このマークの意味がわかりますか?

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こちらは「耳マーク」という社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会が普及を進めているシンボルマークです。耳に音が入ってくる様子を矢印で表し、聞き取ろうとしている様子を表現しています。

「聞こえない・聞こえにくい」と、日常生活の上で人知れず苦労をいたします。聴覚障害者は、障害そのものが分かりにくいために誤解をされたり、不利益なことになったり、危険にさらされたりするなど、社会生活の上で不安は数知れなくあります。

「聞こえない」ことが相手に分かれば相手はそれなりに気遣ってくださいます。目の不自由な人の「白い杖」や「くるま椅子マーク」などと同様に耳が不自由ですという自己表示が必要ということで考案されたものが耳マークです。耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、一心に聞き取ろうとする姿を表したものです。

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この耳マークは「聞こえない」ために様々な場面で苦渋を味わった聴覚障害の方が考案したアイデアで、聞こえの向上や保障を求めていく積極的な生き方の象徴なのです。

では実際、どのような場面で使われているのでしょうか。

聴覚障害のある店員さんがいるお店などにはこのマークを表示していることも。オーダーしたいときに「すみませーん!」と店員さんに声をかけたとしても聴覚障害のある店員さんには聞こえないのです。そうとは知らないお客さんは「店員に無視された!」と気分を害し、クレームに繋がることも…。

このような表示があることでお互いが理解していれば、スムーズに注文することができて、オーダーミスなどもなくなり気持ちよく過ごせますよね。

公共施設や交通機関などでも

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聴覚障害のある方が気後れしないでスムーズに手続きができるように銀行や、病院の受付、日常的に利用することも多い交通機関の窓口などにもこのマークを表示しているところがあります。

筆談の重要性

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聴覚障害の方には手話や読唇術(声が聞こえなくても唇の動きから発話の内容を読み取る技術)を使える方はいても、手話は会話相手も手話を理解している必要がありますし、読心術も全員が出来るわけではありません。

素早く的確に要件や気持ちを伝えることができるのはやはり「筆談」です。筆談は補聴器をつけている感音性難聴(内耳や聴神経に異常があるために起こる難聴。大きな音は聞こえても、小さな音がほとんど聞こえない場合が多い)の方にも有効なコミュニケーション手段になります。

補聴器をつけていればクリアに聞こえるというわけではない

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感音性難聴で補聴器をつけたときの聞こえかたを可視化したものがこちら。補聴器をつけているからといってクリアに聞こえていると思い込むのは大きな間違いです。公共の場ではあまり大声をだすこともはばかられるので筆談というのはそういう意味でもとても有効だと言えます。

あわせて覚えておきたい「聴覚障害者マーク」

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聴覚障害を持つ方が車につけることを義務付けられている聴覚障害者マーク」です。

【聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)】

普通自動車を運転することができる免許を受けた人で、政令で定める程度の聴覚障害のあることを理由に当該免許に条件を付されている人です。

上記の表示対象者がそれぞれ対応する標識(マーク)を表示して普通自動車を運転しているときは、危険防止のためやむを得ない場合を除き、進行している当該車両へ「側方に幅寄せ」や「割込み」をした場合には、道路交通法違反になります。

出典 http://www.keishicho.metro.tokyo.jp

出典 http://ameblo.jp

とてもかわいいデザインなのでおしゃれでつけているのかと思っていた人もいるかもしれませんが、このマークを提示している車に対して意図的な割り込みなどをすると道路交通法違反として減点や最高で7000円の罰金となります。

このようなマークがあることを正しく知ることが、聴覚障害を持つ方も聴者も気持ちよく過ごせるための近道になると思います。これらのマークの認知度が上がることで、少しでも悲しい思いをする方が減るような、明るい社会福祉のきっかけになれば幸いです。

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