記事提供:カラパイア

サラダを食べる時にちょっとひるんでしまうかもしれない研究結果が報告された。一部の植物は、生きながら食われている自分を感じており、中には自分を襲っている生物の種類まで認識するものもいるらしい。

ミズーリ大学の研究者が行った調査によると、キャベツと同じアブラナ科に属すシロイヌナズナが、虫に食べられている自分を認識しており、食べ方と唾液から自分を食べている昆虫を認識したという。

「自らの体の一部である葉を、幼虫によって食べられた場合と、アブラムシによって吸われた場合に、植物の反応が異なっているのです。植物は明らかに昆虫を見分けることができます。まるで自分を襲っているのが誰なのかを本当に”知って”いるかのようです」。とミズーリ大学のヘイディ・アッペル教授は話す。

アッペル教授は、キャベツと同じアブラナ科に属すシロイヌナズナを、モンシロチョウの幼虫とビートアワヨトウに与えた。教授は以前から、虫がシロイヌナズナを食べるとき、ナズナは噛む動作と唾液からその生き物が蝶であるか、幼虫であるか認識できると推測していたのだ。また、複数の虫が同時に葉を食べていたとしても、ナズナは個々の虫を区別できるとも考えていた。

この説を確かめるために、昆虫にかじられたシロイヌナズナを採取し、遺伝子を抽出し、それを冷凍した。植物は、スパイシーな風味や腐った臭いを出したりするなど、様々な手段を用いて自分の身を守ろうとするが、こうした防御行動は遺伝子上に発現するのだ。

シロイヌナズナを食べるモンシロチョウの幼虫

遺伝子の分析結果から、シロイヌナズナは幼虫の唾液を認識し、それによって相手が蝶であったときとは異なる防衛メカニズムを発揮することが判った。さらに幼虫の種類によっても、反応は異なっていた。これはナズナが自分を食べているものの正体を知っていたことを表している。

アッペル教授は、この発見が生来的に害虫駆除が可能な植物の繁殖に繋がり、農薬の散布に換えることができたらと期待している。

出典 YouTube

今回の研究は、アッペル教授が昨年行った研究である、「植物は摂食音など付近の音を特定可能で、これによって周囲の脅威に対応する」。という結果に基づき考案されたものだ。

その研究ではシロイヌナズナに幼虫を乗せた後、レーザーや小さな反射材を使って、摂食する幼虫に応じて震える葉の動きを計測した。それから、一方のグループのナズナには摂食振動を再生し、他方のグループは無音状態にしておいた。

その後で幼虫に両グループのナズナを食べさせると、摂食振動に暴露したグループでは幼虫が嫌うマスタードオイルの産生量が多かったことが判明した。

注目すべきは、穏やかな風の音や、幼虫の摂食振動と音響特性が似ている別の虫の音などに暴露させても、化学物質による防御反応が増加しなかったことだ。これはナズナが環境中にある一般的な音源と摂食振動を区別できることを示唆している。

via:dailymail・原文翻訳:hiroching

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