イスラム刑法の処罰・キサースとは

キサース(قصاص)は、イスラーム刑法に定めのある刑罰のひとつで、裁判官の監視の下、被害者が蒙ったのと同様の苦痛を加害者に与える刑罰(同害報復刑)である。具体的には殺人や傷害に対して適用される。

出典 http://ja.wikipedia.org

硫酸をかけられ目と耳を失った男性

2009年8月、イランのゴムに住むダヴード・ロシャニアイさんは硫酸を顔にかけられ片目と片耳を失いました。ハンサムだった彼の顔は見る影も無く、現在は包帯と眼帯を常に装着して暮らしています。

ダヴードさんを襲った犯人は裁判の結果イスラム刑法のキサースによって被害者の様に目と耳を失うことを言い渡され、今月3日その手術か実行されたと報道されています。

出典 http://www.dailymail.co.uk

*被害者ダヴード・ロシャニアイさん

目には目を、歯には歯を

ハミッド・Sとだけ発表されているこの被告は医師によって左の眼球と耳を切除する手術を受けました。とある報道によると被害者ダヴードさんによって決定された被告への処罰は両目の眼球を取り除くことで全盲となること。しかし右目の手術は延期されたと報じられています。

受刑者にはこの処罰の他に被害者への賠償、更に10年の実刑判決が下されています。

人権保護団体からの批判の声

この報道を受けて死刑制度の廃止などを求める人権保護団体アムネスティ・インターナショナルはイラン当局によるキサースの残虐性を訴え抗議のコメントを発表。キサースは人権を無視しており、罪を罪で報いることが正義ではないとしています。

アムネスティ・インターナショナルとは

国際連合との協議資格をもつ、国際的影響力の大きい非政府組織(NGO)である。国際法に則って、死刑の廃止、人権擁護、難民救済など良心の囚人を救済、支援する活動を行っている。和名は「国際人権救援機構」。

出典 http://ja.wikipedia.org

出典 http://www.mirror.co.uk

*キサースにより処刑される前の殺人犯(2007年)

被害者の心情・犯罪者の人権、罪を罰する方法の正解は

もし自分がこの被害者の立場になったとしたら、あなたならどんな処罰を望みますか?
顔面は崩壊し、決して素顔で外には出られず、襲撃の恐怖によるトラウマと闘いながら、犯人への抑えきれない憎悪を抱つつ一生過ごさなければならないかもしれません。

その心情は想像もつきませんが、これだけ厳しい処罰が存在しても無くならない凶悪犯罪。その根底にあるものを解決しなければ、悲劇は繰り返されるのではないでしょうか。

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