記事提供:cataso

“汚部屋住人”は決してダメ人間ではありません。アイドルなのに部屋がものすごく汚いとか、近隣住民に迷惑を掛けているゴミ屋敷とか、そういうイメージが誤解を与えているのだと思いますが、人格的にはむしろ尊敬に値する人が多いようにすら私は思います。

今回はそんな誤解を払拭すべく、また汚部屋住人が自分を責めることなく善い方向に向かう一助となればという思いで、私の思うところを書いてみたいと思います。

1. 汚部屋住人はキレイ好きで几帳面

意外に思われるかもしれませんが、汚部屋住人はキレイ好きです。

テーブルの上にモノがわんさと積んであってもその一角だけは除菌シートで拭いてキレイな状態をキープしていたり、無造作に積み上げられているように見える衣類は洗濯済みとそうでないものが明確に分けられていたりします。

テレビ番組など見ていますと、汚部屋住人の職業が清掃業と紹介されて出演者や視聴者から驚かれるようなこともありますが、これも典型的な例と言えるでしょう。

汚部屋と言うほどではなくても片づけが苦手な人は基本的にものすごく几帳面で、本当は徹底的にやりたいという思いがあります。だから簡単にキレイになることは徹底的にやるのですが、手に負えないところは目をつむってしまっているだけなのです。

そしてそれは第三者的に見ると、どうも汚い部分は無意識に視界に入らなくなってしまっているようです。

汚部屋住人がキレイ好きであることを自認していることは多いですが、その原因が几帳面すぎる性格であることを理解している人はほとんどいません。部屋全体の写真を撮るなどして客観的に把握してみると良いでしょう。

2. 汚部屋住人はあらゆる可能性を考えるスーパーマン

小学校の算数が分かると言う人と、人類が未だ答えを発見したことがない難題が解けずに悩んでいる人、頭が良いのはどちらでしょうか?

おそらく後者だと思うのですが、汚部屋住人はまさに後者のような人です。簡単なことができないわけではなく、難しく考えすぎているわけでもなく、前人未到の領域に踏み込んでしまっているのです。

汚部屋住人には心配事が多いように思います。天災、電磁波、病気、カビ、停電、事故などなど。そういった心配事に備えてモノにゆとりを持ち、モノの予備の予備まで持とうとします。

また、経済性や環境についてもよく考えて行動します。この服は娘がいつか着るかもしれない、この雑誌は10年後にプレミアがつくかもしれない、この袋は何かに使えるかもしれないといった具合に。

こういった心配や可能性については私が何かアドバイスしたところですぐに魔法が解けるわけではないのですが、強いて言えば、モノよりもその人自身が持っている輝きに気付いてもらいたいと思います。

3. 汚部屋住人は自分のことより他人のことを優先する

私が汚部屋住人に対して特に素晴らしいと思うのは、いつも周りの人のことを考えていることです。犠牲的と言えるほどに、自分のことよりも他人のことを考えて行動します。

これはあの人に似合うかもしれないと思って取っておく。お金に余裕があるわけでもないのに頼まれたらついつい買ってしまう。

そうして自分以外の人のために身の回りのモノが増えていってしまうのです。また、家の外で気を遣いすぎ、動き回りすぎることで、家に帰っても片づける元気が出てきません。

つまるところ、汚部屋住人は人が良すぎるのです。それはとても素晴らしいことなのですが、もしそのことで落ち込むようなことがあれば、ちょっと他人のことはお休みして自分のことに時間やエネルギーを使うようにしましょう。

以上、非常に簡単ではありますが、汚部屋住人の傾向と対策について紹介しました。

汚部屋住人には本当は片づけたいのにできなくてもがいている人と、別に片づけなくても構わないと思っている人がいますが、決して自分の考えを持っていないわけでも感覚がおかしいわけでもないのですね。ちょっとしたボタンのかけ違いのようなものなのです。

(著:芝谷浩/cataso専門家ライター)

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