に殺処分されるのですから、全く「いいこと」ではない上に、これは動物愛護法に違反している行為なのです。

本当に責任をもって飼えるか考えてほしい

「ほんとうに飼えるかな?」

出典 YouTube

ペットとともに暮らすことは、素晴らしいことです。でも、責任を伴うことでもあるのです。

「いのち」に対する責任

ペットはおもちゃではありません。感情があり、痛みや苦しみも感じる生きている「いのち」です。ペットは生きていますから、必ず老います。病気にもなるかもしれません。そのとき責任をもつことができるかどうか、ペットを飼う前に考えてみて下さい。

●終生飼育・・・動物を飼うなら、命を終えるまで面倒を見てあげてください。年をとっても、病気になっても面倒を見てあげられますか? 引っ越しやお子さんが生まれるなど生活環境が変わっても、変わらず家族として愛してあげられますか?

●ルールやマナーを守る・・・ペットが嫌われる理由のほとんどは、飼い主のマナーの悪さによるものです。放し飼いはしない、フンなどは片付けるなどマナーを守りましょう。

●きちんと世話をする・・・適切な食事を与える、散歩に連れて行く、トイレを清潔にするなどのお世話が必要です。それも毎日です。できますか?

●避妊・去勢をする・・・繁殖を望まないなら、避妊・去勢を行いましょう。増やした挙句に保健所に持ち込む方こそ、命を粗末に扱っているのです。避妊・去勢をすることで病気の発症を抑えたり、オス猫のマーキングを抑えたりする効果もあります。

●室内飼育・・・猫は放し飼いにしている方も多いと思いますが、外は危険でいっぱいです。交通事故ばかりでなく、致死率100%の病気に感染したり、野生動物に襲われる可能性もあります。室内飼育にするかしないかで寿命に2年以上の差があると言われています。

●飼わないという決断・・・命に責任を持つ自信がないなら、または飼うのが難しい環境なら「飼わない」という決断も大切です。「寂しいから」という理由でペットを飼育し、「寂しくなくなった」から捨てる人がいます。命は簡単に捨てていいものではありません。

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ゆっくり、ゆったり暮らすが目標。
動物保護ボランティアをしています。

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