独特なモノマネネタを始め、高い演技力が評価され、ドラマや映画、ミュージカル、CMにも出演するなど、様々なフィールドで活躍しているお笑い芸人・ザ・プラン9のなだぎ武さん。

なだぎさんが2007年・R-1ぐらんぷりのチャンピオンになり、お笑い芸人としてブレイクするまでに苦労したそうですが…

デビュー前にも様々な苦労をされていたことはご存知でしょうか?

その時のことをまとめた自伝本を出版する際…

芸人にとって、邪魔になると思ってた自分の過去…。

出典 http://www.nikkansports.com

と、ご本人が語る過去…一体どんなものなのでしょうか?

いじめられた小学生、中学生時代

小学校時代はクラスになじめないまま卒業。中学に入ると、肥満で人見知りだったことから、いじめの標的になった。

出典 http://www.zakzak.co.jp

なだぎは小学生時代から肥満児としてイジメられていたが、中学時代にはイジメが度を越してエスカレートし、なだぎの弁当に砂を入れる、殴る蹴るの暴行を加え、なだぎの顔をトイレの大便器に突っ込む等、常軌を逸した凄惨な内容になって行った。

出典 http://ja.wikipedia.org

壮絶ですね…

周りからのいじめに耐えながらもなだぎさんはというと…

そんなことをやられながらも、相手に対して心の中でツッコんでるのが楽しいとか。そういうのがちょろっとあったんで。

ここで登校拒否なんかすると向こうの思うツボみたいになってしまうのも、ちょっと嫌っていう。ちょっとした負けず嫌いもあったりとかして。そんなんもまあええやろ?と、その内飽きるやろしみたいな。そんな感じでした。

出典文化放送 大竹まことゴールデンラジオより

ひきこもり…

しかし、いじめや学校に馴染めない影響があったのでしょうか…

学生時代の大半は部屋に篭って好きな音楽を聴いたり本を読んだりする「引きこもり」だった。

出典 http://ja.wikipedia.org

あのね。知り合いに大学生のお兄ちゃんがいたんですね。その大学生のお兄ちゃんが就職するということで、その人が今まで部屋で集めてた漫画とか小説とかレコードを全部くれたんですよ。僕に。

出典文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオより

で、引きこもりが始まった頃にその本とかレコードとか山盛りになってるものを、
「ああ。こんだけ時間あるんやから、何か、この本を全部読んでみようかな?」って。

「それが今の自分に使命なんじゃないかな?」って。目標がひとつ部屋の中で出来たんですよ。

出典文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオより

あまりに引きこもっていたので親から声をかけられることさえイヤになり、そのうちに親から声をかけられることも無くなった。食事は部屋に届けてもらっていたがそれも面倒になり、部屋の窓からこっそりと出てコンビニで食べ物を買って食べるようになった。

出典 http://ja.wikipedia.org

人と関わることのないひきこもり生活を送っていましたが…

寅さんと一人旅

なだぎさんは映画好き。様々な作品を見る中で「男はつらいよ」の主人公・寅さんの影響を受け、自分の現状を変えようとある行動をしたそうで…

出演していた映画のインタビューでこのように語っています。

僕は中学2年生のときに一人旅をしたことが大冒険でした。

鹿児島です。一番最初に全く知らないところに行くのは怖かったので、鹿児島の指宿にいる祖母の所に最初は1人で行くというものでした。

本当に田舎でね、おばあちゃんになると何を言ってるのか分からないくらいなんですよね(笑)。でも、当時の僕は蜂屋と一緒で人と喋ることなかったので。

出典 http://okstars.okwave.jp

ちょっと引きこもってた時期があったので(笑)。で、自分自身に何か仕掛けをして行動を起こさんと、人と絡まない人間になってしまうと思って、ちょっと一人旅をしたんです。で、そっからずっと一人旅をするようになりました。

出典 http://okstars.okwave.jp

この一人旅をしていく内になだぎさんが変わるきっかけを掴みます。

女将さんとの出会い

家出のような形で広島の尾道へとやってきたなだぎさんでしたが…

僕が腹痛に襲われたんですよ。生ガキを調子に乗って食べちゃったので。

体調もあまり、初めての一人旅なんで緊張もあって。体調も良くなかったんで。ちょっと当たっちゃって。もうどうしようもない状態で。

出典文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオより

訪れていた神社でなだぎさんは倒れてしまいます。そこへやってきたのは…

「もう僕はダメだ。このまま死ぬんじゃないかな?」と思いながらぶっ倒れてたら、女性の方が「大丈夫?」と声を掛けてくれて。

出典文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオより

その方は旅館の女将さん。救急車の手配を始め、なだぎさんを優しくケアしてくれただけでなく、行くあてのないなだぎさんを旅館に泊めてくれます。

もう本当に疲れた体で旅館から見える広島の景色を見ながら、「なんて、人って優しいんだ!」って思いながら涙を流しながら、その日は休まして頂いて。

出典文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオより

人と触れ合うことを避けて来たなだぎさんでしたが、このままでは帰れないと、女将さんに「1日働かせてください」と、お願いして、旅館で1日お手伝いをします。

そこで…

そういうのをしてその日旅館の人達とご飯を食べて。僕ね。人と一緒にご飯を食べるっていうことも経験が無かったんで。その時、初めて笑いながら、泣きながらご飯を食べたんですよ。嬉しくて、僕ね。食のありがたさとか、人のありがたさとかそこで初めて…

出典文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオより

この尾道での経験がなだぎさんの人嫌いを直すきっかけになったそうです。

もう1人の出会い

徐々に変わっていったなだぎさんは大阪のお笑い芸人を育成する養成所・NSCへと進みますが…

尾道に続いて、大きな出会いが…

僕がお笑いの活動に真剣に取り組もうと思ったきっかけがありました。NSCに通っていたころ、ひょんなきっかけで仲良くなったMさんという女性が、こんなことを言ってくれたんです。

“芸人さんってすごい。人を笑わせることは、泣かせたり、感動させることより難しいと思うよ”、と。

出典 http://www.filesend.to

そんなこと、まったく意識したことがなかったのでビックリしました。確かに、悲しいことや感動することは、人の感情としてそれほど差はないですけど、笑いのツボは異性に対する好みと同じように百人百様です。

だからこそ、会場のお客さんからドッと笑いがきたときは、あんなにうれしいんだな、もしかしたら、これは一生をかけて真剣に取り組むべきことなのかもしれないと、Mさんのひとことが気づかせてくれたんです。

出典 http://www.filesend.to

Mさんはある日突然、“目の病気にかかって、立派な芸人になったなだぎ君の姿を見られなくなるかもしれない”と言い残して、田舎に帰ってしまいました。“きっと手術は成功するから、あきらめないでほしい。治ったその目で、僕が芸人になった姿を見てほしい”、別れ際にそう言ったことを僕は今でも忘れません。

Mさんとはその後、1度も会っていませんが、“どこかで見てくれている”という気持ちは、僕の中でずっと消えないでしょう

出典 http://www.filesend.to

女将さん。そしてMさん。2人との出会いが人として、芸人として、なだぎさんが変わっていくきっかけになったのは間違いないでしょうね。

学校に馴染めなかったこと、いじめ、ひきこもりの経験は…

決してポジティブな経験とは言いづらいものですが…なだぎさんはこの過去の経験をどのように捉えていたり、考えているのでしょうか?

例えば、部屋に閉じこもっている最中、近所のお兄さんからゆずり受けた本やCDをむさぼるように吸収していなかったら、僕が表現するものはずいぶんと違ったものになっていたはずです

出典 http://www.filesend.to

「僕自身はひとりで居るのが好きな中学生でした」と、当時を振り返るなだぎは、「学校はあまり好きな所ではなかったけど、先生や友達の行動を観察して『面白いなぁ』と思っていました」と、このころに磨きあげた観察力が、ものまねなど現在の芸に活かされているようだ。

出典 http://thetv.jp

「僕はずっとテレビが好きで、おもしろいと思うものがいっぱいあったんですけど、それを周囲に向けて表現するタイプではなかった。その蓄積を芸人になってからネタでドンと爆発させてるのかなと思います。

芸人はそんなやつが多いんですよ。ナインティナインの岡村や藤井隆、ココリコの田中とかもそう。普段はおとなしいけど、自分の土俵を提示されるとそこで爆発するっていう。蓄積してきたものを表現する、自分の居場所を探してたのかなと思いますね」

出典 http://news.mynavi.jp

「今も下品でいじわるな笑いはしたくない」と話した。いじめを受けた経験から、笑いを取るためでも、誰かを傷つけるようなことはしたくない。

出典 http://www.nikkansports.com

なだぎさんの数々のモノマネやパロディコントはその人や作品をただ面白可笑しくいじるというよりも、好きで見ていたからこそ発見したおかしさや面白さを自分なりに表現しようとしているのを強く感じます。

もしつらい状況にいたら…

最後に。学校に馴染めなかったり、いじめられている人へ対して、なだぎさんはこのように語っています。

どうも、なだぎ武です。

「今、君に伝えたい思い」。「自分の価値観で、何かに頼る」。

私もいじめられていた経験がありまして、殴られ蹴られ色々なことをされました。

友達を作ることもなく、自分からしゃべりかけることもなかったので、本当に一人だったんですね。

出典 http://www.ntv.co.jp

その中で、自分はテレビが大好きだったので、テレビを見ている時がすごく安心しているなってことに自分で気づいたんですよ。

その中で、いじめの行為を受けていても、これが終われば家に帰って楽しいテレビが見られるんだというようなところで気を紛らわせて帰って自分でテレビを見ながら楽しんでいたというのもあるので。

それが例えば大人になった時にあの時培われていた趣味が大人になってこうやって生かせるようになったんだという。

出典 http://www.ntv.co.jp

そこにつながることもあるので、けして最終的に自分にあきらめることなく何か一つ自分の中で自分の頼れるものを作るとそれが自然に自分の力になるので。

一つそういうものを作って自分の力にしてほしいなというのがあります。

出典 http://www.ntv.co.jp

そうですね。本当にあの、人に頼ることというか。「人に頼って良いんだよ。」っていう安心感を伝えたいというのはありますね。

出典文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオより

経験者として、今、悩んでいる人へ語りかけたいという気持ちが見えてきますね。

「辛い経験も糧になる」と言いますが、なだぎさんの場合は間違いなく、そうなのだろうと思えてしまいます。

なだぎ武さんの公式ブログ

なだぎ武さんのTwitter

この記事を書いたユーザー

シーブックたけのり このユーザーの他の記事を見る

テレビ・芸能・Twitterネタを中心にまとめています。よろしくお願いします。
一応、ライターみたいなこともやっています。
Twitterアカウント@nsbtakenori

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス