赤いアザに被われた娘

18ヶ月のハニーレイ・フィリップスちゃんの母親、タニアさんは娘が生まれた日をこう振り返ります。

"She’s struggled to breathe when she was first born and was rushed to the special care unit. When I went to see her she was just lying in a little incubator and that’s when I saw it. It broke my heart. I just sobbed and sobbed knowing my baby was going to permanently marked for the rest of her life. Like any Mum I didn’t want her to be different. I wanted her to be exactly the same as every other healthy child. And as much as the birthmark isn’t dangerous I knew it could have a huge impact on the rest of her life."

「ハニーレイは生まれた時、呼吸がうまくできなくて集中治療室に運ばれてしまったの。私が見に行った時には保育器に入れられていて...その時この子のアザに気づいたの。この子は一生このアザを持ったまま生きなければならないのだと思うと、涙が止まらなくて泣き明かしたわ。

どんな母親も、我が子に他の皆と同じでいて欲しいものでしょう。私もハニーレイに他の健康な子供達と同じ様に育って欲しかった。アザは健康には害が無いけれど、この子の人生に大きな影響を及ぼすかも知れないと思ったの。」

出典 http://www.mirror.co.uk

ハニーレイちゃんの右足のつま先から背中までは赤いアザに被われています。とても愛らしい彼女ですが、タニアさんは世間の好奇の目に娘が傷つかないよう、外に出るときは長ズボンやレギンスを履かせていました。

しかしながら、もちろん親であるタニアさんと夫のアダムさんにとっては世界一美しい我が娘。二人はハニーレイちゃんに「あなたはとっても可愛い。」と毎日繰り返し言い続けてはキスの嵐を浴びさせ、愛情たっぷりに育ててきました。

両親の心配をよそに日々すくすくと育っていくハニーレイちゃん。その姿にタニアさんもアダムさんも安心し、例えアザがあってもそれを恥じたりせず、良い意味で自分は特別なのだと娘に感じて欲しいと考えるようになりました。

しかし、ある日とうとうタニアさんが一番恐れていたことが起こりました。

世間の好奇の目

昨年のある夏の日、タニアさんはハニーレイちゃんを連れて出掛けました。その時、一組の年配の夫婦がハニーレイちゃんの足を凝視しながら、ヒソヒソと話しているのに気づきました。

ハニーレイちゃんが生まれてから初めて素足を出して外出したこの日、タニアさんは自身の悪夢が現実だったことを思い知らされたのです。

'People are cruel without even realising. And I knew if adults could be that insensitive, then kids at school would also be unintentionally mean.'

「他人は悪気が無くても残酷になりうるもの。大人ですらあんな風にハニーレイのアザに注目してしまうのなら、この子が学校に行くようになった時、他の子供達だって悪気は無くても意地悪な反応や発言をしてしまうに違いないと思ったの。」

出典 http://www.dailymail.co.uk

ママとパパの決心

ハニーレイちゃんの成長と共に大きくなっていくアザ。例え時として世間の冷たい目に晒されても、ママとパパは彼女を誰よりも愛しているということを忘れずにいて欲しい。

そう強く感じたタニアさんは、以前から夫アダムさんと話し合っていたあるアイディアを実行に移します。

去年のクリスマス、タニアさんはアダムさんにタトゥーを入れる代金をプレゼント。まずアダムさんが、娘のアザと同じ形をしたタトゥーを右足のつま先から太ももまで入れました。

そして先週、タニアさんの40歳の誕生日プレゼントとして、今度はアダムさんがタニアさんのタトゥーの代金を支払いました。

二人とも元々身体の数箇所にタトゥーを入れていましたが、娘のアザに似せたこのタトゥーは広範囲であり、タニアさんは娘を想って必死で痛みに耐えたといいます。

ハニーレイちゃんの反応

腫れがひいてから、タニアさんはハニーレイちゃんに自身のタトゥーを見せました。ハニーレイちゃんはそっとママの足に触れると、「お揃いね。」と微笑んだそうです。

"If I’d have needed any reassurance that I’d made the right decision that was it."

「迷いなんて無かったけど、この瞬間私の決断は正しかったって実感したわ。」

出典 http://metro.co.uk

我が子への愛情の形

現在、ハニーレイちゃんは自分とお揃いになったママとパパの足をことあるごとに触っては、嬉しそうにクスクスと笑うのだそうです。

海外では日本に比べたらタトゥーに対して寛容ですが、それでもタトゥーを入れていない人が大多数であり、余りにも大きく派手なタトゥーは万人に受け入れられるものではありません。イギリスでもほとんどの親達は自分の子供がタトゥーを入れることに反対します。

しかしながら一般的にタトゥーも個性の一つとして受け入れられているのも現実です。タニアさんと夫アダムさんの決断に眉をひそめる人々も少なくはありませんが、一番大事なのは愛する娘、ハニーレイちゃんが両親の愛情の象徴として自身のアザにもタトゥー同様に愛着を持ち、のびのびと成長することですね。

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