「吾輩(わがはい)は猫である。名前はまだ無い。」

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」

誰しもが引き込まれる、書き出しの一文。名小説には名書き出しがあるといっても過言ではないと思います。そんな書き出しの一文に全てを注ぎこんだ「書き出し小説」というジャンルをご存知ですか?

書き出し小説大賞とは

出典 http://portal.nifty.com

書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルです。発案者は、『バカドリル』『バカはサイレンで泣く』などでおなじみ、投稿マエストロの天久聖一さん。

既に70回目を数える伝統ある企画です

毎回、フリースタイルの「自由部門」とお題が与えられる「規定部門」の秀作を天久さんが選ぶかたちで作品が発表されています。そして、その作品がどれも秀作ぞろい!

最新70回目の秀作から、いくつかご紹介!

▼自由部門

氷上の最速は亀だ。

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「TOKUNAGA」さんの作品

どうしても開かない瓶と、一緒に暮らしている。

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「xissa」さんの作品

勝ってはいけないジャンケンに、必ず勝利する人生だった。

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「いがそ君」さんの作品

覗き穴を覗くと石像と目が合った。

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「もんぜん」さんの作品

▼規定部門:テーマ「小学生」

白ブリーフの落とし主は永遠に見つからない

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「おかめちゃん」さんの作品

一度帰宅してから忘れ物を取りに戻った校舎は、とてもよそよそしかった。

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「井沢」さんの作品

準備室は静かだった。

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「まじいい」さんの作品

彼は今日も良さげな棒を持っていた。

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「哲ロマ」さんの作品

あの芥川賞作家もひっそりとお忍び参加!

長嶋有さん

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作家の長嶋有さん。2002年『猛スピードで母は』で第126回芥川賞受賞されました。

大きくひしゃげた眼鏡を、だが男はいつものように中指で持ち上げた。

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その作品がこちら。「凡コパ夫」として、こっそり投稿していたとのこと。しかも入選を知ったのは、ペンネームで気づいた文芸誌編集者からのメールだったとか。

どの書き出しも、なんだか壮大なストーリーが始まりそうな予感がしませんか?

誰でも簡単に投稿できます

この「書き出し小説大賞」は基本的に一般応募らしいので、もし興味があれば挑戦してみてはいかがでしょう。

ちなみに、次回の規定テーマは「変わった仕事」。締め切りは4月10日です。

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なるべく波風立てないように生きる事が信条の30代(♂)です。軽い気持ちで読める記事を心がけたいと思います。

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