娘であるクリスタルの車に乗ってスパに向かうクリスタルの妹ジェシカ、息子のトム、そして3人の母親ミシェル

重苦しい雰囲気の漂う車中、流れ始める地元ラジオ局の人気番組。その番組から発せられたのは、その雰囲気を一変させる驚きの発表だったのです。

番組を進行するのは人気DJの2人

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女性DJのジャッキー・オーと男性DJのカイル。二人の絶妙な掛け合いで番組が始まります。

この番組の目玉企画は「#Giveback」という、"何か辛い思いをした人の手助けをする"企画。過去には、視力を失った少年の初登校の手助けをしたことも…。

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ジャッキーがカイルに話しかけます。

「今日のギブバックはいつもと違うの。ラジオを通して、当選者に話かける形にするわ。その人は今車に乗っているんだけど、彼女は何が起こるかは知らないの。その彼女、とても近しい人を亡くしたばかりで…。彼女は今もその悲しみにもがき苦しんでいるわ」

あいづちを打つカイルと共に番組は進行していきます。

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ジャッキーは話を続けます。

「3人の子どもと一緒に車に乗っている彼女は、ライトブルーのトップスを着ていてるの。スパに向かう途中だと思っているはずだわ…」

ここでミシェルも何かに気が付きます。

「ミシェル、あなたに話かけているのよ…」

驚きを隠せない彼女に、ジャッキーは続けます。

「あなたの愛しの息子さんブレインが、19才という若さでこの世を去ったこと。とてつもない悲しみに直面していることも、それをどうにかしようともがいていることも知っているわ」

3ヶ月前に突然の事故で長男を亡くした母・ミシェル

ミシェルは3ヶ月前に仕事中の不慮の事故で、息子であるブレインを亡くしたばかりだったのです。

在りし日の家族写真には、ブルーのTシャツを着て笑うブレインの姿が…。

19才だったブレインは、持ち前の人懐っこさとマジメな性格でみんなの人気者でした。ラグビーの選手だった彼は、20才以下の選抜チームに選ばれるなど、最愛の彼女ビクトリアと共に順風満帆な人生を歩むはずだったのです。

そんなブレインは大の"お母さんっ子"。彼女のために、家事の手伝いはもちろんのこと、ママのために庭の小屋をリフォームしようとするなど、19才とは思えないよく気がつく子でした。

悲しみと焦りに押しつぶされそうな毎日

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悲しみに暮れるミシェルに、現実的な問題が襲いかかります。働かないとお金が底をついてしまう…。仕事復帰しなくてはというプレッシャーと息子を亡くした悲しみの両方が、彼女に重くのしかかっていたのです。

「心優しい3人の子どもたち、クリスタル、ジェシカ、トムが私たちに相談してきたんです。ママがどれだけ悲しみに耐えているか、それでも仕事をしなくてはいけないプレッシャーがどれだけのものか…と」

と、ジャッキー。

ジャッキーが発表した"Giveback"、それは…

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「そこで、ミシェルには…住宅ローン6ヶ月分の支払いをさせてもらうことにしました。だから、焦って仕事に戻らなくても大丈夫よ。十分な時間を家族と過ごして、彼の死に向き合ってくださいね

話すジャッキーの声も涙で震えます。

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この申し出には、"Giveback"に応募した子どもたちもびっくり。感動のあまり涙が止まりません。さらにジャッキーはもうひとつの"Giveback"を伝えます。

「それから、ブレインが亡くなる前に取り掛かっていた、庭の小屋のリノベーション用に費用の5000ドルも用意するわ。彼との思い出を大事にしてね」

ついに笑顔を見せたミシェル

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最終的に、DJカイルと電話で直接話すことに。ねぎらいと共にカイルが発した「それにしても、やさしい素晴らしい子どもたちを持ったね」という言葉に顔を覆っていた手を外すミシェル。

「信じられない…本当にうれしい…ありがとう!」

ミシェルはついに笑顔になり、感謝の気持ちを述べるのでした。

全編英語ですが、DJジャッキーの感動の発表の瞬間をぜひご覧ください。

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その後、番組を聴いたリスナーから、彼らへの寄付をしたいとの申し出が多数寄せられ番組はミシェル一家のために、インターネット寄付のサイトを開設しました。そこでは、5000ドルという目標を上回る金額が日々寄付されており、留まるところを知りません。

彼女は大切な息子を失いました。その悲しみが癒えるのには時間もかかることでしょう。しかし、彼女はこの悲しみをきっかけに、人々のたくさんの暖かい心に触れることとなったのです。

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