神山健治監督作品に登場するキャラクターの台詞。それは現代に投げかけられた問題の定義だったのかもしれない。

神山: 「攻殻機動隊」は原作がまず素晴らしいし、映画も海外で高く評価されている作品です。でもTVアニメの企画が立ち上がった当時は、まだ一般のお客さんに届いているタイトルではなかった。なので目標は「“攻殻機動隊”というタイトルをお茶の間に届けること」。原作や映画のよさを受け継ぎつつ、「刑事物」の側面を強調して、誰もが見やすいストーリー作りを心がけました。

出典 http://www.wowow.co.jp

神山監督作品の「攻殻機動隊」は、そもそも押井守監督作品が映画化したものをテレビアニメ化にする際に監督として携わったのが、神山監督です。
押井作品との違いを描くのではなく「真似してやる」というスタンスが、私は好きです。真似だとしても、私には違う作品に感じますし、神山監督の攻殻機動隊が大好きでしたから。

大好評の作品のテレビアニメ化!そのスタンスは「真似してやりま~す」だった

これも監督をやって初めて気付いたんだけど、攻殻は押井さんが作った、士郎さんの原作がある、ゲームのムービーもあると云った時に、当然最初は「全部リセットしてやろう」と思うわけ。「同じことはやらない」と思うわけ。でも、やらないぞって云うのは、やら、無い、んですよ。無いんです。だけど、「いいや。俺は押井さんの弟子だから、全く押井さんの真似してやりま~す」って言って、キャスティングもほぼ同じ、カット1も同じでいいよと。そしたら、押井さんの攻殻とは違うね、と言われたわけですよ。

出典 http://www.pa-works.jp

師匠を超える、ではないですが、全て同じにそろえたところで「コピー作品」になることはないということの発想がすごいと思います。まったく同じだからこそ「違いが分かる作品が出来た」というわけです。

ユーザーとして「確かに印象がまったく違う」と思いました。
神山監督の作品のほうが入りやすかったというのと、わかりやすかったというのが一番の違いと私は考えます。(当時、子どもだったからかもしれませんが)

世界にも影響を与えたアニメ作品。その世界観は、まるで今の現代社会を模しているかのように感じるところがある。

この作品を原作とする劇場用アニメ映画が1995年に公開され、またテレビアニメ作品が2002年に公開された。士郎正宗の原作版・押井守の映画版・神山健治のS.A.C.・黄瀬和哉と冲方丁のARISEでは、時代設定や主人公草薙素子のキャラクター設定、ストーリーを始め多くの相違点があり、それぞれが原作を核とした別作品といえる。

出典 http://ja.wikipedia.org

原作があり、それを基に作った押井守監督の映画が発端となり世界中にファンを広げた作品と思います。当時、インターネット等のインフラはほぼ整備されているような状態ではなく、携帯電話すら大人もほとんど持っていない時代です。
それなのにこの世界観を描き出せるという才能には、本当に驚きます。

少佐の言葉は、現代社会への投げかけなのかもしれない。

世の中に不満があるなら自分を変えろ!それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ!!

出典 http://matome.naver.jp

主人公の草薙素子が発した言葉です。インターネットのインフラが非常に充実し、個の意見を発信する場所が増え手段としても多様化しています。
その中で、基本的な情報発信内容が不平不満が多いように感じます。あれしてほしい!これしたい!色々な希望や要望といえば、聞こえがいいですが「自分を変える」という発想に行き着くまでには時間が掛かりますが、より未来に行くにつれ基本的概念の違いにより苦しむこともあるのかもしれないですね。

落ち込む暇があったら、自分の特技で貢献しようと思いなさい。

出典 http://phoenix-wind.com

ネガティブな性格の人間にとって、これほど難しいことは無いですが落ち込んでいたとろで何ひとつ進むわけでもないですからね。「自分の特技で貢献しよう」という考えは見習いたいですね。
ただただ、ブログやツイッターなどで愚痴を書いたところで、失敗が消されるわけではありませんし、それなりの付き合いがある人からは「大丈夫だよ!」という言葉しかないでしょう。「慰める」以外にできることはありません。
そうなると、ただ立ち止まっているだけになってしまう。それでは失敗に対しての意味を成せないとなると、それだけで終わってしまうつまらない人生になりかねないということなのでしょうね。

対抗する意識を実現できずにいるのが現実。世界を変えるというのは容易ではないという証なのかも?

「僕は耳と目を閉じ口を噤んだ人間になろうと考えたんだ」
「だがならざるべきか」

出典 http://d.hatena.ne.jp

「攻殻機動隊」の「笑い男事件」の「笑い男」が発した台詞です。
草薙素子とは対となる考え方の彼の言葉は、「閉じこもる」という結果でした。ですが、キャラクター自身は信念に基づいて奮闘しています。

「世界を遮断しよう」と考えたけれどできなかった人だと私は思っています。
その結果「だがならざるべきか」という言葉を彼は最後の一文に付け加えています。

やはり、自分を変えずに世界を遮断するというのは難しいのでしょう。

現代社会に置ける問題点が酷似してきている。インターネットの利用や影響力が拡大する社会。

全ての情報は共有し並列化した時点で、単一性を喪失し動機なき他者の無意識に、あるいは動機ある他者の意思に内包される

出典 http://dokuani.web.fc2.com

「笑い男」が発した台詞ですが、実際に社会はセリフ通りになって行くのでは?と感じませんか?個という意識があるのですが、インターネットにばら撒かれた意識にいつのまにか影響を受け、それが個性だと感じるというか。いち早くタイムラインに乗せる情報を競うように、共有情報の価値観が徐々にと個性を失っていく気がしてしまいます。

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