冗談は通用しない!厳格な数学教師

アメリカ・ロサンゼルスのカソリック系男子高校で教壇に立つジム・オコナー先生はその厳格な教育姿勢で生徒には畏れられていました。

「学校は楽しい場所じゃないと」って意見は我慢ならないね。学校が楽しい場所だったらそれは素晴らしいけど、そうじゃないからね。

出典 https://youtu.be

ベトナム戦争にも参加したこの教師はいつでも姿勢を正し、冗談を言うときですら真顔なため生徒たちは笑うことを忘れてしまうほど。まだ彼をよく知らない新入生は「意地悪な先生」と誤解してしまうこともありますが、その授業スタイルに慣れるとともに生徒達もただ古風な教師なのだと考えるようになりました。

しかしある生徒が献血のため訪れた病院で、オコナー先生の意外な一面を知ることになります。

病院の有名人「赤子使い」

オコナー先生の教え子、パット・マックゴールドリック君は献血のため病院を訪れました。対応をしてくれた病院の職員に高校の名前を告げると、「あら、じゃあジム・オコナー先生を知ってるでしょ。彼は本当に素晴らしい人ね。」と次々にあの厳格な数学教師への賞賛の言葉を聞かされました。

実はオコナー先生は生徒達の知らないもう一つの顔があったのです。それは、病気の赤ちゃんを頻繁に訪ねることができない家族の代わりに抱っこをしてあやすボランティア。

どんな赤ちゃんもオコナー先生の胸に抱かれれば直ちに安心し、スヤスヤと眠りにつくことから「Baby Whisperer(赤ちゃんを大人しくさせる人。Whispererは猛獣使いの様な意味)」というニックネームで知られる有名人だったのです。

未婚・子ども無し教師が20年続けているボランティア

オコナー先生が病院に行ったきっかけは献血でした。血液型Oマイナスのオコナー先生の血液は重宝され、現在までの間に327リットルもの献血をしてきました。その貢献を称えて病院にはオコナー先生をトップとする献血者の名前が掲げられています。

献血のため頻繁に病院を訪れていたオコナー先生はその度に赤ちゃんを抱っこしてあやすボランティアを目にします。遠方に住んでいたり仕事が忙しく、入院中の赤ちゃんを毎日訪れることのできない両親の代わりをするこのボランティアに興味を示したオコナー先生は病院のスタッフの勧めもあり、自らも参加。二十年間、週に数回はボランティアとして働いているのです。

結婚したことも無く、子供もいないオコナー先生ですが赤ちゃんたちは彼に抱っこされると自然に大人しくなり、微笑んだりすぐに眠りについたりと知られざる天性の才能を持っており、病院の職員達はオコナー先生抜きの病棟は想像できないと言うほど絶対的な信用を得ているのです。

偉大な人こそ多くを語らないもの

生徒達はどちらかというと不人気だったオコナー先生の意外なもうひとつの顔に驚きを隠せず、その厳格さの裏に隠された温かい人柄に教師としてだけでなく人として尊敬の念を抱いています。

人は見かけによらないと言いますが、確かに愛想の良くない寡黙な人は誤解されやすいもの。しかし自らの業績を大々的に広めようとするよりも、オコナー先生のように黙々と信念を貫き行動する人こそが、真の偉人なのではないでしょうか。

あなたが苦手だったあの先生も、ひょっとしたら誰も知らない心優しい「裏の顔」があったのかも知れません。

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