こんにちは、ライターのシノヅカヨーコです。

妊婦に対して嫌がらせをする「マタハラ」、保育園の騒音問題にベビーカーバッシング…。テレビでも、インターネットのニュースでも、子育てにまつわるネガティブな情報を目にしない日はありません。

政府が少子化対策を掲げる一方で、目につくのは子どもをもちたいと思えなくなるような情報ばかり。これって由々しき事態だと思いませんか?

少子化なのに大丈夫?「結婚しても子どもはいらない」は6割超!

内閣府の調査によると、「結婚しても子どもは必要ない」と答えた20代~30代の男女は6割を超えているのだそう。

仕事をしながら妊娠すればマタハラに遭い、電車に乗ればマタニティマークに非難轟々。ベビーカーに赤ちゃんを乗せて出かければ「ベビーカーは邪魔だ」と叩かれ、引きこもっていれば「密室育児が虐待を招く」と言う人が現れたりします。

「子どもの声がうるさい」と保育園を増やせずにいるのに、「子どもを持っても働くべき」と言われ、いったいどうするのがベターなのかさっぱりわかりません。

すべての情報を鵜呑みにすれば子育てってベリーハードです。そりゃあ子どもを産みたいと思う女も、産んで欲しいと思う男も減りますよ。自ら進んで批判の対象になるか、批判の対象とならないよう恐る恐る歩まなきゃいけないなんてリスク、誰が背負いたいと思うのでしょう。

子どもを持ちたいと思えなくなるような情報ばかりが蔓延していますが、実際に育児をしている身としては、非難を受けたり嫌な思いをする機会よりも、親切を受ける機会のほうがよっぽど多いものです。

「降車ボタンを押したい!」と娘。乗客の方がしてくれた行動とは…

先日、久しぶりに二歳の娘を連れて都バスに乗りました。バスに乗るなり娘が「わたしがボタンを押すからね!」と小さな声で宣言。

子どもはなぜか、降車ボタンに惹かれるものですね。しかし何度も押すのはマナー違反でありただの迷惑行為です。「降りる駅になったらお願いするからね」と宥めるも、「次かな?」「まだかな?」と娘はソワソワ。

我慢できずに騒いでしまわないか、わたしは内心とてもヒヤヒヤしていました。

すると、その様子を見ていた一人の若い男性が声をかけてくださいました。「次降りるから代わりにボタンを押してくれるかな?」と。

娘は嬉しそうに「はーい!」と返事をし、ボタンを押しました。「押してあげました!」と自慢げに男性に報告し、手を振って見送りました。

さらに、男性の前後にいた女性たちが「わたしも次だから押してくれるかな」「わたしのも押してくれる?」と声をかけてくれたのです。結局、娘はわずか8駅のあいだに4回も降車ボタンを押しました。普段は一度限りなので大サービスです。

「いっぱい押したね!お仕事頑張ったね!」と、とても満足そうな娘。声をかけてもらえたことが嬉しくて、わたしもとても温かい気持ちになりました。

子どもをとりまく環境は悪いことばかりじゃない

赤ちゃんの声は騒音だと言われたり、ベビーカーは邪魔だと叩かれたり…。テレビをつけても、インターネットのニュースを眺めていても、子どもをもちたくなくなるような情報ばかりが目に飛び込んできます。

価値観は人それぞれなので「子どもを持ちたくない」という人も当然いるでしょう。ただ、子どもや育児に対する風当たりの強さが原因で子どもを持つことに否定的になってしまっているのだとしたら、それは少しかなしいことだと思います。

何かと批判が目立つ昨今ですが、子育てをしているからこそ触れた人のやさしさやあたたかさもあることを、ぜひ知ってほしいのです。

出産して二年が経過しましたが、たった二年のあいだにたくさんの親切に恵まれました。

娘が電車のなかで泣き出してしまったときに、一緒にあやしてくれた人がいました。娘のお気に入りのぬいぐるみを落としてしまったときに、一緒に探してくれた人がいました。

娘を抱いて買い物をしていると、代わりに買い物カゴを持ってくれた人がいました。散歩をすればたくさんの人が声をかけてくれます。馴染みのスーパーには「小さい子を連れて大変でしょう」と袋詰めをしてくれる店員さんもいます。

親のありがたみも痛いほど知りました。娘を通じて知り合った友人は、わたしにとって戦友のような存在です。

「子育てって楽しい!」ハッピーなエピソードで逆風を吹き飛ばそう

虐待や育児ノイローゼ、耳を塞ぎたくなるようなニュースにクラッときてしまうこともありますが、子どもを取り巻く環境は捨てたもんじゃありません。

育児休暇が取りにくかったり、保育園の枠が足りなかったりとしくみの面での問題は尽きませんが、まずは積極的に「子どもを持ちたい!」と思えるようなしあわせなエピソードで溢れるやさしい世の中になりますように。

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家事が嫌いなぐうたら主婦。25年2月生まれのムスメと夫の三人暮らし。 育児、暮らしにまつわるネタを中心にライター業をしています。お酒とチョコレートが大好き。

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