火事で母親と息子三人を失った男性

2014年のクリスマス、リッキー・ハリスさんは息子達を連れて一人暮らしの母親を訪れました。夜には自宅へ帰る予定でしたが、息子達はせっかくのクリスマスの夜にお婆ちゃんを一人にしたくないからと祖母の家へ泊まることにしました。そしてその夜、悲劇が襲いました。

リッキーさん達の自宅はほんの数軒隣でしたが、早朝に起こった火災の火の手は凄まじく、リッキーさんの母テリーさん、そして14歳のケニオン君、11歳のブロデリック君、9歳のブレイロン君は必死の消火活動の甲斐も無く全員亡くなってしまったのです。

炎と放水で破損した家族写真

一夜のうちに愛する家族を三人同時に無くしたリッキーさんの悲しみは癒えることなく、親族や友人達は陰ながらそんな彼と妻トレイシーさんを支えてきました。ある時そんな友人のうちの一人、マイケル・エモンズさんがガレージに並べられた200枚以上の家族写真に気づきます。

リッキーさんの母テリーさんの自宅にあった写真達は火災の影響で酷い損傷を受け、もう会うことのできない家族のせめて写真だけでも残すことはできないかと考えたマイケルさんは、デラウェア大学にある美術品の修復・復元を専門とする部門にコンタクトを取ります。

学生たちによる必死の復元作業

偶然にも、大学の責任者は写真の復元を授業の題材とする準備をしている最中でした。マイケルさんからの要請を受け急遽授業内容は変更され、リッキーさんの家族写真の復元が学生たちのプロジェクトとなったのです。

作業中に涙ぐむ学生もいたというこの大切な遺品の復元作業は昼夜、週末を問わず進められ、とうとう今月作業が完了し、リッキーさんの元に復元された写真が届けられました。

唯一の思い出を手に...

リッキーさんと妻トレイシーさんは学生たちの努力と多くの人々の思いやりに感謝の言葉を述べていますが、その心境はまだ複雑な状態です。

"When I look in their eyes in those pictures, you see them like physically, like I am looking at you guys, I can grab you guys, but I can't grab them."

「写真の中の彼らの目を覗き込むと、まるで実際に目の前にいる姿を見つめているような気がするんだ。でも、もう触れることはできない。」

出典 http://www.mirror.co.uk

最愛の家族を4人も同時に失った悲しみは簡単に癒えるものではありません。それでも、せめて写真でも愛する子供達と母親の姿を見ることで、思い出だけはリッキーさんとトレイシーさんの元にいつまでも残されている。

お二人が、これから先支えあって強く生きていく為の慰めになることができたら...学生たちの、そんな気持ちは伝わったに違いありません。

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