江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎。そんな北斎の三女・栄。お栄(おえい)とも呼び、阿栄(おえい)、應栄(おえい)、栄女(えいじょ)とも記す栄は、画号を「葛飾応為」とする浮世絵師で、「おんな北斎」などとも呼ばれていました。

なんでも、父である北斎が、「おーい、おーい(おうい、おうい)」と呼んでいたので、それがそのまま画号になったんだそうです。

そんな「おんな北斎」の、江戸のレンブラントと称される幻の作品たちをご紹介します。

夜桜美人図

出典 http://artscape.jp

白く石灯籠の明かりが娘の顔や手元や桜を浮かび上がらせ、着物の朱を足元の雪見灯籠の小さな明かりが照らす。白い点描に加え、淡い藍や紅を一点二点と描き加え、夜空の星の明るさの等級の違いを表わすために、5種類くらいの描き分けが見られる。

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吉原夜景図

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闇夜に浮かぶ提灯の明るさ。妖しさと煌びやかさが漂う遊郭。光と影の対比が何とも美しい。

この作風から、江戸のレンブラントなどと称され、その才能が北斎以上ではないかと見直されはじめたとか。

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唐獅子図

出典 http://bakumatsu.org

この鮮やかで力強い浮世絵。真ん中の獅子が葛飾北斎の作、周りの花を描いたのはその娘であり絵師である葛飾応為(かつしかおうい)。天才絵師2人による親子合作です。

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三曲合奏図

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町娘と芸者と遊女が、それぞれ楽器を持って演奏をしている絵です。

実際にこの三者が一緒にいるというのは在り得ない構図なのです。

この時代、遊女は「おはぐろどぶ」の囲いの中、大門を通らねば外には出られぬ身でしたから。

それは、着物の図柄にも表現されているそうです。

出典 http://ameblo.jp

月下砧打美人図

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月下で砧を打つタスキ掛けの女性の姿を描き、木槌を高く上げ、体を捻り足の裏まで見せて打ち下ろす姿を捉え描いている。小槌や砧の木目まで丁寧に描いている。

出典 http://plaza.rakuten.co.jp

関羽割臂図

出典 http://ameblo.jp

肘に毒矢を受けた関羽が華佗の手術を受ける際に、麻酔を断り、平然と囲碁を打ちながら手術を終えたという三国志演義のエピソードを描いています。

出典 http://blog.goo.ne.jp

Twitterでも話題になっていますね

世界にその名を轟かせる伝説的な浮世絵師である父・葛飾北斎の才能と、その破天荒な性格を受け継いだと言われる応為は、北斎の肉筆美人画の代作や春画の彩色を担当していました。

彼女の残す作品は、世界に10点ほどしか現存していないそうですが、仄かに照らしだされる「光の浮世絵」の魅力に引き込まれてしまいそうになりますね。

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