学童擁護員(通称:緑のおばさん)とは?

学童擁護員(がくどうようごいん)とは、小学校の通学路上に立ち、児童の通学における安全確保に当たる職員のことである。児童の校外での様子にも、さりげなく気を配っている。女性の学童擁護員については、緑のおばさん(みどりのおばさん)という愛称で親しまれていた。

出典 http://ja.wikipedia.org

イギリスでは、学童擁護員の持つストップサインが棒つきキャンディの様な形をしていることから、『ロリポップ・マン(女性の場合はレディー)』の愛称で親しまれています。

雨の日も風の日も、子供達の安全の為に

スコットランドで子供達の通学時の安全を守る、74歳のヌコサナ・ムディカネさんはそのフレンドリーな仕事振りで地域の子供達に大人気です。

眠い朝でもヌコサナさんの軽快なダンスとハイファイブ(ハイタッチのこと)に何百人もの子供達とその親達は活力を与えられ、元気に学校や会社に向かうのです。彼の評判は街中に知られ、その人気はわざわざ遠回りして彼のいる通学路を通る子供達や、はるばる学区外から車で彼のいる道を通る親子まであらわれるほど。

しかし一度はその業績を称えたことのある行政*が、『安全上の問題』として、『スマイリー』の愛称で知られるこの人気学童擁護員のダンスとハイファイブを禁止したのです。

行政からのストップ 直立不動命令が

ヌコサナさんの真摯かつ陽気な勤務態度に一度は感謝の言葉を述べた行政ですが、彼自身と彼の持つストップサインがドライバー達にしっかりと見えるよう、子供達の横断中は真っ直ぐ立ち、片腕を垂直に伸ばすよう指導しました。

ヌコサナさんは戸惑いましたが、一番に重要な子供達の安全の為、言われた通りにダンスやハイファイブは自粛。しかしこれに何よりも動揺したのは、他ならぬ子供達でした。

お爺ちゃんとハイファイブしたい!子供達の落胆に親達が憤慨

サウスアフリカからスコットランドへ移住後、長年ドライバーやバスの整備士として働いてきたヌコサナさん。定年後は妻と穏やかな生活を送っていましたが、学童擁護員の人員が足りないと耳にし、2013年より雨の日も風の日も子供達の安全を守ってきたのです。

その間もちろん危険な場面は無く、突然の行政からの指導にヌコサナさんを含む地域の人々は首をかしげています。

通学時の楽しみを奪われた子供達は落胆し、かねてから大事な我が子の安全を守ってくれるヌコサナさんを頼りにしていた親達はこの行政の介入に憤慨。Facebookを始めとしたソーシャルメディアや口コミで署名運動を開始しました。

分かれる意見

この騒動を受けて行政はコメントを発表。

「全ての学童擁護員は児童の横断時には直立不動で片腕を真っ直ぐ伸ばすよう指導されています。こうすることで、車と子供達の間の盾となることができるのです。」

出典 http://www.bbc.co.uk

更に報道を耳にした一部の人々からは、行政の指導にはそれなりの理由があり、子供達の安全第一で考えたらハイファイブができなくても本来の目的は果たせるので騒ぐほどの事ではない、という意見も出ています。

けれど大多数の人々はこの働き者の老人と子供達の温かい繋がりを更に強くし、何よりヌコサナさんのキャラクターを象徴するハイファイブの存続を希望しています。

誰しも、子供の頃に大好きな先生やクラブの指導員といったスーパーお爺ちゃん・お婆ちゃんに見守られながら育ってきたはず。ヌコサナさんの黄色い蛍光服に負けないくらい明るいその笑顔とパフォーマンスに地域の大人も子供も毎日元気をもらっているそうです。

もちろん子供達の安全第一ですが、彼のハイファイブは行政の介入を要するほどの問題なのでしょうか。

“This job is exciting. It’s the best job I’ve ever had.”

「すごく楽しいんだ。今までで一番良い仕事だよ。」

出典 http://www.scotsman.com

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