「カルジェル」のシステムを日本に持ち込んだ第一人者

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田賀美鈴さんをご存知ですか?今や広く楽しまれるようになったジェルネイルの「カルジェル」を持って帰国され、広く普及した方です。カルジェルシステムの総本部「MOGABROOKネイルアカデミー」の校長先生もされています。

美大を卒業後、イギリスに留学。ジェルネイルが主流のヨーロッパでCalgelと出会う。その後、Calgelと共に日本へ帰国。全世界のCalgel教育の現場で採用されている施術者向けマニュアルを手がけるなど、世界中で最も注目されているネイルアーティストの1人。

2002年のMOGA・BROOK設立以降、各界の著名人をクライアントに持つほか、様々な媒体で連載も多数掲載。Calgelのトップ指導者として活躍中。

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カルジェルとは??

ジェルネイルの一種類。「ネイリスト」というだけでは取り扱えないジェルシステムが「カルジェル」です。

カルジェルの層は、ガス・パーマブルシステムで地爪の蒸散作用を妨げません。そのため、地爪とジェルの間に水分が溜まってジェルが剥がれることが少なく、長い期間(3、4週間)美しい状態を保つことができます。 また、カビの心配もほとんどありません。

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カルジェルは技術のクオリティを保つため、カルジェル講習を修了した方のみ扱うことができるソークオフジェルネイルシステムです。

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ジェルを塗る前の地爪へのバッフィングは最小限に止め、プライマーを必要としないのでファイリングや強い薬品によるダメージがありません 。

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どんなに経験のあるネイリストであっても、カルジェルの規定講習を終えた方でないと正規購入できない商品がカルジェルです。

道具は筆一本。コミュニケーションとして描いたネイルアートが度肝を抜く

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論文を書くのに英語を早く上達させたいと、なんとか現地の人ともっとコミュニケーションをとれないか思案していたとき。ふとネイルアートのことを思い出したのです。早速ホストファミリーに、「ネイルアートを練習させてほしい」と声をかけてもらいました。

そうして、イギリスで生活し始めてまもなく、部屋に来てもらったホストファミリーの友人達にネイルアートをしつつ英語で会話をするようになったのでした(英語は上達しました)。

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あまりの上手さに、ご近所の方からネイルサロンでのアルバイトを紹介された田賀さん。

サロンのボスいわく、この町ではほとんどのお客様が単色塗りかフレンチをリクエストされるとのこと。アートは珍しいのでお客様がきっと興味を持ってくれるはずと、週末にアルバイトさせてもらえることになりました。

当時はまだネイルテクニシャンとしての訓練を受けていなかったので、先輩が仕上げたカラーやフレンチの上に、アクリル絵具でアートを描くことからお仕事が始まりました。

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田賀美鈴さんが描くレースネイルの均一さや繊細さは、誰も真似ができないと言われています。愛用の筆を1本と、愛用の墨汁を一色。それだけを使って、数分で数cmの爪の上に描く手書きレースは、まさに圧巻の一言です。

爪の上にアクリル絵の具で絵を描くアルバイトをスタート

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突然にやってきた「爪に絵を描く日本人」を、温かく見守ってくださったサロンのお客様のことはいまでも鮮明に覚えています。小花などの控えめなアートが圧倒的に人気でしたが、ユニークなリクエストを出すのを楽しみに来店するお客様も増えました。

Aさんは座るなり「Outrageous, non conservative(奇抜で、保守的じゃないアート)」と一言。Pさんは「10本の爪に全部違うお花」、Eさんは自分が飼っている「双子のウェストホワイトハイランドテリアを描き分けて」、Gさんは「私の部屋のカーテンについているレースの模様を」。

難しいアートもありましたが、「あなたなら描けるでしょう」と思ってくださっているからこそのリクエスト。お客様がずっとリクエストを出し続けられるように、もっともっと技術を磨いていこうと思ったものです。

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墨汁の黒を大切にしつつ、アクリル絵の具でも様々なアートを生み出します。

運命のジェル「カルジェル」に出会う

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シールなどは一切なし。全て筆1本で描かれています。

ある日サロンのボスが、いつになく上機嫌でやってきました。聞けば、まだイギリスで使われていない「画期的なジェル」を手に入れたとのこと。「このジェルはネイルの常識を覆す」とえらく意気込んでいます。

へえ~、なに、何、とみんなも興味津々。黒の容器に金のロゴで「Calgel(カルジェル)」と書かれていて、とりあえず見た目は高級そうです。ふたを開けてみると、あれ?匂いがほとんどしません。

「これはねえ~、溶液で落とせるジェルなんだよ!しかもクリアジェルだけじゃなくて、カラージェルもあるんだよ!だからジェルでカラーリングできるんだよ、ネイルカラーと違って乾くまで待たなくてもいいし、薄付きなのに長持ちするんだって!」

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薄付きで臭いもなく、乾く時間を待たなくていいジェルネイルシステムは当時、とても珍しいものでした。ジェルネイルの常識を覆したと言ってもいい程です。

レース以外もとても繊細なアートです。

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またこれまでよりもネイルが長持ちするようになったので、お客様の大半は1週間ほど来店期間を伸ばし始めました。そしてその空いた1週間に新規のお客様がご来店するようになりました。つまりサロンが活発に回りだしたのです。

この新システムのPRにボスが使った費用は表に出す看板2つ分だけ。新規のお客様は、ほぼすべて常連のお客様に連れられてサロンにやってきたのでした。結果はサロンの帳簿ではなくまずお客様の爪の上に現れるのですから、お客様たちは施術者よりも先にこのジェルシステムの良さを実感していたのでしょう。

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同じ教育を受けた技術者が、同じ知識の元、一定の技術を提供することのできる「カルジェル」は瞬く間に広がっていきます。


「ジェルを溶かして外す」から爪の傷みもほとんどなく、確かな技術の元施術が受けられるのだから、人気になるのは当然ですね。

ネイルだけではなくダチョウの卵にもアート

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大小関係なく、様々な色が重なりあっています。
機械ではなく、人間の手から織りなす模様の繊細さに、ただただ驚くばかりです。

技術と経験をお土産に日本に帰国

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スーツケースにカルジェルを詰めて帰ってきたのは2001年の11月。福井県の実家に落ち着き、まず取り掛かったのは「和訳」でした。これまで英語で書き溜めてきた実技メモ、ネイルアートの講習用資料、爪解剖学や病理学に始まり、カルジェルのマニュアル、商品カタログ、試験の採点表、商品の成分名など、宿題はギッシリどっさり。

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病理学の和訳はもっと大変で、例えば爪が緑色に変色してしまう「グリーンネイル」。イギリスでもらったマニュアルには「Pseudomonas bacteria」と書かれていました。実家にあった家庭向けの医学書で「Pseudomonas bacteria」は「緑膿菌」とわかったまでは良かったのです。

しかしマニュアルの説明には「This is green fungus infection」となっているではありませんか。む?

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今でこそ、みんながわかりやすいように細かく解説されているカルジェルのシステムですが、一番最初に日本に持ち込んだ田賀さんの努力の上に、あの教科書があるかと思うと感慨深いです。

私がジタバタしている間に、社長と元MOGA社員のMさんは着々と会社設立の準備を始め、ほどなくして「オフィスは原宿だよ!」と連絡がありました。原宿?ああ、あの修学旅行で行ったとこね。

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日本での「カルジェル」がスタート

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そしていよいよ、日本のジェルブームの先駆けとなったカルジェルがスタートします。
こんなにブームになるなんて、この時の田賀さん達は気付いていたのでしょうか?

サロンへのお客様は、社長とM さんのご友人たちがまずご来店いただくようになりました。日本ではまだ新しいCalgel を知っていただくためにはとにかくたくさんのお客様にお試しいただくことです。

新規のお客様にお会いできる期待と同時に、私は緊張もしていました。自分のテクニックには自信がありましたが、この高温多湿の日本のこと。イギリスで長持ちしたからといって、日本でもそうとは限りません。

とにかく衛生には気をつけて、甘皮周りをきれいにし、基本に忠実に丁寧に施術を行いました。

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使った人ならその違いがすぐわかる「カルジェル」

私たちはあるヘアサロンをご紹介いただき、そのサロンのマネージャーさんの前でプレゼンをさせてもらえることになりました。すでにそのサロンで使用するジェルは決まっていましたが、ダメ元で。

ご来店したお客様がすぐに気付かれる特徴はとにかく「臭わない」ことと「爪表面を削らない」こと、そして「自然なつけ心地」です。果たして、マネージャーさんはすぐにこう言ったのでした。「このジェル、臭わないのがいい。お店で使ってみます。スタッフ12 人の教育をお願いできますか?」

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画期的なジェルネイル「カルジェル」が日本中に広まっていきます

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その後の日本における「ジェルネイルブーム」はご存知の方も多いはずです。今では100種類を越えるジェルネイルが存在していますが、カルジェルの教育方針は変わらず
規定講習の元、正しい施術方法を学んだネイリストのみの取り扱いとなっています。

世界中のカルジェルネイリストの教育の為に飛び回る

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田賀さん手書きのQ&Aは田賀さんのFacebookでも見ることができます。一度教育を終えたネイリスト達がサロンワークデビューしてからも、つまずくことがないよう、又、技術を忘れてしまわないよう、日本だけでなく世界中を飛び回る田賀さん。

田賀さんのセミナーはいつもキャンセル待ち

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学び終わってもつまずくことのないよう、しっかりとしたサポートシステムがあるからこそ「カルジェル」はネイリストに愛され、ネイリストに愛されるジェルシステムだからこそ、これだけのブームになったのだろうなぁ、と思います。

こんなネイルももちろん下書きはなし!

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筆一本とカルジェルを持って世界を飛び回る田賀美鈴さん。今後の活躍からも目が離せませんね。日本人の職人魂ってやっぱり素晴らしいです。

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