4月から一か月の間、京都は祇園で行われる「都をどり」。関西では東大寺のお水取りと並ぶ、春を告げるイベントとして有名です。京都中の舞妓さんや芸妓さんが勢揃いするとあって、近年は外国人観光客にも人気。毎年新調される揃いの衣装に身を包み、京舞いを披露する舞妓さんや芸妓さんの姿は、和装の宝塚歌劇団といった趣で圧巻です。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

都をどりは京の四季をテーマに、8つの場面で構成されています。今年は琳派の始祖・本阿弥光悦にちなんだ、「花都琳派染模様」(はなのみやこりんぱそめもよう)がテーマです。琳派の華やかな絵にも負けない、きらびやかな舞台になりそうです。

会場が有形文化財

「都をどり」が行われる祇園甲部歌舞練場は、一力(いちりき)にもほど近い、お茶屋街の中にあります。かつてはお茶屋街だった風情ある町並みの中でも、とりわけ立派な木造二階建ての建物が、祇園甲部歌舞練場です。

ヴーヴ・クリコのイベント会場にもなるなど、今ではずいぶん敷居が低くなりました。かつては特別の日を除いて、一般人が足を踏み入れることはまずない場所でした。庭の枝垂れ桜も美しい、お花見の時期にあわせて訪れるのもおすすめです。池泉回遊式の落ち着いた庭は、隠れた名所です。

京友禅の衣装は「都をどり」のために毎年新調される。

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(画像は京友禅のイメージ画像で、実際に使用されたものではありません)

桜舞い散る柄は毎年同じですが、その年に演じる演目に合わせて毎年新調される、大変贅沢なものです。総踊りで披露される衣装は、都をどりが開始された時から京友禅の老舗・岡重の誂えによるもの。会場では過去の総踊りで使用された華やかな衣装も見ることができます。「身に纏う芸術品」を、間近に見るチャンスです。

近頃の舞妓さんはレベルが高い。

外国人観光客も増加し、歴史都市京都を彩る”キャスト”として、宴席以外へも活躍の場を広げている舞妓さん。近年は縁故に頼らず、インターネットでも舞妓さん希望者を広く募集しています。

ちなみに、舞妓さんは所定の修業期間を終えた後に、芸妓さんへとクラスチェンジします。また舞妓さんと芸妓さんでは、着る物も髪型も髪飾りも違います。都をどりでは、そんな芸妓さんによる茶道のお点前も披露されます。

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先頭を歩く芸妓さんは、舞妓さんよりも袖の短い着物です。舞妓さんは地毛にかんざしをさしますが、芸妓さんはかつらです。ぽっくりを履くのも舞妓さんだけです。

都をどりにアルバイトで参加するという方法も

祇園祭や時代祭といった、京都を代表する他のイベントと同じく、都をどりもアルバイトスタッフによって支えられています。華やかな衣装に身を包んだあでやかな表舞台よりも、女の火花が飛び散ってるかもしれない舞台裏により興味がある。

そんな方には、裏方での参加もおすすめです。着物がひとりで着られるようになる、お茶席でのお運びさん以外にも、いろいろな職種がそろってます。

中断期間をはさみながらも100年以上続いてきた、伝統的なイベント都をどり。伝統を支えているものを垣間見る、そんな経験もたまにはいかがでしょうか。

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とある地方都市在住の暇な人です。おかたいところとばっかり縁があった反動で、すっかりゆるふわ好きになりました。リラックスして楽しめる、そんな情報をお届けしたいと思ってます。

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