3月11日。あれから4年です。私の住む地域も内陸は相当な被害が出ました。あの当時発見したこと、感じたことを、当時役に立った物や良いと感じた行動などを交えながら振り返ってみます。

突然の出来事

4年前の3月11日。あの頃は、私と夫が2人同時に失業し、一変した生活の立て直しを始めたばかりでした。

私はどうにか本業が戻り始め、夫は知人の紹介で建築現場のアルバイトに出ていた頃です。

いつもよりやや遅めに愛犬と散歩に行き、帰宅してテレビを見ながら遅めの昼食を用意している時に、地震速報が入りました。

画面には東北の地図が出ていました。数日前から東北を中心に細かい地震が続いていた頃で、私は『こっちも少し揺れるな』程度でのんびり料理を始めました。そう、その瞬間は、軽く揺れてすぐに収まる、いつもの軽い地震だと思っていたのです。

揺れがどんどん強くなり、いつもと違う事を察知した私は、急いでガスを止め、愛犬にリードを付けて離れない様にしてから、いつでも避難できるよう、玄関を開けました。

貴重品とコートを取りに二階に上がったものの、階段が下りられません。凄い揺れなんです。手すりに掴まり、どうにか下りてから愛犬を抱え、外へ。隣の空き地には、近隣のマンションの住人が避難していました。

落ち着いたタイミングで家に入ると、電気は使えなくなっていました。二階の部屋では棚から落ちた物で滅茶苦茶です。一眼レフカメラは幸い大丈夫でしたが。倒れそうなものを全て床に下ろし、仕事道具のパソコンを車のトランクに入れ、手巻き充電のラジオを持ってまた外へ。何度も余震が来ていたのです。

ラジオの情報では、私の住む地域は震度6を超えていました。この時点で私は、ここが一番被害が大きかったと思っていました。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

実際、私の住む地域は、線路が歪み、道路は壊れ、液状化する所もあったりと、陸路での移動が困難な箇所がしばらくありました。

一面の星空

電気が使えない状態で、初めて状況を把握したのは、夕方4時頃。車のテレビで見たニュース映像でした。知人の住む町が、津波で飲み込まれていく映像は、本当のものとは思えませんでした。


夫は、幸いその日は安全な現場での仕事のようで、地震後に連絡が取れ、家に向かっていました。余震が続く中、愛犬と電気の無い状態で過ごす準備を始めます。備蓄していた非常食を出し、キャンプ用のライトをキッチンに吊るし、長時間用のろうそくを点け、水を張ったボウルに立てました。

夜になっても、外に出ている人は結構いましたね。皆不安だったようです。夫の帰宅を待ちながら外に出た時、驚く光景が目に飛び込んできました。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

空が、星が驚く程明るいのです…。

あまりにも幻想的で、愛犬とずっと空を見上げていたのを覚えています。私たちは便利さと引き換えに、こんな美しいものを見えなくしていたんだ、と切なくなった夜でした。

人と人とのつながり

翌日から、また我が家の生活は止まります。夫はまたバイトすら失い、私の仕事も止まり、街に出れば物が売っていません。備蓄の飲料水や非常食で繋ぎ、簡易トイレを使い、いつでも避難できるよう、普段着で寝る毎日。

ガソリンを買う為に、二つぐらい先の角まで繋がるほど行列ができました。そのうち近所のスーパーでお肉を売る、牛乳を売る、などの情報が入り、近所の人と教え合って買いに行くようになりました。

でも、おかしなものですが、買い物に並ぶ人達は何故か皆元気でしたね。そればかりか、普段なら言葉も交わさない知らない人達が、水の節約の仕方や、火を通さないで作れる料理のレシピ、ほかにも電気に頼らない生活の知恵など、列で隣り合った者同士が年齢性別を問わず、皆で情報交換しあい、温かく声をかけあっていたんです。

『ああ、この国は大丈夫!』

そう感じた311でもありました。

当時実際に役にたったものと行動

■被災当日
◎飲料水2ケース(1ケースは東北への救援物資に寄付しました)
◎非常用トイレ(袋に入れて使う凝固剤、可燃ゴミに対応したもの)
◎手動充電のラジオ
◎パンの缶詰(何もせずすぐ食べられるもの)
◎キャンプ用のライト(つり下げタイプ)
◎長時間用のろうそく


【身の周りの二次災害を防ぐ】

私は、最初の大きな揺れが収まった隙に家の中を見廻し、まだ倒れていない大きなものや棚の上にある重いものを全て床に下ろしました。これは、次の揺れで落ちて破損したり、自分や家族のケガを防ぐ為です。長いものは横に寝かせ、壊れやすそうなものはテーブルの下や車の中などに避難させました。

【落ち着いた隙に荷造りする】

一瞬で家屋が倒壊したり、出入りが困難になった場合は難しいですが、うちのように家屋は大丈夫だった場合、揺れが収まった隙に簡単な着替えなどを荷造りし、いつ避難指示が出てもいいように備えておくと良いと思います。持ち出しが必要な荷物は全て玄関や車にすぐ移動させておきました。

【備蓄しておいたが実際は難しかった物】
◎水またはお湯を入れて食べるご飯
(馴染みのない食感と、水が無いと意味がなく、後日お試しで食べた程度)

震災後、新たにしている事

◎すぐに食べられるタイプの非常食と使い捨てトイレは、自宅だけでなく、車にも一部積んでいます。外出中に被災したり、万が一非常食、防災グッズを取り出せない状況になっても安心です。車に限らず、外の物置などに分けて置いたり、近隣の方とシェアできるようにしておくと安心です。

◎外出時に被災しても大丈夫なように、簡単な非常食(ビスケット等)をバッグに携帯する事も気をつけています。長時間や遠方への外出時にはペットボトルの飲料水も入れています。

◎私は普段ブーツやぺたんこ靴なので安心ですが、女性の方は折りたたみの軽いぺたんこ靴を携帯したり、オフィスにスニーカーを置くのもいいと思います。徒歩帰宅を余儀なくされる場合に足元が安全だと体力保持にも繋がりますよね。

この記事を書いたユーザー

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音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。8歳下の夫と愛犬の気ままな3人暮らし。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

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